「酷道を走る」
一年ほど前に刊行された本ですが・・・・。
『酷道を走る』
鹿取茂雄/著
彩図社
2009年9月初版
¥1200 + 税
以前『「酷道をゆく」「酷道をゆく2」』を紹介したことが有りました。それらは写真や地図を多く使った情報量豊富なレポートの態を為していました。
“見る本”というタイプと言えるでしょう。
こちらは著者の旅行記(冒険記といった方が良いのかもしれません)というかたちで、“読む本”です。写真はモノクロ写真が少し使われている程度で(それでもページ見開きに1枚の割合くらいで載っています)、メインは文章。著者が主語になっている本です。
登場する酷道は全部で11本。酷道としてよく知られた道が殆どです。
酷道の様子を知りたい・・・情報収集をしたいのであれば、『「酷道をゆく」「酷道をゆく2」』を読んだ(見た)方が良いでしょう。
ノン・フィクションの冒険旅行記を読んで楽しみたいのであればこちら「酷道を走る」が良いでしょう。酷道を走る時の不安感やワクワク感、突破した時の安堵感を味わいたいのあれば、こちらのほうが伝わってくると思います。ブログのツーリング・レポを読んでいるような感じかも知れません。
写真が少なくても、酷道走行経験者であれば、文章からある程度想像出来ると思います。
また想像するほうが逆に好奇心を駆り立てられるかも知れません。
酷道好きな方はいかがでしょう。
| 固定リンク
Comments