高野町~生石高原サイクリング 2010.05.16
年月日/2010年5月16日
バイク/MARIN Venezia Road Bike
目的/高野町,紀美野町,有田川町の山間部の道を楽しみ、生石高原に登る。
ポイント/往復輪行。
内容/
この日は、近畿のツーリング・スポットとして代表的な場所の一つと言えるであろう、和歌山県の北部にある「生石(おいし)高原」(下の地図の矢印「↑」の指す辺り)に行くことにした。自転車でも、その他交通手段でも行ったことが無い。今回が初めてである。
もう少し狭い地域の地図を下に示す。予定のコースが青色のラインだ。
南海電鉄高野線の紀伊細川駅をスタートし、山間部の国道や県道、林道を結び、東側から生石高原に登るというもの。帰りは西北に抜けてJR紀勢本線・黒江駅でゴール。
おそらく「生石高原」にサクッと行くためには、海南市側から出発して、(東と西だけの2方角に分けて大雑把に言えば)西側からアプローチするのが早くて定番だと思われる。サイクリング本でもそのコースが紹介されている。あえて今回の様なコースにしたのは、(1)国道370号と国道480号に挟まれた辺りの山間部の道に興味が有るから,(2)海岸に近い西寄りのほうが全体的に交通量が多く、かつ生石高原に向かうクルマや単車も西からアプローチする傾向が有り、これを避けたいから,(3)JR阪和線や紀勢本線よりも、南海電鉄のほうが、僕の住んでいる場所の最寄り駅からの乗り継ぎがスムーズで楽だから(帰りは遅くなってもいいのでJR線で帰る)・・・・ということによる。逆に不利な点が有って、生石高原にたどり着くまで“時間がかかる(であろう)”ということ。僕のいつもの観光ノンビリ&撮影サイクリングでは、途中の山間部で相当に時間がかかりそうだ。加えて、生石高原は広くて色々な見所が散らばっているので、遅い時刻に着くと回りきれない。そこで今回は生石高原を楽しむためのサイクリングではなく、生石高原を“目指す道中を楽しむ”という色合いの強いサイクリングにする。とりあえず、生石高原の中の代表的なスポット「笠石」に辿りついたらそれで満足ということにする。生石高原を“満喫する”サイクリングは、またいつか別ルートでサクッと登って実行することにする。
ちなみに今回のルートの中で既走部分は極々僅か。殆どが未走路だ。
自転車は、輪行用にしているロードバイクの MARIN Venezia を選択。
自宅を4:55に出発。
最寄駅まで走り、ロードバイクを輪行袋にパッキング。
以下の路線を乗り継ぎ、南海電鉄高野線・紀伊細川駅へ。
△△
| ○○線(▼▼行)
| 05:21-05:29[8分]
□□
| ▽▽線(▼▼行)
| 05:40-05:56[16分]
▼▼
| 南海高野線急行(橋本行)
| 06:05-06:51[46分]
橋本
| 南海高野線(極楽橋行)
| (右上の写真)
| 06:55-07:26[31分]
紀伊細川
紀伊細川駅に定刻通り到着。
ロードバイクを駅舎の外で組み立る。外と言っても、紀伊細川駅ってなかなか凄い場所に有るんだけど・・・。下の写真が紀伊細川駅の駅舎。何故下から見上げるように写しているかと言うと、そうしたい訳ではなく、建物を写すためにはそうせざるを得ないからだ。
紀伊細川駅は山の急斜面の中腹に造られた、狭い敷地の上に有る。駅舎と同じ地に立って写そうとすると、駅舎に近過ぎて全体が写せないのだ。
駅舎の出入り口のすぐ前に下の写真のような急階段が有る。これで下の集落との間を行き来する。上の駅舎の写真を写すためには駅舎から離れる必要が有り、、この階段を何段か降り、そこから写す必要が有ったわけ。だから、下から見上げた写真になった次第。
ちなみに駅舎の横~裏は下の写真のような感じ。すぐ下は崖(激急斜面)だと思う(木々で見えない)。下の写真の手すりの開いている所が上の写真の階段。
でも、こんな駅でもちゃんと駅員さんがいて、自動改札口が有って、綺麗な水洗トイレが有る。何にしても木造の良い雰囲気の駅舎だ。山の駅として味わいが有る。ちょっと秘境めいた感じがして、好きだ。
ところで、どれだけ高い位置に有るかと言うと、上の写真の場所から見た眺めが、下の写真。
下のほうに高野町細川の集落が見える。これで高い位置に有ることが分かるでしょ?
周りは山、山、山。下の写真は高野山方面。
下の写真は花坂方面。これからあの山の向こうに行くわけ。
では、スタート。時刻は7:45。
階段とは反対のほうの駅舎の裏、橋本・なんば方面に、下の写真の様な急坂が有る。ここを下る。
勾配としては激坂クラスだ(距離は短いが)。乗って下るのがちょっと怖い位の勾配。
下の写真を撮るために途中で止まって降りようとしたら、コケそうでちょっと怖かったりして・・・。
激坂を下り切ると(下の写真のC)、集落に降り立つ。
坂の向こうに変形の十字路(下の写真)。ここはAの「花坂」方面へ。
ちなみにBはすぐに国道370号に接続する。Dは極楽橋,高野山方面に繋がっている。
Aのほうの目の前に有る橋が「出合橋」。
出合橋で「不動谷川」(下の写真)を渡る。
橋の向こうに緩い登り坂が見える。あちらへ。
途中に分岐が有るが、行かないように(下の写真)。行ってもたぶん途中で合流出来るとは思うが・・・。
ここから先は小川沿いに緩い坂を登っていく。
地図を見ると、この西に並行して国道370号が走っているのだが、木々に遮られて殆ど見えない。クルマや単車の音が少し聞こえる程度。
長閑な道だ。
それでもちゃんと道沿いには民家が点在してる。立派な小学校も有る。
そうそう、駅前に飲料の自販機が無い。途中でようやく一台発見。下の写真にチラリと赤い自販機らしいものが見えるでしょ。あれ。でも、丁度いいスポーツドリンクは無かった。とりあえずテキトーに買ったけど。
緩い登りは続く。
勾配は4%くらいかな。
徐々に民家が少なくなってくる。
上の写真のような林の部分も有ったりする。
そういうことを言っていると、民家が見えたりして(下の写真)・・・(^_^;)
並行していた川は小川になった(下の写真)。渓流も良いが、何でもないこういう小川もいいですな。
少し勾配がキツくなってきた。
途中ですれ違ったお婆さんが「へ~・・・自転車で!?えらい(たいへんな)こっちゃで~~。」・・・と。
下の写真の辺りから勾配は10%近いようだ。
程なくして、「花坂トンネル」との分岐(下の写真)。
花坂トンネルは、矢立の交差点で国道の下をくぐっているトンネルだが、崩落の危険性が有り、2006年から通行止めになっている。これは事前ネット調査で確認済み。しかし通行止め解除時期は未定。修復させる気は有るのか?無いのか?・・・たぶん無さそう。実際に入口を確認しに行っていないが、手作りのバリケードのような物でクルマの進入を防いでいるようだ。自転車的には抜けられるだろうが、ここは流石に行かない。
上の写真の黄色の矢印のように、右の坂を登り、花坂トンネルの上の道で国道と合流するつもり。
短い林間区間を抜け・・・(下の写真)
勾配が更にちょっとキツくなってきた。9%くらいだろうか。
しかしその区間は短い。3回くらい急カーブを曲がれば・・・。
矢立で国道と合流(下の写真)。登りはここまで。時刻は8:20頃。
今、僕はDから登ってきた。
AとBのラインは国道480号で、Aは高野山の霊場を経由し(下の写真)、そこで急に方角を変えて花園,清水を経、有田川町~有田市まで繋がっている。Bは途中まで国道370号との重複区間を挟み、以降は志賀,市峠経由で紀ノ川沿いの笠田に繋がる(そのあと鍋谷峠経由で大阪府へ繋がる)。
BとCのラインが国道370号で、Bは途中まで国道480号との重複区間を挟み、これから向かう花坂,毛原方面へ繋がる。Cは上古沢経由で橋本市街地に繋がる(下の写真)。
以前「高野山サイクリング 2006.06.10」で橋本市街地から高野山霊場まで登った際には、国道480号でBから登ってきて交差点に入り、Aへと折れて高野山まで登った。その時には、今回登ってきたDの道の存在は全く気にも留めなかった。進行方向が違うと周りの見え方や受ける印象は変わるものだ。
なお、ここで色々と種類の有る飲料の自販機が有るので(2つ、3つ上の写真を参照)、あらためてドリンクを確保。ちなみに茶屋・食事処も有る(この時刻では閉まっていたが)。
・・・で、ここでBの国道370号と480号の重複区間に入る(上の写真の黄色の矢印)。
ここから下りだ(下の写真)。快走の下り♪ ただし、やや見通しの悪いカーブが連続するので、対向車に注意。路面は良好。
この下り坂は既走区間で、「高野山サイクリング 2006.06.10」で逆に下から登った。勾配は9%くらいで、結構一生懸命だったと思う(あまり憶えていない)。
途中で左手から来る花坂トンネル(通行止め)経由の道と出合う(下の写真)。その道へ下っていた軽トラがいたが、トンネル手前の集落の人だろう。
下りは走りに集中したいので、写真はこれくらいで・・・・。
9%の下り勾配が終わると、今度は三差路に降り立つ(下の写真)。ここで国道480号の旧道がBのほうへ分岐している。この旧道は、2007年3月に「志賀高野山トンネル」が開通する前に国道指定されていた「梨子ノ木峠」経由の道だ。現在は国道指定を解除されている。「高野山サイクリング 2006.06.10」ではトンネルはまだ開通しておらず、「梨子ノ木峠」経由であったので、Bのほうからこの三差路に入ってきてCへ登った。
そういうわけで既走区間はここまでで、これからは未走路。Aのほうへ進む(上の写真の黄色の矢印と下の写真)。
殆どフラットだが、1%くらいの緩い下り勾配だ。
センターラインは無いが、2車線幅くらいの道が続く。
自転車的には快走路だ。
花坂の集落の民家や田畑を横に流しながら進む。
700m程走ると、三差路(ト字路というべきか)に出る(下の写真)。ここで国道370号と国道480号の重複区間が終わる。Aは国道370号で毛原経由で西に向かう道だ。
Bは国道480号で、2007年3月に出来た「志賀高野山トンネル」が有る。全長1.2kmの長いトンネルだ。
さて、Aへ。
貴志川沿いの道だ。
このあとも1%程の下り勾配の有る、殆どフラットな道。
クルマは両方からそれなりに通るが、国道としては少ない方だろう。路面は良好。暫くはセンターラインの無い1.8~2車線くらいの幅の道が続く。
これは気持ち良い道だ。
傍らを流れる貴志川ともマッチして良い雰囲気。
快調に進む。
やがて、かつらぎ町に入る(下の写真)。時刻は8:43。
新城の集落に入る。
この時期の定番の光景、田植え直後の水田が良い。また、こういう山間部では棚田もよく目にするな。
日曜の午前中、国道沿いながら静かで長閑な場所だな。
集落を離れ、引き続き国道370号を進む。
それにしても、このルートを選んで正解だな。
まだ始まったばかりなのにそう思ってしまう位の良い道だ。
また道沿いに田畑が見えてきた。
集落に突入。
点在する集落が国道370号で結ばれているわけね。
まぁ、全くの人の気配がしないような区間は無く、田畑が有るので、“点在”という表現は間違いかな。
貴志川の対岸にも道が有るな(下の写真)。あちらも良さ気な道だ。僕の持ってきた地図には描かれていないけど。
この辺りはセンターラインも描かれ、道幅が広くなっている。若干民家が増え、交通量が有るからだろうか。
貴志川の左岸沿いになったり、右岸沿いになったりしながら、下流に向かっている。「俵橋」を渡り、左岸から右岸へ(下の写真)。
も~、ホント嬉しいばかりの山間部の快走路ですな。
「観音橋」を渡ると・・・(下の写真)。
紀美野町に入る(下の写真)。時刻は9:00。
キャンプ場の「たまゆらの里」を通過し、先へ。
向こうに「長寿橋」が見える(下の写真)。
長寿橋を通過。
長寿橋からの貴志川の眺め(下の写真)。まだ川幅は細いですな。
長田宮の集落を抜けていく。
また、道沿いの民家や田畑は少なくなりましたな。全く人気がしないと言うわけではないけどね。
背後に高野の山々。
下の写真を撮影中、途中でローディ一人が後ろから追いついてきて、ご挨拶。快調に走り抜けて行った(下の写真の遠くに背中が見えている)。早朝の高野山ヒルクライム練習でもしてきた帰りかな?
僕はまだまだこれから・・・。サイクリングはまだ序盤だ。
その序盤も、これからそろそろ前半の山場に入る。
左手に県道115号との分岐が有る地点で、快走の国道370号とお別れ(下の写真)。
Bをそのまま進めば国道370号の続き。このまま国道370号で西進しても、途中の県道180号やその近くの町道に入って生石高原へと登れるのだが(西の海南市側から来た場合もそれらの道でアプローチするだろうね)、冒頭でも述べたように、国道370号とその南の国道480号との間の山間部の道に興味が有るので、ここで県道115号に入る。県道115号は国道370号と国道480号を結ぶ道なので、その間の山間部の道に入るために使うというわけ。
国道370号も国道470号も未走なので、もっと長い区間を楽しみたいという気持ちも有るが、両国道は今後の別のプランでも度々使うことになりそうなので、今回は取っておき、その間に有る林道らしき道に重きを置いた次第。
そういうわけで、左折してAの県道115号に入る。直後に「柳生橋」を渡る(下の写真)。
柳生橋の向こうに登り坂が見える(下の写真)。ちなみに清水や花園というのは、山の向こうの国道480号沿いの地区だ。
県道115号は、昭和の初期から国道370号側の毛原・美里の集落と国道480号側の花園村とを結ぶ道として待望されていて、昭和45年に林道として開通し、平成11年に県道に指定された。この二つの地区を隔てる山を“一気に”越える道はこの県道115号のみだ。尾根近くをウネウネと進む道を使えば、他にも道は存在するが・・・。
ちなみに今回はその“尾根近くをウネウネと進む”林道を走ろうというわけ。それに合流するために県道115号を使い、道の最頂点の「地蔵峠」経由でそれらの林道に入ろうというもの。
で、登りの開始(下の写真)。
ここから暫く、勾配は7%弱位とのこと。
振り返ると、国道370号沿いの長谷宮の集落が見渡せる(下の写真)。
上から見るとなかなか良い眺め。
向こうに国道370号が見える。・・・ん~~、快走路に見えるな(←ちょと後悔か)。
いやいや、これでいいのです。登ります。
展望は無くなり、林の中の道へ入る。
道幅は狭くなり、概ね1.5~2車線くらいの中で変化する。路面は良好。クルマはたまに通る。
この日初めての本格的な登り。
フラットな区間も有るが(下の写真の向こうに見える道)、基本的には登り続ける道。
国道370号とはまた違う良さが有る道だな。“山に入る”という雰囲気が高まる。
やがて目の前にトンネル。「花里美里トンネル」だ(下の写真)。
全長2kmの長いトンネルで、地蔵峠の下を抜けている。平成17年に出来た比較的新しいトンネルだ。これにより県道115号のクルマの往来が楽になったであろうと推察される。
でも、僕はこのトンネルには入らない。地蔵峠から分岐する林道に入る予定なので、このトンネルで地蔵峠の下を抜けても全く意味が無い。ここはAのほうに左折(上と下の写真の黄色の矢印)。県道115号のトンネル開通以前の旧道で地蔵峠に向かう。
ヘアピンカーブを曲がって引き続き登り坂へ入る。
最近使われなくなったせいもあるのか、路面はちょっと荒れてくる。落ちた杉の葉が目立つようになる。
ここから地蔵峠までの平均勾配は7%位のようだ。
展望は殆ど無いが、たまにチラッと遠くの山が見える(下の写真)。
クルマは来ない。ノンビリと登る。
勾配を緩くするためにウネウネとカーブをさせながら登らせるタイプの道だ。
上と下の写真を見ると、よく分かるだろう。
途中でガサガサと音がしたので林のほうを見ると、タヌキらしき動物を発見。向こうもすぐに気が付いて「ケケッ!」と鳴いてすぐに消えた。写真撮影のスキ無し。
ウネウネ続きますな~。
でも、僕のこれまでのサイクリング記事を読んでいてくださっている方ならご存知かも知れないが、僕はこういう道が大好き。
勾配とか、路面とかがキツくても、クルマの来ない、ノンビリと走れる静かな林の中の道が好きなんです。
まさにここはそういった道。
僕の場合、もし地蔵峠の向こうに出たいとしても、トンネルではなくて、こちらの道を選ぶであろう。
雰囲気は・・・京阪界隈のサイクリストなら伝わると思うが、小塩山の車両通行止めの府道141号に似ているかな。まぁ、よく有る道って言えば、よく有る道なんだけどね。
殆どが木々に遮られて展望は無いのだが、上に登るにつれ、時折、開けた区間が有る(下の写真)。
右手側が開けてくる。
見えているのは、毛原方面の山々だろうか・・・(自信無し)。
山の地形と、それを埋め尽くす緑色が良いな。
さてさて、結構登ってきたと思うが・・・。
「地蔵峠」に到着(下の写真)。時刻は10:00。
記念碑が有る(下の写真)。
ある地図には標高は810mと載っているが、別の地図から読み取ればこの場所は760mだったりしている。どういうことかというと、この記念碑が有りながら、そもそもここを地蔵峠としていない地図も有って、地蔵峠はこの県道115号旧道上ではなく、(このすぐ近くではあるが)これから行く林道の途中のピークが地蔵峠であるとしている。そこならば標高810m位だ。結局のところ、本当の(山道の頃からの)地蔵峠はどこかは分からない。
ちなみに、ここに地蔵らしき石仏や祠は見当たらない。なんにしても、その“もう一つの”地蔵峠へこれから行くので、またこの件はそこで・・・。
とりあえず、ちょっと補給食&休憩タイム。
・・・で、休んだら先の下りをちょっと進む(下の写真)。
上の写真の青色の道案内板の下辺りに、ト字路の分岐が有る(下の写真)。ここで県道115号旧道から林道が右手のAに分岐している。ここで右折して林道へ(黄色の矢印)。
ちなみに、この分岐の角には東屋が有り、休憩出来るようになっている。
さて、林道のほうへ(下の写真のA)。
また少し登る。
峠よりも高い位置に上がる・・・てか。
程なくして勾配が緩くなり、フラットに近くなる。
県道との分岐から1km弱で、三差路にぶつかる(下の写真)。
上の写真のCから来た。AとBの左右に分岐している(下の写真)。
ある地図ではここを「地蔵峠」としている。ここなら標高810mくらいだ。そして上の写真の道の脇に小さな祠が有る。近づいて覗きこまなかったが、もしかして、あの中に地蔵が入っていて、昔からここに有り、地蔵峠の名まえの由来になっているのではないかと想像出来る。この件についてネットで調べたが、有用な情報は引っ掛かってこなかった。地蔵峠の本当の場所、名前の由来、地蔵の祠・・・いずれも謎のままだ。
さて、ここで分かれるAとBの道だが、右のBは林道毛原線で、国道370号沿いの集落の毛原に繋がっているようだ。下り坂になっている(下の写真の右下)。
そちらではなく、ここは左のAへ。沼谷の集落のほうに向かう(下の写真)。
ちょっと下っては・・・。
フラットになり・・・。
また登ったり・・・。尾根沿いの緩いアップダウンの区間だな。
途中で左手に看板(下の写真)。林道沼谷線と言うのだな。
その後、ちょっと登りやフラットな区間を挟みつつ、基本的に下り基調。
何気にこの辺りから有田川町に入っているようだ。
路面はとても綺麗。
クルマも来なくて、貸し切り状態ですな。
楽々です。
ウハウハです。
また分岐(下の写真)。
左のBの激坂は岩坂観音を経、やがて下って国道480号側の板尾の集落に繋がっているようだ(上の写真の左下)。僕も結局は国道480号側に降りるが、まだここでは降りない。ここではAの下り坂へ(上の写真の黄色の矢印と下の写真)。
勾配は8~10%の間で変わるが、なかなかの急坂だ。ここを逆に登ったらなかなかキツイな。
程なくして、久しぶりに人の気配のする場所に出る(下の写真)。田畑と農作業用の建物が見える。
また、下り。
おっ、久しぶりに展望が良い。
下りながら、先ずはあの山の麓辺りを目指す。
ウネウネとカーブしながら下っていく。
先程も書いたが、ここを逆に登っていくとすると、結構キツイだろうな。
実は、もし脚に余裕が有れば、生石高原からの帰りのルートをこの往きのルートを逆にトレースすることに変更するオプションを出発前に考えていたのだが、実際にこの坂を走ってみて、そのオプションは破棄。僕の脚では生石高原のあとではキツイな~。
山の斜面に沿ってガンガン下る。
まさに快走の下り。
ちょっとずつ目線が下がってきた感じが、山の見え方から感じる。
下のほうにビニールハウスが見える。もうそろそろ集落かな。
うぉりゃ~~と下る。
まっ、実際には撮影しまくりで、頻繁に停まっているので、うぉりゃ~って感じではないんですけど~(^^ゞ
少しずつ勾配が緩くなってきた。
先程から見えていた尖った山が向こうに見える。
暫く、この山とお付き合いだな。
結構長いな~、この下り。
途中で、鹿らしい動物を林の中に発見。目が合った瞬間、林の奥に逃げて消えた。
ようやく、沼谷の集落に入る(下の写真)。
山を背景に、民家と田畑が並んでいる。
いい感じの田舎道だ。
沼谷川沿いに進む。
集落に入ると分岐が多くなるが、基本的に登りの分岐に入ったらミス・コースと思っていいだろう。
沼谷川(下の写真)沿いに緩く下っていく道を進めば良い。
集落から徐々に離れる。
しかし、こんなに下ったら、あとで生石高原に登るときに標高差が出ちゃうな~。貯金をちょろちょろ使っている感じだな。
沼谷集落から出る(下の写真は振り返って撮影)。時刻は11:10。
ここで林道沼谷線から出る。
で、目の前にY字の分岐(下の写真)。
分岐に案内板と道標が有るので、それを参考にする。僕は大沼隧道経由で、大蔵・宮川方面を経て国道480号に出る予定なので、ここは右のA(上の写真の黄色の矢印)。
ちなみに、左のBの道でも国道480号に出れるが、今回は国道480号をちょっと走る程度にするつもりなので、Aにする。国道480号はいつか別プランでじっくりと齧らせてもらうつもりだ。
で、Aへ・・・(下の写真)。緩い坂を登っていく。沼谷川を挟んで向こうに、雰囲気の良さ気なBの道が見える(←未練か・・・)。
いやいや、予定通りに・・・。
徐々に勾配がキツくなってくる。
ずっと下りが続いていたので、脚は復活しているが・・・。
分岐から1km弱で「大沼隧道」に到着(下の写真)。結構あっさりと到着。
約400mくらいの長さのトンネル。中には照明が有る。路面は特に問題無し。
大沼隧道を抜けると下りが再開。
大蔵の集落を抜けていく。
快走の緩めの下りだ。
意外と、長い。
そんなに下ると、また生石高原に登るときにたいへんだぞ~。
それを考えなければ、相当に気持ち良い下りだ。
国道480号を目指して下り続ける。
それにしても続くな~~。
まぁ~、後のことは考えずに、この快走路の緩い下りを楽しみますか~~。
いい道に見えるでしょ?
やがて宮川の集落を抜けるとT字路にぶつかる(下の写真)。
上の写真には、左右に走るA~Bの道が国道470号の旧道であることを書いているが、それはあとで気が付いたこと。この場に立った時には、よく分かっていなくて、悩んでいる。
左のAの先にバス停と、その先に橋、さらに向こうにまた左右に道が有る(下の写真)。
ここは「宮川口」であることが分かるが、僕の持ってきた地図には宮川も宮川口の名まえも書かれていないので、国道480号にどこまで近づいたのか分かっていない。実はすでに国道480号(旧道)上にいるのだが・・・。とりあえず、Aへ左折し、その先の橋を渡ってDへ右折してみる。
(あとで分かったことだが、Eへ進むと、ここまで下ってきた道にすぐに接続する。)
川沿いに進むと、集落を経・・・。
T字路にぶつかる(下の写真)。ここで、この左右に走るA~Bの道が国道480号だと分かる。
Bの方角は花園村を経、高野山の霊場に繋がっている。念のため、ちょっとBへ進んでみる(結構快走路)。途中で県道19号の「湯川渓谷」方面に向かう分岐が有る所で、ここに引き返す。
で、Aが生石高原方面の方角(下の写真)。向こうに「三田トンネル」が見える。僕は結局右折してAへ(実際にはBへ一旦進んで、また引き返してきたので、右折をしていないのだけれども)。
こうしてようやく自分のいる場所を理解。
だがしかし!自分のいる場所を悩み、理解したことに安心し、一つ大事な物を見逃した。あとで思い出したのだが、先程の国道480号の旧道との出合(六つ上の写真)で、Bのほうに進んでいれば、この界隈の景観の名所「あらぎ島」の円形棚田を見ることが出来たようだ(どんな棚田かはググってみてください)。カーブする有田川に沿って棚田が円形の形になっている、美しい田園風景が見えるのだそうだ・・・。まことに残念。元々はその旧道で三田トンネルの西側に出る予定だったのだ。
右上にその地図を示す。青色の実線が走った所で、青色の破線を進めばよかったのだ。
ここからでは棚田は見えない。下の写真はそちらの方角だが、棚田の背後にいるのだ。逆に棚田を見られる位置にいれば、こちらの橋が背景として見えることになるであろう。
とりあえず、山と有田川を載せておきます・・・(-_-;)(上と下の写真)。
この左手の木々の向こうに棚田が隠れているのだと思う。・・・あぁ・・・orz
そういうわけで、この時点では失念したまま、「三田トンネル」へ。
長さは544m。綺麗なトンネルで、幅の広い歩道(自転車走行可)も有る。上の写真のように、ここまでの流れで歩道側に立っているので、このまま歩道でトンネルを通過することにする。普通に左の車道を走っても、路面は良好で交通量も多くないのでそれ程ストレスは無いだろう。
ちなみに歩道の路面状態も良好。
で、トンネルを通過。
トンネル西側に有る「あらぎの里」を通過(下の写真の右手)。
緩い下りのあとは、フラットな快走路になる。
林道沼谷線にいた頃に見えていた、あの鋭角な山がここまで近くに見えるようになった(下の写真)。山の名前は知らんけど~(^^ゞ
左手の下に有田川が流れているが、国道の車道上からは時折垣間見える程度。
もう少し西に進むと、国道から有田川が良く見えるようになりそうだが、その前に県道19号との分岐が有り、ここで県道19号に入る(下の写真のA,黄色の矢印)。
ちょうどバス停「松」の有る所だ。トンネルから出て1kmにも満たない。
国道480号のここから西が、有田川との絡みで景観の良い区間になるようだ。まぁ、また今度あらためて、ということで・・・。
県道19号に入る。
県道19号は曜日・時間指定で通行止めが有るようだが、今日はOK。
平均勾配7%弱の坂を登る。ここからは生石高原まで多くの区間で登りになる。
斜面を削って作った道だな。
クルマはたまに通る程度。路面は普通・・・問題無し。
ただ、県道19号を登るのは1km位の距離だけ。
そんな短い距離の区間ながら、似たような光景が繰り返される。
下の写真なんか、さっき見たような気も・・・。似ているな。
片側が開けた道から、両側の展望を木々で遮られた道に変わる。
こうして登っていくと・・・。
「弥生橋」を渡った先でT字路にぶつかる(下の写真)。
右のBが県道19号の続きで、紀美野町に繋がる。
左のAが海南市方面に繋がっているが、生石高原の近くまで行く県道180号だ。ここは左折して左のAの県道180号に入る。
林の中の1~1.5車線の登り坂が始まる。
ご存知のように、こういう道は好きなんです。
フラットに近い所も有るが(下の写真)、平均すると6%位の勾配のようだ。
クルマとは出くわさない。県道19号上で出くわしたクルマは、弥生橋からどれもそのまま県道19号を進んでいくようだ。
そりゃ~、下の写真のような1車線区間でクルマ同士が出くわしたら厄介だからな。
自転車的にはとても良いけど~。
ほどなくして林の中から出、周りが開ける。勾配も少し緩くなる。
遠井の集落だな。
山間部にたたずむ集落と言うわけですな。ここに住んでいる方々は、下の写真の山々を見ながら毎日を過ごしているんでしょう。
それは気持ち良いだろうね。
すぐに小さな集落を通り過ぎ・・・。
また林の中の1車線路になる(下の写真)。
すぐに林から出る(下の写真)。
また左手に展望が開けてくる(下の写真)。
向こうに見えるなだらかな山は、一見、生石高原のようにも感じるが、方角を確認していないし、生石高原であるかどうかは不明。全くの見当違いかもしれない。
勾配はだいぶ緩くなっている。
殆どフラットな区間になっている。
そう言っていると、また少し登り勾配になったりして・・・。
有田川町から南の山々が続いていますな~。
いい眺めだ~。
この道、僕的には正解だな。
ご覧よ。この山々の眺め。
そして下には美しい棚田。
山の斜面に集落が有る。
農家の家々と棚田が並んでいる。
この辺りは、「沼」という名まえの集落のようだ。
「沼」の集落の西部分辺りからフラットになっている。
下り勾配気味の区間も有る。折角登ったのに勿体無~い。
相変わらず、山々が綺麗。
写真の撮影し過ぎで、なかなか先に進みません。
何となく、下り主体になってきた感じ。下らんでえぇのに。
オッ・・・ダム湖・・・。
おそらく有田川の二川ダムのダム湖だな。
おっと、いけない。今回は“ダム湖抜き”のサイクリングだからな。上からの眺めだけでスルーしないと。
すぐ近くの斜面に棚田。上から見ても綺麗だが、正面から見たいところだ。
さてさて、まだ下り基調。
対面の山の斜面に見える民家や田畑の有る辺りが、楠本の集落だろう(上と下の写真)。
あそこまで走らないと・・・。そして更に走らないと生石高原には着かない。
再び林間区間に入る。
集落同士の間には林の区間が有るという、定番的なパターンだな。
林から抜け出ると、まるで吉野の林道の様な道になっている(下の写真)。林道高原洞川線に似ているな。
また林の中。
好きなタイプの道だけど。
林から抜け出る。
楠本の集落を通過中。
山間部の農家の集落らしい眺めだ。
棚田は、こういう場所とは切っても切れない定番の風景ですな。
楠本の集落でまた登りが始まっている(下の写真)。5~8%位の間で、勾配が変化している。
林間部にまたまた突入。
林の中を登っていくと・・・。
林から出るが、
こんな道(下の写真)。
これまで林の中から出れば、幅の広い道になっていたのだが、これはなかなかの県道・・・“険道”ぶりだな(←4輪のクルマ的に)。自転車では問題無いけど。
左手に何やら立派な道が・・・(下の写真)。
高架になっている、綺麗で立派な道だ。
国道480号の別の場所・・・県道19号との分岐よりも西の、二川ダム湖の辺りから、県道180号に並行するように登ってくる道(県道指定ではない)が地図に載っていることに気が付いていたが、それがこんなにきれいな道だったのか・・・。生石高原を東からアプローチするクルマや単車は少ないだろうが、それでもいる筈で、それらはこの道を使って国道480号から登ってくるのだろう。僕が走ってきている県道180号ではクルマの通行は厳しいが、この道ならば幅も広くて余裕だ。なるほど・・・だから(地図に載っていたが・・・)あの道の途中にガソリンスタンドが有るのか・・・。山の中の細い一般道だったらガソリンスタンドなんて無いだろうからな・・・納得。
まぁ、でも県道180号は僕的には好きな道だったし、クルマもそこそこ走っているあの道でずっと登るよりは良いだろう(←負け惜しみじゃぁないよ~~)。それにあの道を走っていたら、その前に国道480号上で二川ダム湖に出くわし、4回連続のダム絡みのサイクリングになるところだったからな。あの道は、またいつか走る機会も有るだろう。
それよりも周りの棚田が綺麗だ。・・・てか、棚田が綺麗なのに、あの高架を作ったのは・・・景観的には残念かも。
まだ県道180号を進む。
またまた・・・またまた林の中を通過(下の写真)。
林を出ると、登り勾配がしっかりと・・・。日差しが暑いな。
林道沼谷線辺りまでは曇天だったが、この辺りではもうすっかり晴れだな。
程無くして、先程見た高架の道路とここで合流(下の写真)。
Cが僕の登ってきた道で、県道180号。そのままAに進むのが県道180号の続きだ。Bが先程の高架部分に繋がる。この分岐からBは、勾配11%の坂になる。下から登ってきていたら結構しんどいだろう。
逆に県道180号を上から降りてくると、そのままBに下っていくのが県道180号と思っちゃうだろうな。それ程、ここから先のAのほうの道は幅が広くて、路面も綺麗になっている。Bが続きに見えちゃう。おそらく、県道180号の本来の部分(Cから下)は見捨てられ、Bの道の建設と、Aから上の県道180号が一体となって整備されたように推察される。
そんなことを想像している中、上から家族連れの観光目的らしいワゴン車が下ってきて、この分岐でちょっと停まり、わざわざCの県道180号の続きへ下っていった。・・・ナビが誘導したのかな?この分岐からは、この下の険道ぶりが見えないが、進んでいってビックリするだろう(^m^)(←思わず心の中で笑う、BlackなKatze)
さてさて、ここで右折してAへ(上の写真の黄色の矢印)。県道180号の続きだ。
Aのほうの勾配は8~9%くらいだろう。キツいレベルに突入するが、やっつけられる程ではないといったレベルの勾配だ(下の写真)。
時々クルマが通る。
結構長く感じるかな~と思っていたら、1km程登ったくらいで、国道184号との分岐に到着(下の写真)。ここが「札立峠」だ。時刻は13:50。
割とあっさりと着いたのが、上の写真一枚しか載せていないことからも分かるだろう。
ここで左の県道184号に入ると「生石高原」だ(下の写真)。
この交差点を通過するクルマの多くは、県道184号(上の写真のA)と、西へ繋がっている県道180号(上の写真のB)との間を行き来している。こちらCとの間を行き来するクルマは少ない。
で、左折して県道184号に入る(下の写真)。
生石高原まで3kmか。
札立峠の分岐からちょっと登ると・・・。
あれ、下りだ(下の写真)。なんで~~??
と思ったら、すぐに登り(下の写真)。そりゃそうか。
ところで・・・上の写真と下の写真を比べても、勾配は伝わりませんな。
林の中に入る(下の写真)。センターラインは無くなり、幅も1.5~2車線幅になる。
林から出るとまた幅が広くなる(下の写真)。
勾配は10%越え。10%を越えるとキツくなりますな。・・・あっ、僕の貧脚ではネ(^_^;)
これと言った眺望も無く、特に今登っているほうの左車線が法面なので、退屈なんですわ。横が木々だと少し気分も違うんですけどね。しかも側溝は有るし、後ろからクルマが登ってくるので、キープレフトでふらつかずに登らないといけないし~。自転車的には精神的にもキツい登りですな。
再び林の中に入る(下の写真)。結局、生石高原までは2カ所の林の中の区間が有り、どちらも道幅が狭く、カーブでは見通しが悪くなる。下るときには要注意だ。
そんなこんなで林の中から出、ちょっと登ると、生石高原の駐車場まで登ってきた(下の写真の右手の脇道から駐車場に入れる)。
冒頭でも書いたが、生石高原は広く、既に今いる辺りも生石高原の上だし、この近くに有る幾つかの分岐(ハイカー道も含めて)を進めば、○○岩とかの名の付く景観地や牧場、天文台・・・等々たくさん見所が点在している。既に時刻は14:00を過ぎていて、それらを回るにはハイクも必要であることから、帰りのことを時間計算すると、あまりここで時間が取れない。なので、今回は予定通り、生石高原の代表的スポット「笠石」周辺だけ行くことにする。他の場所を含めた“生石高原を満喫するサイクリング”は、また今度にする。その時は、おそらく直ぐに生石高原に登れるように西側の海南市から向かうことになるだろう。ちなみに今回の生石高原からの帰りの道中は、そのためのルートの下見も少し兼ねている。
さてさて、もう少し登る。先程の駐車場経由で「笠石」まで行けるが、もう少しだけ県道184号を進んでみることにする(下の写真)。
登り勾配が終わって、カーブを曲がると・・・。
おお!!いかにもな高原の風景が目の前に~~~(゚▽゚*)(下の写真)。
あそこに登る前に右手の景色を見ると、あちらには見事な山波。
南のほうにずっと山が続いている。有田川町から日高川町に続く山々だ。
波のように静かに寄ってくる感じ。
東の方には奥高野山地が見える。
あの中も走りたいな~。高野龍神スカイラインくらいしか走っていないからな~。
ここは標高810mくらいかな。
南の山々のピークはだいたい600~900m位までが多いから、これだけ見渡せるんだろう。
さて、道の北側の丘陵地帯に登りますか。
階段で自転車を担ぎ上げ、上へ(下の写真)。
おお!こうなっているのか~~。
踏み跡が出来てるので、ロードバイクに乗り、あちらへ行ってみよう。
ダートだけど、乗れる。人も少ないしね。
右手の南の山々。
左手に、北の・・・おお!こちらも良い!
もっと高い所に行って眺めよ~。
そして、生石高原の「笠石」に到着。時刻は14:30。
笠石の上に登るのはOKだ。
石段を登る。
一番上まで自転車を担いでいこうとしたけど、途中で足場が今一つ難しい状態。MTBの山サイだったら強引に担いであげちゃうけど。観光地のこういった石の上で、そういうこともな~・・・。下から他人が登ってきたら迷惑になりそうだし・・・。そういうわけで、途中で自転車を置いていく(下の写真)。勿論キーでロック。でも、あとからここに登ってきた人が、この自転車を見たらちょっと驚くだろうな。「何故、ここに自転車??」って。
で、上の写真の石の上に単身登って・・・。
お!絶景!北の景色が一望(下の写真)。紀北の山々が見える。
西北の眺め(下の写真)。和歌浦湾の海が見える。
正面には紀美野町,海南市,和歌山市の町の部分も見える(下の写真)。
振り返ると、再び先程の南の山(下の写真)。高野連山の西端付近だ。
奥高野山地の中心部の山々もご覧の通り(下の写真)。
あ~でも、生で見てもらいたいな。幅470pxの写真では伝わらないよ~。
西の眺め(下の写真)。
さて、今度は笠石から降り、もう一度展望を楽しむ。
東の向こうに更に高いピークが有る(下の写真)。一番遠くのピークが「生石峰」かな?
奥高野山地の手前に広がる。この高原の気持ち良さと言ったら・・・。
この景色を眺めながら、ここでマッタリとしたいよね~。
あ・・・。
マッタリとしている人がいる(下の写真)。気持ち良さそう。
横になって、この山々を眺め・・・そしてウトウト・・・。いいね~~。
北側の駐車場のほうへ行ってみる。
こちらから紀北の眺めが一望(下の写真)。
山と、その間に広がる町が一望だ。
紀北の山々(下の写真)。
一番向こうに見えるのは和泉山脈であろう。
西北の和歌浦湾(下の写真)。
ここからかどうだか知らないし、見えているのかどうか分からないが、淡路島だって見えるらしい。
橋本方面の眺め(下の写真)。
さて、時刻は14:50頃。まだ時間は有るが、日曜の午後で、明日からのことを考えると、駐車場に停まっているたくさんのクルマも、そうそう遅くまでここにとどまらないであろう。16:00位には皆降りようとするのではないかと推察される。その中に巻き込まれると、後ろからクルマに追われる形で下らなければならず、結構辛い。15:00前に降りてしまうのが良いと思い、もう下ることにする。どうせまた、あらためて生石高原を訪れるつもりだし・・・。
そういうわけで、下りモードに突入。
走りに集中したいので、札立峠まで、写真は上と下の写真位で・・・。
札立峠に戻ってきた(下の写真)。
緑色の矢印は、先程生石高原に登った際の進行方向。下山ルートではAからBへと黄色の矢印のように左折する。県道180号に入る。
その左手のすぐ先に県道180号と、飯盛峠経由の二つの下山ルートが分かれている(上の写真の下段)。
実は、県道180号で下るか(E)、飯盛峠を経由する道で下るか(D)、直前まで決めかねていたのだが、後ろから来るクルマがことごとくDへと曲っていくので、僕もその流れに乗って思わずDへと右折する。
すると林の中の狭い1~1.5車線の道になる(下の写真)。路面はまぁまぁ。
それにしてもこの道幅なのに、結構クルマが往来する。上からも下からも意外と来る。さらに見通しの悪いカーブが何度も有るので要注意だ。クルマ同士の離合では路肩からはみ出す場合も有る。平均勾配は12%弱。結構キツい勾配だ。このクルマの往来と道幅の狭さから、逆に下から登る際には相当ストレスが溜まりそう。時刻によっては交通量が少ないかも知れないことを含め、今度海南市側から生石高原に登る際、このルートを採るか、別の道にするか、悩みどころだ。
下っている今の状態でも、上から来るクルマや下から登ってくるクルマに気を付けながら走り、同時に早く抜け出したいので、走りに集中。なので、撮った写真は上の写真くらい。もし、もっと生石高原に長居して、下山するクルマが多くなる時間帯と重なっていたら、たいへんだったかもしれない(下から登ってくるクルマが少なくなれば、クルマと同等以上の速度で下れるけど)。
そんなこんなで、林の中の道幅の狭い区間からようやく脱出(下の写真)。で、ここが「飯盛峠」だ。
僕はCから下ってきて、黄色の矢印のようにAへ抜けるつもり。その進行方向では、ここ飯盛峠は坂の途中に過ぎず、峠のピークは感じない。この峠からBのほうに下り坂が延びている。飯盛峠は、そのBとAで作る道に対して“峠”になっているようだ。
で、飯盛峠からはセンターラインも有る広い道になる(下の写真)。
こうなると快走の下りだ。
坂本の集落に入る(下の写真)。
山間部の集落らしい。山の木々に家の屋根が埋もれているように見える。
集落の中、下りの快走路は続く。
棚田と山の組み合わせが良いな。有田川町って、棚田の風景の宝庫だな~。
集落を通過してもまだ引き続き快走の下り~~(下の写真)。
フラットに近い所に降り立つ(微妙に下りであろうが)(下の写真)。
Cから降りてきた。AとBのラインが県道180号線。先程の札立峠の所の分岐で、県道180号をそのまま進んでいれば、BからAへとこの地点を直進していったに違いない。
で、右折して県道180号に入り(上の写真の黄色の矢印)、海南市方面へ向かう(下の写真)。
緩~い下りの快走路♪
クルマは両方向ともちょくちょく通るが、道幅が広く、路面も良好なので、ストレス無し。
ここから先、峠らしい峠は無いだろう。
気持ち良く走るのみ。
途中にショートカットできる分岐が有ったのかも知れないけど・・・。
県道180号が気持ち良いので、このまま走りま~す。
やがて、国道370号,県道169号,そして走ってきた県道180号が合流する交差点に差し掛かり、左折して県道169号に入る(交差点の写真は無し)。下の写真は、県道169号に入った所を振り返って撮影。青色の道案内板が有る辺りに交差点が有る。
県道169号も引き続き快走路か・・・。
まぁまぁですな。
県道180号との違いは、道の両脇に民家や工務店やら、建物が目立つようになってくることだ。
先程、「峠らしい峠は無いだろう」と書いたが、ちょっとした坂は有る(下の写真)。
登って、暫くすると、海南市に突入(下の写真)。
再び、道の両脇に木々や田畑が多くなる(下の写真)。
緩~い下り勾配の有る、ほぼフラットな道が続く。
ただ、撮影のために停まれるスペースの有る場所が少なくなる。
そういうわけで、海南市に入ってからは、上の写真で最後。あとは走りに集中。言い換えると、このあと、特に撮りたくなるような区間は無し。両脇に民家や店舗,工務店等々が目立ち始め、“普通の”道になる。交通量も西に進むにつれて徐々に多くなってきた感。しかし道幅は2車線有り、クルマも普通に抜き去ってくれる。また何度か“近所の坂”程度のアップダウンが有る。
そんなこんなで、ひたすら走りに集中し・・・、幾つかの県道を繋いで・・・・、JR紀勢本線・黒江駅に到着。時刻は16:15。
駐輪所の脇でロードバイクを輪行袋にパッキング。 以下の列車で大阪市内へ・・・。
黒江
| JR紀勢本線
| (和歌山行)
| (右の写真)
| 16:58-17:10[12分]
和歌山
| JR阪和線紀州路快速
| (京橋行)
| 17:19-
(途中で混雑を避けるため
|に普通列車に乗り換え)
| -18:48
天王寺
| ◇◇線
| 18:56-
(中省略・頻繁に乗り換え)
| -19:45
◎◎
混雑すると思われる列車や区間を避けるため、途中で頻繁に列車を乗り換えた。その結果、空いている列車でずっと来れたのだが、随分と遅くなってしまった。30分くらいロス。
最寄りの駅に着いたら、ロードバイクを組み立て、僅かな距離を走り、20:00頃に無事帰宅。
そういうわけで、近畿のツーリングとして代表的な場所の一つ、「生石高原」に登れて満足。あえて定番(?)のルートを外し、往きのコースを高野町からにしたことで、途中の山間部の道も楽しめた。定番ルートを走っていないのでホントは比較出来ないのだが、おそらく標高差や交通量の面でも、楽かも知れない。ただし、時間はかかるな。そういったことを含め、次回の生石高原へのサイクリングでは、ハイクをも含めてゆっりと色々回れるよう、目的地を生石高原に“絞り込んだ”プランでいこう。スタートしたらサクッと生石高原に着くようなコースにしたい。おそらく海南市側からになるだろう。
あと、残念だったのは、有田川町の「あらぎ島」の棚田をすっかり失念していたことだ。・・・まぁ、いつかまたこの界隈を走る時に行ってみよう。
なんにしても、生石高原を目指すサイクリング・・・・とても楽しかった。
(ようやく、ダム&ダム湖絡みから抜け出せたな。)
コース概略/自宅→○○線・△△駅~(輪行)~□□駅・▽▽線~(輪行)~▼▼駅・南海高野線~(輪行)~橋本駅~(輪行)~紀伊細川駅→高野町町道→国道370→県道115→県道115旧道→地蔵峠→林道毛原線→林道沼谷線→大沼隧道→国道480旧道→国道480→三田トンネル→国道480→県道19→県道180→札立峠→県道184→生石高原→県道184(折り返し)→札立峠→県道180→紀美野町坂本→飯盛峠→紀美野町坂本→八幡神社→県道180→紀美野町下佐々→県道169→海南市木津・阪井→県道160→県道161→県道9→JR紀勢本線・黒江駅~(輪行)~和歌山駅・JR阪和線~(輪行)~天王寺駅・◇◇線~(輪行)~◆◆駅・▽▽線~(輪行)~□□駅・◇◇線~(輪行)~■■駅・●●線~(輪行)~◎◎駅→自宅
(地図→クリックしてください (拡大可。青色のラインが走った所))
走行距離/77.66km
走行時間/5hr13min
平均速度/14.91km/hr
最高速度/50.89km/hr
MARIN Road Bike積算距離/8765km
全Bike積算距離/18523km
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Comments
お久しぶりです。
私は22日に生石高原を走りました。私もr180で登ったので少し前に見た景色が並んでいて、面白かったです。
でも矢立交差点からのR370はとにかく快走路が続くので途中で林道に切り替える考えはなかった。私はR480メインでした。しかし16日は高原からの見晴らしが良かったんですね。私の時はかすんでて残念。
« 投稿: EDO 2010年6月 8日 (火) 21時51分
今回のも良い景色の中でのサイクリングですね♪
でもパソコン、画像全部ダウンロードしてくれませんでした(泣)
また後日、見にきますね!
そういえばうねうねした道、よく出てきますよね。
やはり、好きなんですか~~
私、普段自転車乗っていて、そのような道を通ることがないので、どんな感じなのか想像つきませんが…
そんな道があったら、走ってみたい感じですね。
« 投稿: MariRose 2010年6月 9日 (水) 21時11分
EDOさん>
お久しぶりです。
R370もR480も快適な道のようですね。これからあの界隈のサイクリングには使えそうです。
眺めの良い所は、天候の外れで残念なことになることも有りますが、次に期待しましょう。
« 投稿: Katze 2010年6月10日 (木) 06時58分
MariRoseさん>
写真が多過ぎて、逆にすいません。
もっと絞り込まないといけません。あれもこれもと、なかなか絞りこめなくて、ついつい欲張って載せ過ぎてしまいます。
ウネウネとしたカーブの下り道は山に入らないとなかなかと思います。
僕的には気持ち良いので、好きです。
« 投稿: Katze 2010年6月10日 (木) 07時03分