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2013年1月 5日 (土)

桟敷ヶ岳ハイキング 2012.12.08

年月日/2012年12月8日(土)

山地名・地域/京都北山

天候/曇り時々晴れ所により一時雨または雪

目的/京都北山の桟敷ヶ岳に登る。

ポイント/岩茸山も通過する予定(の筈が・・・)。

内容/
今回も過去に“と或る手段”で行った山にハイキングで“片付け仕事”的に登り直す、“お片付けシリーズ”・・・ということで、天気は曇り気味だし、それならば展望が無くてもOKな京都西山の某山に登ろうと自宅を7:00に出発。
・・・が、京都に向かう電車内で、外が晴れているのを見て予定を変更し、(これもまた“お片付けシリーズ”に属している)京都北山の「桟敷ヶ岳」に登ることにする。京都北山の雲ケ畑界隈はもう初雪が降ったらしいが(←この日の時点の話ね)、京都市内が晴れているのでひょっとしたら山中の天候も案外と大丈夫かもしれないし(結局どうだったかは後述で・・・)、ネット情報でもまだ新雪が積もっている程でもなさそうなので、行くことにした次第。
前述のように桟敷ヶ岳も“お片付けシリーズ”に入っている山の一つなのだが、予定しているコース近くにヒル・ゾーンが有り(ヒル・ゾーンど真ん中を通過するわけではなくコース近くに有る)、晩秋~初冬になったら行こうと時期を待っていたのだ。

降りるつもりだった駅を通過して京都市内へ・・・。
乗り換えて京都市営地下鉄・北大路駅に到着。
ここからは雲ケ畑バス「もくもく号」に乗り換え、雲ケ畑に有る終点、岩屋橋バス停まで行かなければならない。2012年3月末までは京都バスが運行していたが、廃止された。今は北区雲ケ畑自治振興会が運営主体の「ケ畑バス~もくもく号~」という乗り合いタクシーが一日往復2回だけ走るだけになった。これに乗るのは初めてで、地下鉄を出て地上のバス停を探すが、バス停が見つからない。ちょっとウロウロしていると、ハイカーらしいお兄さん(たぶん僕よりも若い)が「何かお困りですか?」と声をかけてくださった。「この方はハイカーさんだからもくもく号に乗るか、少なくともバス停を知っているかもしれない。」と思い、もくもく号のバス停を尋ねると、「それならこっちです。一緒に・・・。」ということで、連れて行ってくださった。お兄さんは滋賀県守山市から来たそうで、当初「広河原」のほうに行きたかったそうだが、バスがタッチの差で出てしまい、予定を変更して「もくもく号」に乗り、どこか他のルートを歩こうとしているとのこと。ハッキリと目的地もコースも決めていないとのことで、とりあえず「もくもく号」に乗ってから考えるそうだ。
定刻の8:40に「もくもく号」が到着して乗車。事前に運転手さんに降りるバス停を尋ねられ、お兄さんは「決めていないが、とりあえず岩屋橋まで・・・。走りながら決めます。」と返答。僕は「ま・・・終点・岩屋橋までは必ず行く筈だ。」と思い、返答をしなかった。運転手はお兄さんの連れだと思ったであろう。車内ではお兄さんと主に京都北山談義w 僕は京都北山には数回しか行ったことがないが、地図やガイド本、ネットで得た知識で話についていく(お兄さんの話を理解する)www
北大路堀川バス停か、上堀川バス停だったかで小学生らしい姉弟が乗り込んで、結局乗客4人で雲ケ畑へ・・・。

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雲ケ畑の途中で姉弟は降り(どこだったか忘れた)、終点岩屋橋バス停までお兄さんと僕が乗り、ほぼ定刻通りに9:10頃に到着(バス停界隈は下の写真)(上の写真はもくもく号)。
結局お兄さんも岩屋橋まで来てしまった。桟敷ヶ岳経由で城丹国境尾根から周山方面へ行くらしい。

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この場所はr61の途中で、r61指定された道はBのほうへ祖父谷峠経由で井戸まで続く。しかし、ここから先の下の写真のBの道は途中でダートになり、祖父谷峠を越えて井戸側の舗装路に出合う。祖父谷峠前後の道は点線県道ということだ。尚、ここから先は祖父谷林道とも呼ばれている。

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r61上は料理旅館「洛雲荘」(上の写真の右下の建物)を最後に、井戸まで道沿いに家は無い。
桟敷ヶ岳へのルートは、Aの岩屋橋を渡って坂を登っていくことになる(上の写真)。尚、桟敷ヶ岳に到達したらr61上の祖父谷峠に降り、r61を辿ってBからまたここに戻ってくる予定だ。これは桟敷ヶ岳ハイクの定番コースで、殆どの近畿の低山ガイド本にはそのコースが紹介されている。地図上では時計回りになる。その後のここからの帰りは、15:10発で2往復目のもくもく号が北大路駅へ戻るので、それに乗り込む予定。それまでにまたここに帰ってこなければいけない。
ちなみに前回の“と或る手段”の際は逆周りの反時計回りに進んだ。進む向きが変わると印象も違うし、ひょっとしたら迷うかもしれないので若干不安だ。前回は幸い一度も計画ルートを間違えなかったが、今回はどうだか・・・。特に心配なのは薬師峠と桟敷ヶ岳の間に有る「岩茸山」の山頂だ。そこは今回も通過したい。しかし岩茸山をスルーするトレイルが存在しているので、そこに入るとアウト。前回の印象では、桟敷ヶ岳→岩茸山は分かり易いが、岩茸山から下りるルートが踏み跡のハッキリしない急斜面の下りだったので、逆に進むとその急斜面を見逃し、そのまま岩茸山スルーのトレイルに進んでしまうかも知れないと思った。その斜面の下には地図が描かれた板が木に結ばれていたので、それを見つけることが鍵だ。尚、今回は急な予定変更であったために、GPSには岩茸山の位置情報を入れていない(実はいつも予めデータをGPSには入れていないんだけど・・・だって面白くないじゃん)。

さて、僕がGPSやらカメラやらをセットしている間にお兄さんのほうは準備を終えた。それぞれのペースが有るので先に行って頂き、僕は9:15に岩屋橋を出発。
先ずは上の写真のAの坂を登り、登山口の有る「志明院(岩屋不動)」を目指す。
志明院までは舗装路だ(下の写真)。

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杉林の中を登っていく。

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結構これで高度を稼ぐ感じだ。志明院まで距離約1.5km、標高差約150mを登る。そうなると10%の勾配になるが、もう少し緩く感じるな。

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岩屋橋から志明院まで途中に民家は無い。

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殆どが杉木立(下の写真)。

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そして道に並行して岩屋川が流れている(下の写真)。綺麗な水だ。これは鴨川の源流の一つに当たる。
枯れた紅葉の葉がたくさん落ちている。数週間前であれば紅葉が綺麗だったのであろう。

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途中で右手に分岐(下の写真)。林道西谷線だ。ここを入ると薬師峠を通らずに西谷経由で桟敷ヶ岳に登ることになる。今回林道西谷線は使わない。薬師峠は通りたい。

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そのまままっすぐ進む。

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岩屋川の流れる音だけが響く、心地良い道を登り続けると・・・。

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先のほうに門と建物が見えてくる(下の写真)。

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志明院」の前に到着(下の写真)。時刻は9:35。

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登山口は境内の門に向かって右手の斜面だ(下の写真)。そこにはハイカーへの案内板や注意書き、地図が掲げられている。
志明院には立ち寄らず、横の斜面を登る(下の写真)。

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途中の短い石段を登る(下の写真)。

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庫裡(?)のような建物の横を抜けていく(下の写真)。

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境内から離れて杉林の中に入っていく。

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舗装路上では木漏れ日が射し込んでいたが、ここは薄暗い。
地面も少しジメっとしている。

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杉の落葉で地面はふかふか。

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植林のネットの横を通っていく。3年前と変わっていない。

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ちょっと明るい所に出た。

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また薄暗い沢沿いのトレイルに・・・。

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途中で沢を渡りつつ、上流へ。

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水量がどんどん減ってきた。

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まさに鴨川の水源なのだな。

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トレイルは分かり易い。

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迷う分岐も無い。

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公園みたいな綺麗なハイキング道よりも、やっぱりこういうほうが面白いね。

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先にトレイルが無くなったらと思ったら、沢を挟んだ対岸を見れば続きが見つかる(下の写真)。

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登山口から500mほど進んだ所で、谷が二つに分かれる(下の写真)。ここは黄色の矢印のように右側の谷に入る。

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ここには赤いテープや道標が有る(上の写真の下段)。
目の前に岩場が有るが(下の写真)、登る必要は無い。沢を渡れば回り込める。

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もう沢の水は無くなりかけている。

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水源を通り過ぎたようだな。

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谷沿いを登っていく。

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この辺の記憶は残っている。逆向きだったけどね。

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明確に作られた踏み跡はないが、歩き易い場所はその場に立てば自然と分かるだろう。

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いずれにしても薬師峠まで谷底を進むのみ。

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向こうが峠らしいな(下の写真)。

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薬師峠に到着(下の写真)。時刻は10:00。

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ここでは六体の地蔵が出迎えてくれる。

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これも三年前と変わらず、綺麗に残っている。

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光背は欠けているが、体は綺麗に残っているね。

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ここまでの無事を感謝。

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下の写真は薬師峠を別角度から見た写真。

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三本に分かれた木にここが薬師峠であることを示した道標が有る(下の写真)。

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Cは僕が来た雲ケ畑の方角。六体の地蔵は雲ケ畑寄りに置かれている。

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そして薬師峠をまっすぐ越えて下っていく、Bが大森の集落への道だ(下の写真)。
Bへは進んだことがないが、割とすぐに舗装路に出合うようだ。

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薬師峠はB⇔Cに対しての峠だな。
そしてAが桟敷ヶ岳への道(下の写真)。

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ここからは概ね北北東の方角へと稜線を辿っていくことになる。
薬師峠からちょっと進むと左手にお墓が並んでいる。確か志明院の歴代住職の墓だったと聞いたような気がする(お墓なので写真掲載は無し)。
ここからは赤色や黄色やら目印のテープが散見されるようになる(下の写真)。

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歩き易そうな道を見つけて少し歩き、そしてテープを発見してルートが正解だと確信する・・・、という具合に繰り返して進んでいけば間違えないだろう。

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登りだ(下の写真)。
ほら、木にテープが巻かれているでしょう(下の写真の右手の木)。

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薬師峠以降、ちょっと雨がパラついてきた。
下の写真ではちょっと木漏れ日が射し込んでいるがね。

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進むにつれて、パラパラ具合が強くなってきた。

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霰っぽくなってきた。勿論写真には全然写らないけど。

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だんだん降る量が増えてきた。やっぱり下界とは天気が大違いってことかな。

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とうとう雪っぽくなってきた。相変わらず写真には全く写らないが・・・。まだその程度の降り。

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良い感じの尾根道を進む(下の写真)。
この辺りで下半身だけレインウェアのパンツを履き、リュックにはレインカバーを被せる。今夏にハイキングを始めて以来、レインウェアを使うのは今回が初めてだ。上半身のアウタージャケットは撥水性が有って、少々の雨雪ならはじいてくれる。まだその位の雪の量だ。

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小雪は左手の西の方角から吹いてくる。上から降るというよりも、横から風にのって飛んでくる感じ。稜線沿いに進んでいるが、稜線のちょっと西側寄りの斜面を進む区間になると、より強く横からの雪を感じる。

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少し下ったところで西谷からのルートと出合う(下の写真)。
僕はCから来た。
Bが西谷ルート。先程の志明院に向かう途中に有った分岐からここに出るわけだ。

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また登り返す(下の写真)。

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また稜線の西寄りだ(下の写真)。雪が横から飛んでくる。

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たぶん周山方面は雪なんだろうな。

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天気が良ければ快適なトレイルなのだが・・・。

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登りとフラットを繰り返しながら進んでいく。

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お兄さんとはどんどん離されているんだろうな。写真を撮っている時間だけでも進み具合に大きな差が出てくるし・・・。

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また西寄りのトレイル。

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先のほうが霞んでいるでしょ(下の写真)?横から飛んでくる雪のせいです。
少しずつ強くなってきている。

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尾根道だ(下の写真)。稜線の東寄りに移るんだな。

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東寄りになった(下の写真)。
左手に斜面が有って、木も上のほうまで有る分、横からの雪が和らぐ。

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・・・と思ったら、西寄りに切り返された~(下の写真)。場所によっては、横からというよりも下の谷底から吹き上げてくる感じ。下から登ってくる雪だ。

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ホッ・・・東寄り(下の写真)。

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少し下が白くなってきましたな。

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落ち葉が白っぽい。

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下の写真の辺り、谷底を登っていくような感じになったところで、ルートを見失いかける。地面も踏み跡が無いのでフカフカ。あとで調べるとどうやら岩茸山のすぐ南辺りだと思う。下の写真の先へ進むと完全にコースアウトし、トレイルの無い所を下り、おそらく西側の大森の集落の外れに降り立つことになったであろう。ちょっと戻って、下の写真の右手の斜面の木に赤色のテープを見つけ、コースに復帰。

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どんどん強くなってくる雪の中を進む。全然写真には写っていませんがね。

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量は少ない。遮る木々も有りますからね。ただ風が強い。

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写真を写すのも自重気味(でも今回もたくさんの写真を載せていますがwww)。

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暫く歩いているうちに、まずいことに気が付き始める。

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前述の通り、今回も岩茸山を経由する予定だったが、もういい加減、岩茸山に登る左手の急斜面とその目印の道標が有っても良さそうだが・・・。

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あれ・・・なんかおかしいな。ここって岩茸山よりも北ではないかい??(下の写真)

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なんか、ここ・・・前回桟敷ヶ岳から岩茸山に向かう途中で通った気がするような・・・。

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つまり、既に岩茸山をスルーしてしまったような・・・。

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その不安が嫌な確信になってきた。

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下の写真、前回、“と或る物”を片手に持って、踏み跡の殆ど消えかかったトレイルを、下の谷に落ちないように慎重に歩いた・・・まさにその場所のような気がする。踏み跡が分かりにくいでしょ?

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やっちまったかも。

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ここまで暫く稜線の東寄りの少し下を歩いていたが、一旦また上の尾根に登る(下の写真はその登りの途中)。結構ルートが分かりにくい場所だが、よ~く探せば赤色のテープが有る。
・・・で、前回は岩茸山に到着する“前”に、分かりにくいがちょっと下る急斜面の場所が有って、それにここがすごく似ているんだよね~~。

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あれ・・・。尾根に出ちゃった。前回、岩茸山以降にこういう場所は無かった。岩茸山よりも前に有ったよ。

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あ~~~、こりゃ、間違えて岩茸山スルーのトレイルを通ったんだな。既に通ってしまっていて、もうメインルートに復活しているに違いない。

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もうだいぶ離れている筈。
この天気の中を引き返す気まで起きない。

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そして間違えたことを確信する場所に到着(下の写真)。
桟敷ヶ岳~岩茸山間で東側が開けている場所が有ったのだが、そこに到着。

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ま・・・今日は何も見えませんが・・・真っ白です。

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あ~~あ、岩茸山・・・orz

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ま・・・仕方がない。戻る気も起きないんだから・・・。また次の機会にリベンジしよう。
先へ進む。

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たぶん、もうすぐ鉄塔の下に出る筈だ。
ふと、靴の踏み跡に気が付く。進行方向は僕と同じだ。あのお兄さんのものだろう。

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赤色のテープに加えてもう一つ手助けになる物を得たわけだ。もし迷ったらこの靴跡もヒントになるかも。靴跡がコースアウトしていたら別だが・・・。

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雪はますます強くなってきた。まだアウタージャケットは撥水性を保ってくれている。

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写真もだんだんモノクロに近くなってきましたな。勿論カラー撮影です。

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鉄塔を発見(下の写真)。

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ここはハッキリと記憶している。

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鉄塔が有る場所は、西からの雪を遮るものが無い。横からすごい勢いで当たってくる。
カメラを西に向けたらレンズが濡れちゃう~~。下の写真は鉄塔から東の方角を写したもの。風下なのでカメラを向けられるわけね。でも・・・展望無し・・・。真っ白。てか、灰色。

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鉄塔の下を抜けて左手のトレイルに入る(下の写真)。
右手にもトレイルらしきものが見えるが、繋がっているかは知らん。繋がっているとすれば祖父谷に降りるルートだろう。
・・・下の写真で、横に飛んでいく雪の軌跡が写っていますな。

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鉄塔を過ぎたら桟敷ヶ岳山頂は近いと思う。

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踏み跡がしっかりと付いているな。

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途中で向こうから来る二人のハイカーおじさんと出会って御挨拶。すれ違いながら「エラい天気になっちゃいましたな~。」と、おじさんはぼやく。・・・確かに・・・。

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たぶん笹が生えているであろう(←雪で分からん)斜面を登っていくと、上のほうにちょっと開けたような場所が見えてくる(下の写真)。
記憶に有る、山頂のケルンらしきものが見えている。

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桟敷ヶ岳山頂に到着。時刻は11:16。

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3年ぶりだ~。

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標高は896m。正確には895.8m。

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登頂成功のイェ~イ。

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三角点は上の写真の立札のすぐ横に有る(下の写真)。二等三角点。

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欠けている。三年前に来た時も欠けていた。

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立札よりもこちらのほうが良いな・・・。登頂成功のイェ~イwww
ケルンは足で崩していませんのでご心配無く(実は足を乗せていません)。

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実は・・・三角点はもう一つ有る。ケルンの中にうずもれるように有る(下の写真)。

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こちらは欠けていない。おそらく、こちらのほうが新しいのではないかな・・・。桟敷ヶ岳って改測されているしな(改測前の標高は895.9m)。

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ついでにこっちでもイェ~~イwww

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桟敷ヶ岳の名の由来は、平安時代前期、皇位継承争いに敗れて大原の里に隠梄した惟喬親王が、この山に桟敷を造って都を遠望したことに由来するという。都をしのんでのことであったらしい。

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登る前はここで休憩&食事タイムをするつもりだったが、この天候では駄目だ。食べていられるような状態ではないし、止まっていると寒くなってくるし、どのみち展望も無いし・・・。ちなみに晴れていれば東側に雲取山辺りが見えるそうだ。
では、先へ進もう。

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次の目標中間地点はナベクロ峠だ。
山頂を縦断するように北の方角に続くトレイルに入る。

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ここから先は下りがメイン。滑らないように注意。

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踏み跡がしっかり残っている。先程のおじさん達の踏み跡ではないな~~。僕と同じ方角に向かっている。やっぱりこれもお兄さんのものだろう。

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桟敷ヶ岳山頂~ナベクロ峠間は木々の間をぬうように進む。
ウネウネと細かく曲がるので、或るハイキングガイド本ではルート・ファインディングの能力が必要なために経験者向けとされている。行きのバスの中でお兄さんも分かりにくい場所だと言っていた。お兄さん自身は何度か通っているので勿論迷わないだろうが、この区間で迷っているハイカーさんに出くわしているそうだ。
でも歩き易い所を見つけていこうとすればおのずとルートは見えて来る筈だ。そして自分のルートが正解であることを教えてくれるテープの存在も心強い。前回も迷わなかったし、それに今回はお兄さんの足跡が有るので無敵だ。もっとも、今回岩茸山をスルーしてしまったわけだがwww(^^ゞ

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時々登ったりもする。

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登ったり下ったりしながら、全体的に少しずつ標高を下げていくって感じ。
地図上では二回ほどこぶを越えるようだ。

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フラットな区間もある。
下の写真・・・指が写っていますな。手をかざして雪がレンズに付くのを少しでも防いでいる次第。

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ナベクロ峠に近付くにつれてトレイルがハッキリしてくる。

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桟敷ヶ岳山頂近くのほうが分かりにくいと思う。
この辺り(下の写真)はもうあまり何も考えなくても先へ進める筈だ。分岐も無いし・・・。

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下草も粉砂糖をかけたような状態。

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横殴りの雪は和らいできた感。

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雪の量が、というよりも、風が弱くなってきたという感じ。

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先程まで下りが主体だったのだが、今度は登りが主体になってきた。

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峠への登りか・・・。

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またフラットになった。

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木々の間を抜けながら快適な(?・・・地形的に・・・天候的にではなく・・・)トレイルを進む。

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白とこげ茶と緑の写真ばかりで退屈でしょうが・・・。

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我慢してください(流して・・・)。

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距離的にはもうそろそろナベクロ峠の気が・・・。

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で、カーブを曲がっていきなり出てくる、ナベクロ峠に到着(下の写真)。時刻は11:40。

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20121208hike_139s ナベクロ峠を示す札がぶら下げられている。山頂でもないのに、何故か到達成功のイェ~~イwww(右の写真)。
トレイルは、峠上を小さなS字で右手にカーブしていくように続いている(上の写真の上段の黄色の矢印のように)。それさえ分かれば、岩茸山周辺と違ってここから先に迷いそうな不安な場所は無い(二度目だからという意味でも)。桟敷ヶ岳山頂からここナベクロ峠に着くと、下の写真の景色が正面に見えるのだが、あそこへ進んでいくとコースアウト。無理やり進んでいくと恐らく西側の谷に降りてしまい、沢沿いに下りて・・・大森の集落に着いてしまうことになるであろう。ここは間違えないように・・・。

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で・・・、ちょっと、右カーブして・・・。

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木々の間のトレイルに入りま~す。

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ちょっと登ると鉄塔が見えてくる(下の写真)。

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峠からすぐにこれが見えなかったら間違えたと思えば良い。

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鉄塔に到着。時刻は11:45。

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ここは桟敷ヶ岳ハイキングルートと城丹国境尾根ルートが出合う、キーポイント。
僕は下の写真のCからこの尾根上の鉄塔に登ってきた。
Aは祖父谷峠へ向かう道。僕は下の写真の黄色の矢印のように向かうわけだ。A⇔C間は折り返すような急カーブの関係に有る。

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このAの尾根道(下の写真)と・・・。

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続きの尾根道の関係に有るのがBの道(下の写真)。城丹国境尾根だ。

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そして、ここで足跡がBのほうへ向かっている。Aのほうには足跡が無い。
お兄さんはやはりここから周山方面へ向かったようだ。この先は飯森山,天童山,茶呑峠へと続いていて、それもまたこの界隈の定番ハイキングコースになっている。お兄さんはそこを通るのだろう。
ちなみにお兄さんのその後についてはネット上に何の手がかりも無し。バスの中の会話からして、HPやブログ,Twitter,ヤマレコ等々、そういう類のものはどうやら全くやっていないようだ。まぁ、ベテランさんだから無事に下山したのでしょう。

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で・・・お兄さんの“残像”と分かれて僕はAへ・・・(下の写真)。
ここから踏み跡一切無しのサラの雪。
・・・待てよ・・・。そうなると桟敷ヶ岳山頂近くで会ったおじさん二人はどういうルートだったのだろう。桟敷ヶ岳~ナベクロ峠~鉄塔間にはお兄さんの足跡のみ、周山方面へもお兄さんの足跡のみ、祖父谷峠への踏み跡は無し・・・。あ、たぶん、祖父谷林道の途中から斜面を登るルートを使ったのだろう(僕はそこを通ったことはない)。祖父谷林道の舗装路の区間にクルマを停めてピストンするルートにしたに違いない。そのルートはマイカーで来てサクッと山頂とをピストンするのに定番のルートみたいだからな。

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サラの雪の上を進む。

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下の写真では分かりにくいが、関電の巡視路によく有る定番の階段。下りです。

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どんどん下っていく。

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結構急なので滑らないように・・・。

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この辺りからもう雪は止んだ。

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階段が終わって、ちょっと緩い下りのトレイル(下の写真)。

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倒木が行く手を阻む。回り込んで回避。

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今度は登り(下の写真)。この辺りはもう鮮明に記憶している。

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登り切ると・・・。

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左手にちょっと広めの場所が有るので立ち寄る。立ち寄ってまた戻ればよい(下の写真の黄色の矢印のように)。分岐ではないことを示しているのであろうか。枝が置かれている。

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でも枝を跨いで立ち寄る。ここは天気が良ければ絶好のビューポイント(下の写真)。

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それを言いたくて、立ち寄って撮影しただけ。
でも勿論、この日は展望無し。

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全然遠くが見えません。

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ちなみに3年前の前回も雨だったので、展望は拝めませんでした。

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見えるのは、先程の鉄塔が有った辺りくらい(下の写真)。

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ルートに戻りま~す。

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緩い下りを進んでいく。

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雪が降っていない分、随分と楽。

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どんどん進む。

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下り勾配が急になってきた。

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下の写真では雪のために分からないが、再び関電の階段になっている。

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注意して階段を下っていく。

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階段が終わる頃・・・。あれ、切り落とされた枝で前方が塞がれている(下の写真)。

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え?何で?通れないの?
・・・と思ったが、先にトレイルが続いている。まるで切った者がここを歩かせたくないと意図したかのようの枝がトレイルに被さっている。

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そこを通り抜けると、歩き易いトレイルが復活。

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枝に積もった雪が綺麗。

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白い枝が無数に生えているかのよう。

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異世界な雰囲気。

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そんなトレイルを進んでいく。
トレイル上ではないが、横の斜面にたくさんの切り落とされた枝が積み重ねられている。

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まるで、ここを禿山にしてしまうつもりか?って言いたくなるくらい。

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一方、そのまま手つかずに残っている場所も有る(下の写真)。
ここもいずれ切り倒すつもりか?一体何をする予定なのかな?また新しい林道でも作る気か?

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この辺り、特に祖父谷~松尾谷界隈ってやたら林道が作られていて、昔の山道が壊されて地形が変わりつつ有る感じ。作りかけで行き止まりになっているみたいな林道も有る。この辺りの林業は衰退しているようだが、殆ど使いもしないのに何でそんなに林道を作るだけ作って放置するのか分かりませんな。
もしかして、今回、祖父谷林道を広げて雲ケ畑~井戸間をダブトラ化するつもりか??・・・分からん。

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そんなことを思いながら進んでいくと分岐(下の写真)。
僕はCから来た。

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右のBは雲ケ畑方面へ下る道(下の写真)。

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左のAがすぐ先に有る祖父谷峠への道で、その向こうは井戸の集落だ。

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ここはちょっと祖父谷峠に立ち寄る。少し登る(下の写真)。
先のほうに祖父谷峠の四本杉が見えている。

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分岐からすぐに祖父谷峠に到着(下の写真)。時刻は12:03。

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上の写真のトレイルの左沿いに並んでいる四本が、この峠の象徴的な杉の巨木。
昔は五本有ったそうだが、落雷で一本やられてしまったそうだ。
高過ぎて全部を写せません(下の写真)。

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前回来た時は、小雨模様の靄がかった峠の風景で、もっと幻想的だった。今日はちょっといまいちですな。
祖父谷峠は昔の西の鯖街道上に有る。峠にその道標が立てられている(下の写真)。鯖街道の主なルートは三本有って、一番知られているルートが一番東に位置する、今のR367沿いで熊川宿や朽木を通るルート。その西隣に根来坂越と言われる、遠敷から根来峠、八丁平、花背峠を通るルート。さらにその西にこの、名田庄から五波谷峠、周山、祖父谷峠を越えてくるルートが有る。

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祖父谷は「そふたに」とも「そふだに」とも呼ばれている。“祖父谷”とは(先にも登場した)惟喬親王の侍臣で小野道風の父、小野素風(そふう)から取った名と伝わっている。この祖父谷峠は山国と京の都を結ぶ最短の峠だったので、御用炭や献上鮎が御所に運ばれた峠道であり、京に乱が有った折には、この峠を越えて山国の常照皇寺に疎開されたと伝わっている。また、この界隈から湧き出る水が祖父谷川となり、先の雲ケ畑岩屋川と合流して鴨川になる。こうした意味で、古より京の都にとってとても重要な場所だったそうだ。
ちなみに、この祖父谷峠より北、井戸の集落までは恐怖のヒル・ゾーン。とても梅雨から夏場は通りたくありませんな。そういうせいもあってか、この杉よりもちょっと北に有る、これも祖父谷峠の象徴、苔むした首無し地蔵を撮るのを忘れて折り返してしまった。もうこの時期、ヒルは冬眠中でいないのに・・・。
そういうわけで分岐まで戻り、あとはひたすら南下だ。ここまで主に北上していたが、今度は折り返して南下。距離的には全行程のまだ半分弱近く残っている。内容的には、もう殆ど終わりだがね。
時刻はまだ正午をちょっと回ったくらいで、次のもくもく号到着まで充分余裕が有る。
分岐を過ぎて、トレイルを進む。緩い、ほぼフラットに近い下り(下の写真)。

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三年前に来た時にはこのような倒木は無かった。シダ類が生えているくらい。

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それが、この変わりよう。

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トレイルに覆いかぶさっている。歩きにくい。これくらい太くなると枝でも痛い。

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踏まないと進めないくらいに被さっている場所も有る。

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この残念な光景にちょっと凹気分で進む。

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伐採ゾーンからようやく林の中へ・・・。

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すぐ近くまで倒木作業が近づいているが、何故か残されている木々(下の写真)。その間を進む。

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この辺りから沢の存在がはっきりしてきた。

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どんどん下る。

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林(?)から出る。

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沢沿いを下る。

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右手に祖父谷川。前述の通り、鴨川の源流の一つ。

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これが鴨川、賀茂川、桂川、淀川・・・と続き、大阪湾へ流れ込み、そして紀伊水道を通って太平洋へ・・・・。
すごいですな~、水の流れって~~。

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などと雄大なことを考えて下っていくと・・・。

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もう後はノンビリ下るだけと思っている油断も有り・・・。

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下の写真の左下に置かれている、濡れた板に左足を乗せていまい、滑って転倒。
○|_| ̄ =3 ズコー

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⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク
・・・に近い感じ。左膝を内側に曲げる感じに捻って滑ってしまった。慌てて起きずに、曲がった左膝を慎重に伸ばし、それからゆっくりと起き上った。違和感は有るものの、幸い歩けるし、他に打った所も大して痛くも無く、すぐに痛みはひいた。
油断はいけませんな~。濡れた木って滑り易いことを知っていながら、踏んでしまった(-_-;) “と或る手段”の時も雨雪で濡れた丸太で滑ったことが何回か有って、それで分かっていたんですけどね~~。やっちまった。
ちょっと凹気分で下り再開。ススキの間を抜けていく。

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堰堤の横を通過(下の写真は振り返って撮影)。

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堰堤から先はダブトラだ。祖父谷峠から500~600m位下った場所だ。
急下りの滑り易い斜面を注意して下る(下の写真)。

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ここから暫くはダートのダブトラ林道。三年前は逆にここを登っていったわけ。

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この林道には左右から幾つか林道が合流しているのだが・・・、今回の話に重要ではないので写真紹介は省略しま~す。

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緩い下りを進む。

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左膝に違和感は残っているものの、歩くことに支障はない。歩くたびに感じるような痛みは無い。岩屋橋までは先ず大丈夫だろう。
むしろ、翌日以降どうなっていくか・・・かな?今動いたことがアダとなるか、それとも良い方向に向かうか、翌日起きて分かるかも。

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左手に狼峠への林道の有る場所を通過(下の写真)。ちなみにあの先・・・ヒル・ゾーンらしいです((・(ェ)・;))

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どんどん先へ。

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暫くこういう道が続く。

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左手に祖父谷川。川幅が広くなってきている。流れも速い。

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川の音がよく響く。

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地面の雪は殆ど無くなった。

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祖父谷川を横に見ながら・・・

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のんびりと下る。

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でもまたよそ見をして、石を踏んで捻挫とか怖いので、油断はしていません。
まぁ、ミドルカットのトレッキングシューズだし~~~。

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開けられた門の前に到着。

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ここからアスファルトの舗装路だ。先程の堰堤から約1.5km離れている。

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道沿いの風景はまだあまり変わらず。

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林の中の緩い下りを進む。

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途中に片側一車線の区間が有る。

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何故かここだけ立派。

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まだクルマには出くわさない。ここを登ってくるのは地元の林業関係者か、ハンターくらい。ハイカーもこの辺りまではマイ・カーでは来ない。この辺りで停めても良いコースにならないからだろう。

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祖父谷川の音が一層大きくなってきた。

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またこんな道に・・・(下の写真)。

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あの区間だけ・・・、あそこだけ何故か綺麗な道だったな。

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道は続き・・・。

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祖父谷川も続く・・・。

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アスファルト舗装路の下山が嫌いな人も多いでしょうが、僕は別に・・・。

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むしろ綺麗な川が横に流れ続けるので、リラックス下山には丁度良い。

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祖父谷川は途中から道の右を流れるようになっている。

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この辺りで三台程、向こうから来る軽ワゴンと遭遇。いずれも地元関係者か?

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さっきまで横殴りの雪の中を歩いていたのに、こちらは雪の気配無し。

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右手の山の向こうは雪なのに・・・。

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舗装路になってから3km強歩いている。

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もうそろそろ終わりかな・・・。

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あ、赤い提灯。久しぶりに人間を感じさせる物。

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この赤い提灯は洛雲荘の物。冒頭でも登場した岩屋橋に有る料理旅館だ。

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岩屋橋に戻ってきた(下の写真)。時刻は13:30。
僕はCから来た。Bは、岩屋橋と朝進んだ志明院への道(下の写真の下段の右)。

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洛雲荘の前に○TBerが二人、れいの“物”を調整中(上の写真の中段右)。話しかけません。あくまでもハイカー専を装うKatze。
バス停のところに停まっているワゴン車は、洛雲荘の送迎車のようだ。次のもくもく号は岩屋橋を15:10に発車するから、到着もそのちょっと前くらいだろう。まだ1時間半以上有る。かと言って、歩いて京福電鉄・市原駅まで行ったらもっと遅くなる。ひたすら待つことにする。
洛雲荘は料亭風なので、たぶん一人でちょっと軽く食べるのは難しそう。何か凄いヘビーなコースを時間をかけて食べないといけなくなりそう。臆して、聞いてみるのも嫌なので無し。岩屋橋の向こうに小さな食事処が一軒有って、軽く蕎麦でも食べて休憩出来そうだったが・・・、何となく入りづらくてやめる。結局、桟敷ヶ岳山頂で食べ損ねたおにぎりを立ち食いし、寒い中、バス停の前に立って待つことにするwww(苦行か?)
その間、○TBerの二人はいつの間にやらいなくなっていた。
その後、何度かロードバイクやパスハンターの人が京都市街地方面Aから来て、そしてここでUターンして帰って行った。皆自転車と景色を一緒に写したりして・・・僕がブログのために散々やっていた光景を、逆に僕が見るwww(今度ネットで検索してみるか・・・見つかるかもしれない)。15:00近くになると、洛雲荘の客らしいが、ハイカー風の身なりをしたおじさんが近づいてきて会話。やはりハイカーで、今夜この洛雲荘でハイカーの同好会の忘年会をしてそのまま宿泊するそうだ。午前中早くにマイカーで岩屋橋まで来て、桟敷ヶ岳に登り、正午には洛雲荘に帰ってきてしまったそうだ。退屈なのでこの辺りをウロウロしたり(さっきから時々見かけた)、出合橋まで歩いて往復したりしていたそうだ。同好会のメンバーでこの日登山をしなかった何人かが、次のもくもく号で来るそうで、待っているとのこと。
すると15:05頃、待ち焦がれていた「もくもく号」が到着(下の写真)。5~6人がクルマから降りてきた。皆その忘年会の出席者とのこと。

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そして入れ替わりに僕が乗り込む。すると、どこからかハイカーのおばさんが現れて一緒に乗り込んだ。食事処で待っていたのか?洛雲荘で待っていたのか?分からんが・・・。

運転者さんは(たぶん)往きと同じ人。・・・で、二人の客を乗せ、もくもく号は京都市街地へ・・・。定刻どうり15:40に北大路駅前に到着。おばさんも北大路駅前で降りた(その後は知らん)。
あとは地下鉄に乗り込み、その後路線を乗り継いで大阪市内へ・・・。
17:10に帰宅。

こうして急遽予定を変更して桟敷ヶ岳に登ったわけだが、急な変更でも“大きな”トラブルも無く、“概ね”無事にハイクを出来て良かった。
京都北山の山にはこれまで“と或る手段”でも二回しか行ったことがなかったが、登山本やネット上のサイトを見ていて、京都北山にはとても惹かれるものが有った。今回ハイクとして三回目の山行を出来、ますます好きになった。何故惹かれるのか上手く説明できないが、ハイキングコースとして整備然とされた公園のようなトレイルではなく、いい塩梅の自然のラフさが魅力なのかも知れない。
ただ唯一僕の登りたい意欲を下げるのがヒルの存在だな。あいつらが出没しなかったら、夏でも行くのに・・・。まぁ、皆夏でも平気で入っていますけどね。僕はどうしてもヒルは嫌・・・。この桟敷ヶ岳の定番コースはそれ程ヒルにはビビらなくても良さそうなので(そんなに目撃・被害情報は無いみたい)、こんな冬までに待たなくても、梅雨や雨上がりの夏でなければ、春先や秋口でも大丈夫なのかも知れない。
今回残念だったのは、岩茸山をスルーしてしまったこと。前回の完全トレースを出来なかったことが悔しい。いつかリベンジしよう。
天候については、横から(下から?)の雪でその場では「こりゃ、まいったな。」と思ったが、あとで今にしてみるとなかなか楽しかった。
左膝の具合については、しゃがんだり立ち上がったりする時に数日間違和感が有ったが、一週間程で何も問題無くなった(その次の週末はハイキングに行ったし・・・)。このブログを書いている一ヶ月後の現在も全くその後遺症無し。唯一残ったのは「最後まで気を抜くな」という教訓だ。

そういうわけで、三年ぶりの京都北山・桟敷ヶ岳に満足。まだ行ったことが無い山が京都北山にはたくさん有るので、また行ってみたいと思う。
さて、次は・・・。
 

20121208map コース概略/
(自宅(7:00)→○○線・△△駅→□□駅・▽▽線・◇◇駅→北大路駅・雲ケ畑バスもくもく号→)
雲ケ畑岩屋橋バス停(9:15)→志明院横登山口(9:35)→薬師峠(10:00)→岩茸山迂回ルート→桟敷ヶ岳山頂(11:16)→ナベクロ峠(11:40)→送電鉄塔(11:45)→祖父谷峠(12:03)→祖父谷林道・r61→雲ケ畑岩屋橋バス停(13:30)
(→雲ケ畑バスもくもく号・北大路駅・▽▽線→◇◇駅・○○線・□□駅→△△駅→自宅(17:10))

(クリックすると別ウィンドウで拡大表示できます。→)

GPSデータ/
歩行距離/12.9km
歩行時間/3hr3min
停止時間/1hr14min
最高速度/13.8km/hr
移動平均速度/4.2km/hr
全体平均速度/3.0km/hr
標高差/590m
総上昇量/766m
最高標高/896m(桟敷ヶ岳山頂)
積算歩行距離/181km
積算総上昇量/8381m

ガーミングラフ/
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
20121208graph

ルート鳥瞰図/
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
20121208bird

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Comments

急な変更にも関わらずシッカリ計画した山行にも思えます。いつかあのお兄さんと再開するかも?と読んでいましたが結局再開ならずでしたね。
北山は蛭が多いと聞きますね。僕も鈴鹿や大台で歩きたい山があるんですが蛭が多いので敬遠しています。

« 投稿: 登山 好人  2013年1月 7日 (月) 01時02分

登山 好人さん>
鈴鹿のヒルは近畿一すごいらしいですね。
僕も鈴鹿に行きたいのですが、ヒルが嫌で・・・。
初春が晩秋という隙間を狙っていくしかないようです。雪の鈴鹿はなかなか侮れないみたいですし~。

« 投稿: Katze  2013年1月 7日 (月) 20時21分

私も「お兄さん」との再開を期待?しつつ...(^ω^)
北山方面は市内から時たま眺めますが、上の方は白いことが多いです。あの中を歩かれたのですね。
下界?とは別世界。
そこがまた醍醐味なのでしょうか。

ヒルといえば、‘スタンドバイミー’思い出します。
この前、福山雅治のボルネオ記見た時も来てましたね~(番組見られましたか?)

もくもく号ってなんかトトロの世界ですね(^m^)

« 投稿: tomo  2013年1月10日 (木) 09時16分

tomoさん>
おにいさんは黙々と歩かれたようで、とても追い付けませんでした~。

僕もヒル⇔スタンドバイミーをすぐ連想します。
福山のも見ました~。指にヒルを付けていましたが、よく平気でいられるな~と思いました。僕でしたらヒーヒー言って払うでしょう。

トトロの話が出ましたが、ちなみに冒頭に出てきた志明院で司馬遼太郎が経験した事を宮崎駿に話したことから「もののけ姫」が誕生したそうで、もののけ姫の原点みたいな場所らしいです。

« 投稿: Katze  2013年1月10日 (木) 20時59分

私も北のおかたずけしたいんですけどなかなか難しいですね。
写真でもわかりますこの深さは。
特に冬場なんでより際立ってます。
残念ながらヒルのシーズンになってしまいましたね。
より躊躇してしまします。
ナベクロ峠付近がやはり鬼門そうですね。
なんか魚谷山の頂上付近のような雑木林のような
雰囲気になっていてどこに行っても同じ・・・みたいな。
歩きやすいシーズンならここが難点かもしれません。

« 投稿: ikajyu  2013年6月15日 (土) 02時48分

ikajyuさん>
桟敷ヶ岳山頂~ナベクロ峠付近で迷われる方がチラホラいるようですが、赤色のテープと通り易い場所を狙っていくと大丈夫だと思いますよ。幸い(?)僕は2回ともすんなり行けました。むしろ今回は岩茸山の南辺りで迷いかけました。先に進めましたが、岩茸山山頂はスルーしてしまいました(-_-;)
桟敷ヶ岳山頂は広いですし、本来晴れていれば展望も良いらしいです。昼飯をそこで・・・という時間配分が定番みたいです。他にも数か所展望の良い場所も有ります。

ここは春の花が咲く4~5月頃と紅葉の11月辺りが人気のようです(←どこの山でもそうですが)。
僕は冬枯れた山が好きですけどね~。
今年の梅雨は晴れている日が続いているのでまだ北山のヒルも元気は無いらしく、それにこのルートはヒル・ゾーンど真ん中ではないようですが、やっぱり梅雨~夏の北山は躊躇します。

« 投稿: Katze  2013年6月16日 (日) 01時16分