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2012年11月 3日 (土)

熊野古道・藤白坂~塩津・戸坂ハイキング 2012.10.14

年月日/2012年10月14日(日)

山地名・地域/藤白山脈・紀北

天候/曇り時々晴れ

目的/和歌山県海南市の熊野古道紀伊路に有る藤白坂を登り、次いで古道を離れて下津町の塩津港並びに漁村の戸坂を訪ねる。

内容/
熊野古道紀伊路の中に「藤白坂」と名付けられた峠道が和歌山県の海南市に有り、今日はそこを登ってみることにする(参考サイト→和歌山県観光情報)。熊野古道紀伊路は藤白坂よりもずっと前の京都に起点が有り、言うまでも無く藤白坂以降もずっと和歌山県内を通っているのだが、今回は藤白坂の部分だけを歩く。
藤白坂を登りきった後は古道を離れて海岸の漁港へ下り、少し漁港・漁村歩きをする予定だ。
20101014hike_0 今回のルートは所有しているハイキング本の一つ「楽しい山あるき 関西 (大人の遠足BOOK)」(JTB/るるぶ)に紹介されていて(右の写真の本)、それをほぼ同じように辿る計画である。山歩きに海が絡んでくるパターンも良さそうだ。期待したい。

5:20に自宅を出発。
電車を幾つか乗り継いでJRきのくに線・海南駅に8:06に到着。

ホームから南の方角に山並みが壁のようにそびえている(下の写真)。今回通る藤白坂は、向かって右手のホームに立っている人の右上辺りだと思われる(とりあえずその場で適当に写したので、あとで位置を確認すると大抵良いポジションに入っていない・・・というパターン)。
構内でドリンクを買ったり、カメラケースをリュックに付けたり・・・等の準備をして・・・と。

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駅舎の外に出る(下の写真)。外でGPSを起動してセット。
駅前に7~8人のおじさんおばさんのハイカー集団がいて、僕がGPSの校正やらをしていたら、記念撮影のカメラのシャッターボタンを押してくれと頼まれて写してあげる。おそらくこのハイカーさん達も熊野古道・藤白坂を歩くに違いない。そして僕とは異なり、ひたすら南下してJR紀伊宮原駅まで行くのだと推察される。

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ハイカー集団さんは仲間の誰かの到着を待っているらしく、僕のほうが先に駅からスタート。時刻は8:19。
JR線高架沿いに山のほうに少し歩く(下の写真)。

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すぐに左右を走るR370に出くわすので、横断。国道沿いの山田川に掛かる「宝来橋」が有る(下の写真)。道標には「熊野古道」と有り、橋を渡ることを促している。

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宝来橋を渡ると細い路地がまっすぐに伸びている。

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この道は熊野古道ではなく、現代の「熊野街道」である。
昔ながらの古民家が道沿いに並んでいる(下の写真)。

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それぞれの家には下の写真のように「熊野街道」と書かれたお盆のような物が紐でぶら下げられている。

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良い感じの古民家が建ち並ぶ。

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少し歩くと下の写真のようなT字路にぶつかる。ここはAへ左折する(下の写真の黄色の矢印)。道標も熊野古道の方角を指し示している(下の写真の赤色の円内と左下の写真)。

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Aへ左折するとすぐにまたト字路の分岐が有る(下の写真)。

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道標(上の写真の左下)に従ってD(上の写真の右下)へ右折する。
引き続き古民家沿いの道(下の写真)。宿場町的な雰囲気だな。

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すぐにまた分岐(下の写真)。CからAへ左折(下の写真)。

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角には「熊野道」「紀三井寺」「日限地蔵尊」の方角を示す石標が有る(上の写真の下段)。こういった曲がり角にはちゃんと現代の道標も有るので間違えないだろう(下の写真)。

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Aの道を進む(下の写真)。

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すぐにJR線路の高架下に出、下をくぐって直進する(下の写真の黄色の矢印)。
その先、下の写真の赤色の円辺りで、現代の熊野街道と古の熊野古道が合流する。

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高架下を抜けてその合流地点に到着(下の写真)。時刻は8:37。
B→Aが熊野古道。藤白坂へは右折してAだ。Bのほうにも見どころのスポットが有るようだが今回はパス。

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『熊野一の鳥居跡』(上の写真の上段)

ここは、熊野古道(小栗街道)と近世の熊野街道との合流地点にあたる。
「紀伊続風土記」に熊野一の鳥居があったこと、地名「鳥居」の由来もこれによると記されている。
鳥居のすぐそばに「祓戸王子(鳥居王子)」があり、そこで垢離をとり心身を清め、熊野聖域へと入っていった。鳥居は天文18年(1549年)に損失したと記されている。また現在、藤白神社の二の鳥居の傍らに「熊野一の鳥居」と刻まれた石碑も残っている。
(海南市教育委員会/案内文より)

Aの熊野古道に入る(下の写真)。
尚、熊野街道では御盆が掲げられていたが、熊野古道では提灯がぶら下げられている。

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『小栗街道』

雄ノ山峠を越えて熊野へ参詣する熊野古道を小栗街道とも呼んでいる。
小栗街道といわれるのは、不治の病にかかった小栗判官が、照手姫の土車に引かれて熊野権現の霊験を求め、熊野を目指してこの道を通ったためである。
判官は熊野本宮に参詣し湯ノ峰の湯を浴びてすっかり元気になり、照手姫と結ばれた。
判官は、後に、畿内五カ国(大和。山城・河内・和泉・摂津)と美濃(岐阜県南部)を賜った。
この話は、説教節や和講、浄瑠璃などに脚色されている。
(海南市教育委員会/案内文より)

程なくしてまた左手に分岐(下の写真)。

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祓戸王寺跡がBへの400m先に有るらしい。ちょっとだけBへ入って手前の説明板まで行って内容を読んできた。その先の祓戸王寺跡へは少し山道を登るようだったので、今回はパス。また上の写真の分岐に戻る。
分岐に近付いたところで複数の人の喋り声が聞こえてきた。様子から、おそらく先程海南駅で記念写真の撮影を頼んできたハイカー集団さんだと思われる。声が通り過ぎて行った後で上の写真の分岐に戻ってくると、もう見えなくなっていた。
では、僕も先へ・・・。

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程なくして鈴木屋敷の案内板に出くわす(下の写真)。

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このト字の角地が「鈴木屋敷」だ。上の写真のBの方角に歩くと、道の左手に車止めがなされた門が有る(下の写真の左手)。

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立ち寄ってみよう。時刻は8:50

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『鈴木屋敷』

ここは鈴木姓の元祖とされる藤白の鈴木氏が住んでいた所である。
平安末期頃、上皇や法皇の熊野参詣がさかんとなり、熊野の鈴木氏が、この地に移り住んで、熊野三山への案内役をつとめたり、この地を拠点として熊野信仰の普及につとめていた。
なかでも、鈴木三郎重家や亀井六郎重清は有名で、源義経の家来として衣川館で戦死を遂げたと伝えられている。
また、重家・重清らが幼少の頃、牛若丸(源義経の幼名)が熊野往還には必ずこの屋敷に滞在し、山野に遊んだとも伝えられている。
(海南市教育委員会/案内文より)

ちなみに私の本名は・・・“鈴木”ではありません。
門を入ると「義経 弓掛松」と名付けられた松がすぐ目の前に立っている(下の写真)。高過ぎて全貌を一枚におさめることが出来ない。木の上の部分は省略。由来は調べていませんが、義経絡みの何か言い伝えが有るのでしょう。

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左手に屋敷・・・ぼろぼろのあばら家になっている。

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崩れかけている・・・。台風が直撃しても大丈夫なのか?

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一応、復元整備計画は有るようだ。まだ策定段階らしい。
いつの時代のものか分からないが(江戸時代??)昔の屋敷の様子が描かれた絵が屋敷の外壁に掲げられている(下の写真)。

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奥に進むと庭が有り、そこに大きな池が有る。

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20121014hike_28s 『曲水泉』

ここ、旧鈴木邸庭園は「曲水泉」といわれるもので、今も残る貴重な庭園の一つに数えられている。
「曲水泉」というのは、平安時代の頃、曲がりくねった水路に沿って並べた庭石に、人々が腰をかけ、上流から流された杯が自分のところにくるまでに詩歌を作り、杯をとりあげて酒を飲み、次へ流す遊びに使われた庭である。
造園の年代時期ははっきりしないが、室町時代ではないかと考えられている。
(海南市教育委員会/案内文より)

左の解説図のように複雑な形をしているだろうことは、正面から見ても分かる。
池には鯉が何匹も泳いでいる。ちゃんと世話をしている方がいるのであろう。

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さて、鈴木屋敷の敷地から出て熊野古道に戻り、ちょっと歩くと目の前に鳥居が見える。あれが「藤白神社」だ(下の写真)。時刻は8:55。

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クスノキの巨木が立派である(下の写真)。

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参拝しよう。
ここは正面の参詣道ではないようだが、こちらから入ってしまおう(下の写真)。

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『藤白王子跡』(現・藤白神社)

和歌山県指定文化財
この藤白王子社(現・藤白神社)は、平安時代から盛んに行われた熊野詣での礼拝所で、熊野九十九王子のうち五躰王子の一つとして特に格式の高かった神社である。
中世の熊野御幸の際には当社をご宿泊とせられ、法楽のために御歌会、相撲会が催された。
特に藤原定家の「熊野御幸記」に記載されている建仁元年(1201年)に後鳥羽上皇が催された藤白王子和謌会が有名で、その時の「熊野懐紙」御宸翰は国宝となっている。

深山紅葉
うあばたまの よるのにしきを たつたひめ 
たれみやまぎと 一人そめけむ

誰がこんな深山の紅葉を見るだろうか。見る者もなく紅葉を織りなす甲斐もないが、竜田姫(竜田姫は秋をつかさどる女神。紅葉を織りなす女神と信じられた)は自分ひとりのために深山の木を染めたのだろうか。
紀貫之の「見る人もなくて散りぬる奥山の紅葉は夜の錦なりけり」(『古今和歌集』巻五 秋歌下 297)を本歌としている。
「うばたまの」は「よる」の枕詞。
「夜の錦」は、美しい錦も夜はその美しさが目立たなく着る甲斐がないことから、「甲斐がないこと」を意味する。

白藤の下に歌碑があり、傍らに「御歌塚」がある。
また神社の「本殿」「藤白の獅子舞」「本堂の熊野三所権現本地仏三軀」「藤白王子」の本地仏も和歌山県指定の文化財である。
(案内文より)

なんか聞いたことが有る歌だな・・・。30年以上も前の中学か高校の授業で・・・。
鳥居をくぐると(鳥居は真ん中を通ってはいけませんよね)、左手に三つの摂社が並んでいる。「住吉神社」「秋葉神社」・・・もう一つは忘れました(^^ゞ

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中には木で出来た馬の彫刻が有る(下の写真)。神馬ということだろう。

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その対面に『楠神社』(下の写真)。

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『楠神社』

古来「子守の宮」として広く信仰され、この神様から楠・熊・藤等の名前を授かる人が多い。紀州の生んだ世界的学者南方熊楠がその一人である。千年楠は海南市の文化財に指定されている。
(案内文より)

境内には別の場所にもクスノキの巨木が聳えている(下の写真)。

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その木の下に『聖皇三代重石』(下の写真)。

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『聖皇三代重石』

平安朝時代、宇陀・花山・白河三上皇の熊野御幸を記念して建てられたもので「文明記」等の古書にも出ており県下でも稀な記念塔である。
(案内板より)

その向かって左隣には『御歌塚』(下の写真)。

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『御歌塚』

後鳥羽上皇建仁元年(1202年)の際に催された藤白王子和歌会の熊野懐紙が阿おさめられている。
この時には歌人藤原定家もお供して「熊野御幸記」を残した。
(案内板より)

境内の真ん中には水場(下の写真)。手水舎は別に有り、それとは違う。

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『「宮水」 紫の水』

その昔、川の上流に、日に映えて紫色に輝く石があったという。
土地の人々は、自然の真水の恩恵に浴し「紫の水」と呼ぶようになった。
まさに「宮水の源泉」だと伝えられている。
また地元では、お酒醸造の貴重な清水として利用されている。
(案内板より)

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さて、正面には旧社務所・茶屋跡(下の写真)。

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その中を抜けると「拝殿」(下の写真)。
鈴木ではありませんが~(^_^;)

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ここまでの無事と、これからの安全を祈願する。
その右に『藤白王子権現本堂』が建っている(下の写真)。ここでもハイキングの安全祈願をする。

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『藤白王子権現本堂』

往昔「藤代五躰王子」の神宮寺として栄えた中堂寺の熊野三所権現と藤代若一王子の本地仏(熊野路で唯一現存する最古の造像といわれている)を祀る。
熊野本宮の阿弥陀如来像、熊野速玉の薬師如来像、熊野那智の千手観音像、藤代若一王子の十一面観音像は和歌山県の指定文化財である。いずれも熊野詣でが盛んであった平安末期の造像である。
熊野の入り口を護る毘沙門天と不動三尊も祀る。
(案内板より)

更に右に「有間皇子神社」が建っている(下の写真)。

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『有間皇子神社』

今から千三百数十年前、孝徳天皇の皇子であった有間皇子は皇位継承をめぐる複雑な争いの中で、十九歳の若さで散っていった悲運な方である。政敵であった中大兄皇子が蘇我赤兄をさそい有間皇子に天皇に謀叛をすることをすすめた。うまく、わなにかかった皇子はその釈明のために牟娄(白浜)の温泉にいる斉明天皇びところに参り、その帰路この藤白坂で絞殺されてしまった。
途中で皇子の詠まれた

家にあられば 笥に盛る飯を 草枕
旅にしあれば 椎の葉に盛る

磐代の 浜松が枝を 引き結び
真幸くあらば また還り見ぬ

の二首が万葉集にのせられているが、絶唱としてひとびとの涙をさそう。

なんか、これも古文の授業で聞いたように思う。もう30年以上も前のことだがwww

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ここから200m西の藤白坂の上り口に、皇子の墓と佐々木信綱博士揮毫の歌碑があるが、有間皇子神社はその御魂を祀っている。境内の歌碑(雑賀紀光筆)と歌曲碑(打垣内正作曲)の

藤白の み坂を越ゆと 白たへの
わが衣では ぬれたけるかも

の歌はそれから43年後、持統、文武紀の温泉行幸の途次、お供の人が皇子への同情と追慕から詠んだもので、これも万葉集にのせられている。
(案内板より)

その歌が石碑に彫られている(下の写真)。

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境内の南の出入り口に藤白坂を示す道標が立っている(下の写真)。

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藤白神社を後にし、道を出たら左折(下の写真の黄色の矢印)。

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阪和自動車道の高架下を抜ける(下の写真)。

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道なりにちょっと進む。

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するとすぐに三差路に出る(下の写真)。「筆捨松遺跡」と示されたAが藤白坂への道だ。筆捨松は藤白坂の途中に有るのだ。

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Aに入って先へ進む。少し登り勾配を感じるようになってきた。

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徐々に勾配が上がる。疲れるほどではないが・・・。

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道の両脇にみかん畑。

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種類は分からないが、まだ青い。

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道のほうも一般道というよりも農道といった感じになっている。アスファルトではなくてコンクリート舗装だ。
勾配も登り坂。
そして登った分、北の方角の海南市市街地が見えるようになる(下の写真)。

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向こうに見える山は「城ヶ峰」かな?(下の写真)

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みかん畑の間を登っていく。

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そして振り返ると、広がる街と山並み。
いいね。

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道の左手に有間皇子の墓が立っている(下の写真)。

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先へ・・・。

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三丁の丁石と石仏(下の写真)。一丁と二丁はどこだったんだ?

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一丁ごとに丁石と石仏が有るようだ。藤白坂の道案内役というところだな。

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コンクリート舗装の登りが続く。

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だんだん山の中に入っていく感じ。

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同時に目線も高くなり、海南市街地を徐々に下に見るようになってくる。

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距離的には市街地ともまだ近いので、結構くっきりと見える。

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向こうにいる人からはこちらから僕が見ているとは思ってもいないだろう。

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四丁。

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ちょうどここの左手に丸太階段の分岐が有る(下の写真)。

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案内板の地図が有る。近道のようだ。
でも折角だから近道を使わずに行こう。

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地図のように20mほど舗装路を歩くと、左手にダートの登り坂。

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ここから熊野古道はダートになる。

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登り口には地蔵(下の写真)。

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さて、ここからが本格的な藤白坂といったところだろう。
ダートの坂に突入。時刻は9:15。
ちょっと進むと折り返す(下の写真)。まっすぐではないよ。

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踏み跡が細いな(下の写真)。みんな近道を使っちゃうからかな?

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あ、でもすぐに広くなった。

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すると分岐(下の写真)。Aが登り坂。Bは下り坂。おそらく近道を登ったらBからここに来るのだろう。ぼくはCから来た。近道は一気に急登する故に、丸太階段なのだろう。

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合流地点のすぐ先で折り返すように曲がると、そこで五丁(下の写真)。

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ちょっとコンクリートで路面を保護していますな。

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保護なのか・・・余計なのか・・・分からんがwww
すぐ先で明るい部分が見える(下の写真)。

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ちょっと見晴らしの良い所に出た。

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黒江湾~和歌浦湾周辺の景色がよく見える。

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ちょくちょく振り返りつつ、先へ進む。

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緩い登りが続く。

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そしてちょっと右手を振り返ると良い眺め~。

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住友金属海南工場のプラント施設と和歌山石油製油所らしい。

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先を進む時は足元に注意して・・・。景色を見るときは振り返るので、止まって見るべしだな。

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六丁を通過。

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緩めの坂で登っていく。

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時々景色を見ながらね。ちょっとだけ目線が高くなってきましたな。

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下の写真の向こうのは雑賀崎だろう。そのそばの島々も見える。

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すぐ手前の黒江湾も見易くなってきた。

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プラントもよ~く見えるわ。

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登ってはいるが・・・。

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ついつい景色を撮影しちゃって、なかなか先へ進めません(^^ゞ

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やがて開いていた右手にも草が覆い始める。

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このレールは・・・。

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山の農作物を運搬するレールだな。

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眺望は望めなくなって林の中へ入る。

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登りは続く。

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七丁。

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ここには大きな石地蔵が有る。

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引き続き登る。

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でも歩き易いね。

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山頂を目指す登山道とはちょっと違う感じだね。旅の往来に使われた雰囲気が気のせいか違いとして感じられる。

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八丁を通過。

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ここでまた先が明るい(下の写真)。林から出るのかな?

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右手が明るく開けた。

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段々畑が見事。みかんでもなっていたらもっと最高だっただろうね。
畑が下のほうの海になだれ込むように見える。

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その海・・・湾のほうの眺め。

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和歌浦湾沿いがよく見えますな。

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先程の五丁~六丁間よりも目線は明らかに高い。

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海と山を両方楽しめる場所だ。
ここで藤白坂上初めて人と出会う。後ろから抜かされたり、向こうから歩いてこられたり・・・。挨拶を交わす。
下の写真に人が写り込んでいるだろう。あの人を目安にトレイルの幅がどれくらいか分かってもらえるだろう。

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それにしても良い眺めが続くので、先へ進むのが遅いこと。ついつい止まってちょくちょく撮影。

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下の写真は振り返ってトレイルを撮影。ここに立っている、ここを歩いている自分の姿を想像してください。良い場所でしょ?

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無人の野菜販売所も有ったりする。

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先へ・・・。

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猪の侵入防止用のトタン。「開けたら閉めてください。」とのこと。面倒なので僕は跨いで越えました。そのくらいの高さということです。

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ここで九丁。

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下がガレ場になっていて、丸太階段状になっている。

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歩きのためよりも、どちらかと言うと岩や石が落ちていかないように保護しているという意味が強いかな。

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それ程歩きにくくは無い。

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十丁通過。

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丸太&ガレ場の坂以降、眺望はまた望めなくなっている。

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おっ、また右手が明るい(下の写真)。

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お~~、またですな。

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さらに遠くまで見えるようになった。和泉山脈まで見えてきた。

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先程の段々畑の上に来たようですな(下の写真)。

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貨物船が停泊中。タンカーかな?

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ここでもっと、もっとも~~っとたくさん写真を撮ったんですが、今回は画像がいつになく多くなっちゃうのでこれくらいで“ここの眺望”は省略。
先へ進む。また林の中に入る。

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十一丁。

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ちょっと勾配が緩くなった。

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竹林に入ったようだ。

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緩~~い、フラットに近い道が続く。

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十二丁通過。

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周りが薄暗くなってきた。

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高く聳える竹が陽の光を遮っている。

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丸太階段の上りが始まる。

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竹林の中を登っていく。

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うっそうとした感じが良いな~。

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遠くの景色もいいけど、竹林の中を歩くのも良い。

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どんどん登る。

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十三丁。

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丸太階段が終わり、勾配が緩くなると竹林の道の先が明るい(下の写真)。

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ちょっと広い所に出る(下の写真)。

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あ・・・ここが「筆捨松」か~~。

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ここは十四丁。

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目の前に「筆捨松」(下の写真)。

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写真では背景の木々の緑のせいで分かりにくいですな。

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『筆捨松由来記』

「投げ松」
第34代舒明天皇(635年)は、熊野への行幸の途次、藤白峠で王法の隆昌を祈念し小松にしるしをつけ谷底へ投げられた。帰路小松が根付いていたので吉兆であると喜ばれた。以来「投げ松」と呼ばれていた。

「筆捨松」
平安前期の仁和年間(885~888年)の頃絵師巨勢金岡(こせのかなおか)は、熊野詣での途次藤白坂で童子と出会い、競画することとなり金岡は松に鶯を、童子は松に烏を描いた。次に金岡は童子の絵の烏を、童子は金岡の絵の鶯を手を打って追うと両方とも飛んでいった。こんどは童子が烏を呼ぶと何処からか飛んできて絵の中におさまった。しかし金岡の鶯は遂に帰らなかった。「無念!」と筆を投げ捨てた。
筆は「投げ松」の所へ落ちた。以来「筆捨松」と呼ばれてきた。童子は熊野権現の化身であったといわれている。
「郷土史より」
(案内板より)

つまりおごっていた金岡への戒めということでしょう。
下には「硯石」(下の写真)。

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『硯石』

熊野古道 伝承遺跡「筆捨松」にちなみ紀州徳川初代藩主 頼宣公の命により後に自然の大石に硯の形を彫らせたと伝えられる。
(「名高浦四囲廻見」より)

かつては、筆捨松の大木の根元に立っていたこの硯石が昭和58年の水害で土砂と共に押し流されうつぶせにうもれていた。このたびこの場所で確認の上、掘り起こし、その姿を復元する。
(重さ約10t)
(案内板より)

さてここからまた丸太階段。下に「筆捨松」「硯石」を見下ろしながら登る。

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十五丁。

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引き続き竹林の中を歩く。階段のあとは緩い登り。

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そしてまた勾配が少し強くなる。九十九折れで勾配を緩めにしてある。

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丸太階段と言うよりも、この丸太は路面保護のためだ。土が流れるのを防ぐ役割が有る。

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十六丁を通過。

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前述通り、階段ではないので急と言うほど急ではなく、かと言って放っておくと人が歩いて土が流れてしまうので丸太で補強しておく・・・という位の勾配は有る。

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地図を見ると、もうすぐ藤白峠だと思われる。

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先のほうに明るい所が見える(下の写真)。

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でも、まだ林からは出ないようだ。

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十七丁まで来た。

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岩で出来た階段を登っていく。

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広い道が見える(下の写真)。

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路面が綺麗なダートに出た。

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切りとおしの岩の壁に石仏(下の写真)。

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舗装路になった(下の写真)。左の登り斜面は熊野古道ではなくて作業道のようだ。
舗装路の先は明るくて民家が見える。そしてここで登り勾配も終わっている。舗装路は若干下り勾配に見える。このダートと舗装路の境目が峠、藤白峠のようだ。時刻は10:00。

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舗装路をちょっと進むと・・・。

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寺のお堂が見えてきた(下の写真)。

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「地蔵峰寺」に到着。

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本堂でここまでの無事を感謝し、これから先の安全を祈願する。

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堂内には石地蔵が祀られている。

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『地蔵峰寺本堂』

地蔵峰寺派海南市下津町橋本に所在し、熊野古道の藤白峠をこえた標高291mの高所にある。
本堂は、桁行7.6m、梁間8.0m、寄木造本瓦葺で、室町時代中期頃の建立と考えられている。禅宗様式の濃厚な優れた建築技法を示している。
昭和51年から昭和53年にかけて解体修理が行われ、建立当初の姿に復元された。
本尊の石造地蔵菩薩像は、総高3.1m余の大きな地蔵尊で、光背の銘には「元亨三年大工薩摩権守行経」とある。製作の優秀さ、雄渾な銘、大きさなど日本有数の石造地蔵菩薩である。
(案内板より)

さて、本堂に向かって右のお手洗いの前を通過するように小道が有り、「御所の芝」という良い展望場所に繋がっているらしい(下の写真の黄色の矢印)。

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進んでいくと・・・。

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Y字路に出る(下の写真)。BはJR冷水浦駅に直降する道のようだ。Aが御所の芝へ通じる道。Aの向こうがやたら明るい。

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Aへ進むと、記念のモニュメントが有り・・・。

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おお!!目の前に素晴らしい展望が!

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和歌浦湾が広がる。

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良く見えるわ。

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住友金属のプラント、和歌山マリーナシティ、そして遠くに雑賀崎。更にその向こうのうっすらと見える陸地は加太や友ヶ島だろう。左手に何となく淡路島も見えているのでは?(下の写真)

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和歌浦湾がよく見える(下の写真)。

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この天橋立のようなものが片男波。

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手前の海南湾界隈もくっきり(下の写真)。

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住友金属の施設。手前にちらりと見えているのが和歌山石油製油所(下の写真)。
山は手前が船尾山。その向こうが名草山だろう。

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ちょっと草木が覆い茂っていて、すぐ手前を見難いのが残念(下の写真)。

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城ヶ峰の麓の海南市街地(下の写真)。

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その手前が和歌山石油製油所。

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シムシティを思い出すwww

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もう少し東寄りのほうを見る(下の写真)。

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住宅地が広がる。

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遠くに和泉山脈も見える。

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やっぱりちょっと手前の草が邪魔だ。

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それでも良い展望だと思う。
↓下の写真をクリックすると別ウィンドウで全景写真が見れます。

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ちょっと早めに補給食のどら焼きタイムにしようと、一旦地蔵峰寺に戻って無料休憩所で休憩&補給食。下の写真の本堂でではないよ。写真は無いけど、境内に休憩所が有る。

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少し休んだら再出発。ここから今回の中盤戦だ。塩津港まで下りることが中盤戦。
・・・で、僕は冒頭で紹介したガイド本をトレースするつもりだったのだが、ろくに確認もせず、地蔵峰寺本堂向かって左の下り坂の舗装路を下りていってしまう(下の写真)。次の目的地は「岩峰寺」という寺で、地蔵峰寺に近い(らしい)。熊野古道から離れ、岩峰寺を経由して港へ下っていくつもりなのだが、実は下の写真は熊野古道・紀伊路の続き。

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そうとは気付かずにノンビリ気分で下る。長閑な道だけどね。

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ちょっとするとト字路に出くわす(下の写真)。僕はCから来た。

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あれ??R42・・・。これ、熊野古道の続きじゃん。
上の写真で指し示した辺りに熊野古道のダート突入口が有る(下の写真)。

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ガイド本を見直すと、先程の御所の芝の背後(西の方角)の雑木林を通って岩峰寺に抜けるようにと書かれている。・・・間違えた(でも帰ってきてから分かったのだがAへ進んでも岩峰寺を経由せずにガイド本のルートに合流出来たみたいだ)。
ということで、ここで“Uターン”。
地蔵峰寺、御所の芝へと戻り、展望場所の背後のトレイルに進む(下の写真)。

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薄暗い所に入ると、左手(下の写真のB)にちょっと高い展望場所が・・・。

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あ・・・ここからもいいじゃんか。

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御所の芝よりも高くなって見易い。草に邪魔されない。
何度も見て頂いた景色ですが・・・(^^ゞ

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もう一回あらためて撮影。

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黒江湾から海南市街、和歌山市内、雑賀崎(下の写真)。

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片男並(下の写真)。

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住友金属から船尾山、奥に名草山、ずっと向こうに和泉山脈(下の写真)。

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海南市街地(下の写真)。

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タンカーなんですね。

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もう語らずに見てもらおう。

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ここのほうがよく見えるな~、ただ、ちょっと東寄りの景色が木で遮られているのが残念。
↓クリックすると別ウィンドウでここからの眺めの展望写真が見れます。

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さて、展望所から下りてトレイルに戻る。
奥へ進んでみる。

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踏み跡は有るが、熊野古道と違い両側から草木が覆い茂り、写真は撮っていないが、トレイルを跨ぐように顔の高さ位にジョロウグモの巣が幾つも張られている。前回の「呉枯ノ峰ハイキング 2012.10.06」と似たような状況だ。ストックを使わず、落ちていた枝で蜘蛛の巣を次々と払いのけて進む。

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あまり人が通らないのかな?

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ちょっと広い所に出る(下の写真)。振り返ると貯水塔のような施設が有る。

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どうやらここは「地蔵峰城跡」らしい。

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そのまま直進すると先に下りのトレイルが続いている。写真では分かりにくいだろうが・・・。こちらは蜘蛛の巣は少ないが、踏み跡はやや不明瞭になっている。まぁ、でもたとえれば関電の巡視路程度には分かり易い。間違えて外れていくことは無いだろう。

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割と急な斜面を下っていく。

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今日はお気楽ハイキングと思っていて、かつ藤白坂のあとだけに、ちょっと不安にさせられるトレイルの状況。北摂の関電の巡視路で山サイをしていた頃だったら普通なんだけど、道標有りのハイキングに慣れてくると、こういうトレイルではドキドキ。

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踏み跡が広くなり、何やら先に人工物らしきものが見えてきた(下の写真)。

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突然、林から出た。右手に建物。ここが岩峰寺の敷地内らしい。時刻は10:54。

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林から出てきた口を振り返って撮影(下の写真)。逆からだったら入る気が起きないかもな。元々この突入口を探しているのでなければ何も気に止めないかも知れない。そんな感じの出入り口。
ちょうど写真撮影をしている時に、この出入り口から林の中にオレンジ色と黒色のちょっと大きい虫がす~~っと入っていった。あの色、大きさ、飛ぶスピード・・・もしかしたらスズメバチだったかも知れない。時期的には今シーズンの活動期の最終くらいで、新女王蜂を残して次々と死んでいく頃だが、その最後のほうの生き残りが飛んでいたのかも知れない(このブログをアップした頃にはもう今シーズンの活動は完全に終わって、新女王蜂がそろそろ越冬の冬眠に入る頃だろう)。あと十秒ほど出てくるのが遅かったら、ハチと鉢合わせしていたかも知れない(ダジャレではない)。・・・危なかった。

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「岩峰寺」の本堂(下の写真)。昭和50年代に建てられた新しい寺のようだ。
弘法大師の像が有るので真言宗だろう。

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岩峰寺には展望台のような場所も設けられていて、南の方角の長峰山脈がよく見える(下の写真)。熊野古道はこの山を越えていくらしい。そう思うと、また次に藤白坂に来た時には熊野古道の続きを歩きたくなってくる。北の方角は海、南は山・・・いいね。

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風力発電用の風車が建っている。

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谷あいに集落が伸びて、山の斜面には段々畑が作られている。

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あそこを歩くのもいいな~~。

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などと眺めながら写真を撮っていると、本堂から住職が出てこられて僕のほうへ歩いてきた。住職と言っても年寄りではなくて僕と同年代くらいかも知れない。どこから来たのかとか、これからどこを歩くのかとか、この界隈の良いウォーキング・ルートとか、色々話してくれた。ちなみに地蔵峰寺からここまでの僕が通って来たトレイルも最近は人が通るのをあまり見かけたことが無いとかおっしゃっていた。
ちょっと会話したら再出発。境内から始まる舗装路の坂を下るとT字路に出る(下の写真)。僕はCから下りてきた。

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これから塩津港に向かうのだが、それは右折するAの方角(上の写真の黄色の矢印)。ちなみにBは急な下り坂。あとで地図で確認すると、Bの先は、前に僕がUターンした熊野古道の続きのダートの突入口の有る舗装路に繋がっているらしい。ジョロウグモの巣だらけの地蔵峰城跡や岩峰寺を経由せずにここに来れたようだ。でも、舗装路ウォーキングよりもダートのほうが良いので、これで良し。
と言いつつも、これから後はその舗装路ウォーキングのみだけどね。
Aへと進む(下の写真)。

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左手に長峰山脈がよく見える。

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先程の見えていた谷あいの集落もよく見える。

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下り坂と言うよりもまだフラットな道が続く。たまにちょっと登り勾配の区間も有ったりする。

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ロードバイクに乗っていた頃だったら、結構ウハウハな道だな。

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道沿いにはみかん畑。

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これでロードバイクの後ろ姿でも写り込んでいたら、サイクリング記事の頃に散々撮っていた感じの写真になるな。ハイキングになっても目線は変わらずかwww

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と言うか、自転車から降りたのに未練がましいのかwww

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写真では分かりにくいが徐々に下り勾配の傾向が強くなってきている。
また道の脇にはジョロウグモの巣がたくさん有る。中にはこの道を横断するように頭上に張っている強者な蜘蛛もいる。

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下っていくと・・・お!

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海が見えてきた。

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おぉ、あそこはこれから目指そうという塩津、戸坂の漁港と、和歌浦湾だ。

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見えているのは塩津ではなくて、戸坂のほうのようだ(下の写真)。山の斜面にぎっしり建ち並ぶ家々が、なんか良い感じ。

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その左手には山を境に下津町の街が広がっている(下の写真)。

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戸坂からはちょっと山を越え、ここの町に下りるわけだ。

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真ん中を走っている道路がR42。その右を並行して走っているのがJRきのくに線(下の写真)。そのJR線上にまたがる建物が今日のゴール地点の加茂郷駅のホームを跨ぐ連絡橋だな。ホームも見えるな。

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今日の後半戦のコースが一望出来ちゃっている~。あそこまで歩くのか~・・・いいね。

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下っていく。急な下りではない。

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木々で遮られて展望は無い。

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程なくして下津斎場との分岐に到着(下の写真)。Bの急坂を登って行けばすぐに斎場に着く。その斎場横から奥に入ると展望岩という結構眺めの良い場所が有るらしい。途中まで行ってみたが、またスズメバチらしき虫が見えたので・・・やめた。まだいるんですな~。刺されるくらいだったら、もう今日は結構海を見たからいいですわ。
と言うことで、引き返してAへ・・・。

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どんどん下っていく。

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クルマは一台、二台くらいすれ違っただけ。それ以外は岩峰寺以降まだ人と出くわしていない。

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所々また湾が見える箇所が有る。

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どんどん下る。途中の道沿いには運動場や民家も有るようになってくる。

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やがて下の写真のような分岐に到着。

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僕はCから下りてきた。塩津へはAでもBでも行けるようだが、ガイド本ではBの下り坂を示しているので、折り返すように急な下り坂のBへ入る。

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この辺りからクルマも時々出くわすようになるのでご注意を。

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ヘアピンカーブ連続の九十九折れの道を下る。

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塩津、戸坂方面の和歌浦湾の景色が見える(下の写真)。手前の赤い建造物辺りに草で隠れているのが塩津。断崖の一つ奥には戸坂の集落が隠れている。塩津から戸坂へは海沿いの断崖の下に走っている道を歩く予定だ。

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九十九折れを下っていく。

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この登りはロードバイクの練習に使えそうですな(未練がましいwww)。

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下っていくとガードレールが見えT字路に出てくる(下の写真ではT字路に見えないが)。
正面に塩津港と和歌浦湾がよく見える。左のAが塩津港へ直で向かう道。Bはこの下を走るR42に接続する道だ。

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和歌山県っぽい景色ですな。良い眺め。

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塩津港がチラ見される。塩津と戸坂を繋ぐ海沿いの道もよく見える。

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和歌浦湾の海。

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真下はR42。現代の熊野街道だ。丁度二つのトンネル間の上にいるわけ。

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JRの線路も見える。

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岩場で海釣りをしている人も見える。

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さて、塩津港へ向けて左のAを進む。緩い下り。

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時々見える眼下にはJRの線路やら・・・。

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R42やら。

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これらのトンネルの上を歩いているわけね。

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だいぶ下っているので、和歌山マリーナシティのビルと奥の名草山も、見下ろすのではなくて水平に近い目線で見えるようになってきた(下の写真)。

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塩津港もだいぶよく見えてきた。

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引き続き下る。

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塩津港に対する目線も徐々に下がる。

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程なくして分岐(下の写真)。僕はCから下りてきた。

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道標は半分壊れている(上の写真の右下)。たぶんAでもBでも塩津港に降りられそうだが、ここは下りの続きのBへ、折り返すように曲がって下る。
九十九折れの坂を下っていく。

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塩津港がもうあんな近くに・・・。

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和歌山マリーナシティーも雑賀崎も結構近く、そして低い目線で見えるようになってきた。

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九十九折れでどんどん降下。

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塩津の家並みもよく見えるようになってきた。

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先ほどよりもさらに近付いている。

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釣りをしている人がたくさんいるな。

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もうすぐだ。

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ちょっと幅員の広い片側一車線の道路と合流(下の写真)。

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R42と接続している道なので結構クルマが往来する。歩道は明確に分離されていないので注意が必要。ふらふら歩くと危ない。

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もうすぐだ。

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下り終了。塩津の集落に入った。
洗濯物が~~~。

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塩津港に到着。時刻は12:30。
ここから今日のハイキングの後半戦。

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釣り人・・・。向こうに和歌山マリーナシティと住友金属の工場。

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これは何でしょうね。

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貨物船関連の物でしょうが・・・。

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岩場。

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和歌山マリーナシティと後ろには名草山(下の写真)。藤白坂、御所の芝では上から見下ろしていたのに、こんなに近くに水平な目線で見えるようになった。

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釣り人達のそばを歩いていく。若い男女も結構いる。
彼らのそばを歩いていくその僕は、ストックを装着したリュックを背負い、登山の格好で、笑えるくらい海とミスマッチ。まぁ、誰もジロジロとは見ないが・・・。いるんでしょうね。ガイド本に載っているコースですし、時々こういう格好をしたハイカーが歩くのを見かけるのでしょう。

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停泊中の船。

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漁船。

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塩津の民家(下の写真)。緩やかな山の斜面に建ち並ぶ。

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もう一度和歌浦湾を見ましょうか。

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雑賀崎の先に浮かぶ島々。

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散々見た景色ですが・・・。

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では、戸坂へ向かうとするか。

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先程の岩峰寺からの下りで見えていた、断崖下の海沿いのフラットロードを進む。

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クルマは時々往来するが、戸坂から先はどこかに繋がっているわけではないような道なので、それほど頻繁ではない。それでも端を注意して歩く。

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右手に海を見ながら歩く。

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程なくして、戸坂の集落が見えてきた。

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塩津よりも更に急な斜面に家々が建ち並んでいるようだ。

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ここでも釣り人。

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フラットな道をどんどん進む。

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もうすぐだ。

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戸坂に到着。時刻は12:47。

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軽く奥まで行ってみましょう。

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停泊中の漁船が並ぶ。

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こんな場所にスズメバチの死骸を一匹発見(写真は無し)。今シーズンの役目を終えたばかりなんだろう。やはりこの界隈にはシーズン中はいるわけね。

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下から家々を見上げる。ぎっしり詰まっている感じ。それがまた見た目良いんですな。
帰りはこの家々の間を走る階段を登り、山の向こう側の下津町街に下りるわけだ。

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海沿いの道を進む。

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右手に漁船を見ながら・・・。

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日曜の昼下がりの静かな漁村。

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やがて舗装路が終わり、浜に出る。

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もう先には道が無い。断崖と岩場だけ。

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振り返ると、今日見慣れた風景が遠くに見える(下の写真)。

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さて、山の向こうの加茂郷駅へ向かいますか・・・。
でも、どっからこの階段に突入すればいいのか・・・。登っていって行き止まりだったら嫌だな~と思いつつ、人に聞くのもつまらないので適当な所から入ってみる。

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こんな感じの階段道路。

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民家の間をぬうように張り巡らされている。

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不審者的な感じか?www

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なんか人の家の敷地内を歩いているようだ。お邪魔しま~すみたいな感じで登っていく。

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でもいいな~、この雰囲気。なんか味わいが有るな。
下の写真なんか、玄関への出入り口が何とも良いな。

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とりあえず適当に登っていく。

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見下ろしてみる。

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目線が高くなりましたな。
各家の窓からはこういう景色が見えるんでしょう。毎日この風景を見て過ごせるのか~~。

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他人の家の中が見えちゃうじゃん・・・。
パンツが干してあるすぐ横を通る。

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すいませ~~ん、ちょっと失礼して通らせてもらいま~~す・・・的なw

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だいぶ登ってきたな。

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そろそろ集落から出る頃だが・・・。

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ん・・・ちょっと先が怪しい感じ(下の写真)。

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あらら・・・。山を越えるってこういう道なのかな?

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抜けられるのか??

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引き返しか??

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・・・あれ、別の階段道路の上に出た(下の写真)。この階段の幅は僕が通って来た階段よりもちょっと広い。この階段がこの集落の“メインストリート”なのだろう。この階段に入る登り口が別の所に有ったに違いない。
でも良いでしょう。かえってこの集落の様子を強く味わえたのかもしれない。何にしても良い感じの場所だったな。

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上の写真を撮っている階段の最上部から後ろを振り返ると、下の写真のような道。写真では行き止まりのように見えるが、ただの防音フェンスみたいなもので、左右に道は続いている。

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あちらに歩いて行くと・・・。
おぉ、(大袈裟に言えば)先程の戸坂とは別世界のような道が走っている。・・・戸坂が別世界か。

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この道に下りる。

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そして下り坂の方角を選んで進む。

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道沿いには山の斜面にみかん畑が広がっている。

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ここら辺は少し黄色付き始めています。

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どんどん下る。クルマはちょくちょく通るが、歩道が有るので安心。

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どんどん下るとフラットになり、加茂川を大塚橋で渡る。

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どんどんまっすぐ進む。加茂郷の町中に入った。

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程なくして交差点に出る(下の写真)。僕はDから来た。
BのほうにJRの線路が見える。Cは先のほうにおそらくR42と思われる広い道が見えている。

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駅は地図から判断してAのほうだろう。丁度自転車に乗って通りがかった地元のおばちゃんに、一応加茂郷駅の方角を尋ねてみる。やはりAの方角とのこと。いかにも先に駅前商店街らしきものが見えるし・・・。おばちゃんは近道を教えてくれた。交差点のすぐそばの脇道を入ると一番近いらしい(下の写真の黄色の矢印のように入る)。お礼を言って先へ・・・。

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教えられた通りの道に入って進んでいくと・・・。

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駐輪場、郵便局の横を抜けて駅に到着。

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JR加茂郷駅に無事ゴール。時刻は13:25。

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今日のハイキングは終了。
ホームに入ると和歌山駅の方角に先程歩いてきた山が見える。先程はあちらの山からこの駅を見ていたんだな~。

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13:47に和歌山駅行きの列車が到着。乗り込んで和歌山市内へ・・・。
次いでJR阪和線に乗り換えて大阪市内へ向かう。さらに幾つか乗り継いで自宅最寄り駅に到着。
16:12に無事に帰宅。

こうして山歩きに加えて漁港巡りも組み込むというちょっと面白いハイキングを楽しむことが出来た。「山を越えたら海」とか「山から海を見る」とか、なかなか良い。海沿いに近い山や峠道で同じようなパターンが出来るであろうし、今度は自分でプランニングしてみたいとも思う。
戸坂の集落も良かった。あの階段が張り巡らされた感じは気に入った。
また、熊野古道にも興味が湧いてきた。複数の長距離ルートが有るので全制覇はたいへんだが、少しずつ断片的にでも歩いてみたい。過去に熊野本宮大社も熊野速玉大社も熊野那智大社も行ったことが有るのだが、それらの近くの熊野古道をちょこっと散策した程度なので、いずれもう少し長い距離を歩いてみたいと思う。
さらに“古道”繋がりの意味で、他の色々な古道や街道巡りというのも少しずつ始めたいと思うようになった。伊勢本街道とか鯖街道とかを自転車で走ったことが有るが、歩きで巡ったことは無いので今後やってみたいと思う。そう意味で今回のハイキングはピークハントのような山登り以外のハイキングのパターンへ目を向ける良い機会にもなったとも思う。
いいハイキングだった。
 

コース概略/
(自宅(5:20)→○○線・△△駅→□□線・▽▽駅・◇◇線→天王寺駅・JR阪和線→)
JRきのくに線・海南駅(8:19)→熊野街道・宝来橋(8:24)→JRきのくに線高架下→熊野古道合流(8:37)→鈴木屋敷(8:50)→藤白神社(8:55)→有間皇子の墓→藤白坂(9:16)(→筆捨松・硯石)→藤白峠・地蔵峰寺(10:00)→御所の芝→岩峰寺(10:54)→下津町斎場分岐(11:30)→塩津漁港(12:30)→戸坂(12:47)→JRきのくに線・加茂郷駅(13:25)
(→和歌山駅・JR阪和線→天王寺駅・◇◇線→▽▽駅・□□線→○○線・△△駅→自宅(16:12))

(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示できます。)
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GPSデータ/
歩行距離/14.9km
歩行時間/3hr25min
停止時間/1hr42min
最高速度/13.1km/hr
移動平均速度/4.3km/hr
全体平均速度/2.9km/hr
標高差/281m
総上昇量/404m
最高標高/284m(地蔵峰寺~岩峰寺間ピーク)
積算歩行距離/102km
積算総上昇量/4166m

ガーミングラフ/
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ルート鳥瞰図/
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
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Comments

こんばんは^^
和歌山に友だちがいるせいもあり、熊野古道、いつかは歩きたいなぁって漠然と思ってます(゚ー゚)
もっとずっと山道を歩き続けるイメージがあったのですが、このコースはコンクリートあり民家あり、海あり・・・^^
それにしてもいっぱい歩いてますね~~

« 投稿: tomo  2012年11月 3日 (土) 19時03分

tomoさん>
ここはまだ町が近いのでこういったお手軽な感じで熊野古道を楽しめます。
僕も歩いたことは無いのですが、中辺路とか小辺路とかはイメージ通りの山歩きが多いところのようです。
一度は歩いてみたいですね。

« 投稿: Katze  2012年11月 4日 (日) 23時58分