大峰山~武庫川渓谷ハイキング 2013.03.03
年月日/2013年3月3日(日)
山地名・地域/北摂山地
天候/曇り時々晴れ
目的/兵庫県の北摂山地の大峰山に登り、次いで武庫川渓谷を見ながらJR福知山線廃線跡を歩く。
ポイント/①先に武田尾側から大峰山に登る,②大峰山山頂到達以降に折り返して廃線跡に戻る,③大峰山内のどこで折り返すかはその場で決める。
内容/
今回は“お片付けシリーズ”のハイキング(“お片付けシリーズ”とは・・・「奈良・龍王山ハイキング 2012.11.04」の冒頭参照)として、兵庫北摂の大峰山に登ることにする。“と或る手段”で行って以来6年ぶりだ。
大峰山は武庫川渓谷のすぐ近くに有り、武庫川渓谷にはかつてJR福知山線であった廃線跡が有る。この廃線跡も“と或る手段”で通っているので、今回大峰山とセットで“お片付け”しちゃおうと思う。
尚、大峰山はr33を挟んで東に位置する中山連山のハイクと組み合わせるのも一般的だ。しかし中山連山は未踏であり、今回は“お片付けシリーズ”だけで纏めることとし、中山連山は別の機会に登ることにする。
そうなるとルートだが、JR武田尾駅側からスタートして廃線跡の北側から入って大峰山に登り、折り返して廃線跡に戻って南に抜けるルートか、あるいはJR生瀬駅もしくは西宮名塩駅側からスタートして廃線跡の南側から入って大峰山に登り、折り返して廃線跡に戻って北に抜け、JR武田尾駅から帰る・・・、という2パターンが考えられる。今回は前者を採ることにする。大峰山は廃線跡の北側に有ることから、先に登頂を済ませ、フラットな廃線跡は下山後のハイキングの“流し”的な感じで歩きたいからだ(流しにしてはちょっと長い距離だが・・・)。大峰山は昼近くになると中山連山側から結構多くのハイカーがやってきてトレイルが混むと予想されるので(←前回の“と或る手段”の際の経験上・・・そしてそれは的中することになる)、後者を選ぶと大峰山の登りの際に下ってくる中山連山側からのハイカーさんと頻繁にすれ違うことになりそうだからだ。よってなるべく早い時刻に登頂を済ませておきたいのだ。
それから、大峰山のどこで折り返すか・・・。山頂からそのままピストンで折り返すのか、東側まで下りてもう一度登り返すか、あるいは北側の山腹を走る林道&トレイルが有るので、そこを歩いて回り込むように戻るか・・・。それはその場で判断することにする。
あと・・・廃線跡には照明の無いトンネルが幾つか有るので、自転車用の強力なライト・・・一般の自転車の視認用の弱いライトではなく、目の前くらいなら明るく灯せる懐中電灯並みのライトを持っていく。
自宅を8:00に出発。
最寄り駅から幾つかの路線を乗り継いでJR福知山線・武田尾駅に9:28に到着。
武田尾駅は武庫川の流れる谷の上に有り、ホームはトンネルを出たすぐの鉄橋上に南半分が有る(上の写真と下の写真の右上)。残りのホームの北半分が(写真は無いが・・・)次の山腹を抜けるトンネル内に入り込んでいる。
駅舎の出入り口は南側の武庫川左岸上に有る(上の写真)。そこから東へr327が伸びている(下の写真の左上)。尚、西側にもr327の続きが有るが、地図上では途中で切れている(実際は未確認)。また対岸の右岸側にも道が有る(下の写真の下段)。対岸に武田尾温泉とその旅館が有るので、そこへ通じる道だ。
GPSやらカメラやらを準備し、9:32に駅を出発。
武庫川左岸沿いのr327を東へ向かう(下の写真)。
程なくして分岐(下の写真)。r327は左のAだが、ここは側道のBへ入る。
結局AとBはすぐに合流するのだが、商店や民家が建ち並ぶ長閑なBを選択しただけ。もっともAの交通量もとても少ないが・・・。
すぐにその合流地点に到着(下の写真)。時刻は9:40。合流部分で左カーブしており、そこに階段と橋が有る。
r327から離れ、この階段を登って橋を渡ると、廃線跡に入れる。
木橋を渡ると・・・。
枕木だけが残る線路跡がずっと伸びている。
枕木上は案外歩きにくいので、脇を歩く。
切り通しのフラットな線路跡がずっと伸びている。
切り通しを抜けると右手が開けてくる。
武庫川を見渡せる。下の写真は武田尾駅方面を見たもの。
右手に川を見ながら静かな朝の廃線跡を歩いてゆく。
かつては車窓の風景として見られていたわけだな。
ここを列車が走っている・・・と想像しながら歩く・・・。
トンネルだ。長尾第3トンネルだ。
照明は無い。真っ暗。冒頭で書いたライトをここで使用。
内壁は下の写真のような煉瓦造り。
少しカーブしているが、短いので向こう側の光が見える。
トンネル内にも枕木が残っている。
トンネルを抜ける。
短い木の橋を渡ると・・・。
次のトンネルが見えてきた。
長尾第2トンネルだ。
ここも照明は無いが、短いのですぐに向こうへ出られる。
ここは枕木が無くなっている。
また木の橋を渡ると・・・。
「桜の園」入り口に到着(下の写真の階段から先)。時刻は9:55。
廃線跡の北寄りは、広場や園地になっている。また桜の名所でもあり、開花時期には賑わう。今日は3月3日なので桜の開花は1か月早い(この記事を書いている今よりも2か月以上も前の話で・・・(^^ゞ)。だからまだ混まない今、ここに来たわけだ。
さて、階段を上がって「桜の園」に入ろうと・・・したが、工事の看板が有る(下の写真)。
・・・もう終わっている予定だったようだが、終わった様子無しの看板・・・。
地図も掲示されている(下の写真をクリックすると別ウィンドウで拡大されます)。「桜の園」内で堰堤を作っているらしい。実はちょっと前にネットで情報収集をしてこの界隈で工事をやっているらしいことは知っていたが、工事箇所は予定コース傍に有るようだ。大峰山への登り始めにこの工事区間を通るので、この先何か影響が有るかも・・・。
階段を登ると左手に分岐(下の写真)。
ここはAへ。
「もみじの道」と名付けられた散策路風のトレイルを進む。
造りかけの堰堤が左下の沢に見える(下の写真)。
堰堤の内部はこうなっているのか・・・と初めて知った。鉄骨で堰堤の骨格を作り、その内部に石が詰められている。この表面にコンクリートを塗るのであろう。
緩い登り坂を進む。
急激に登る区間が有る(下の写真)。
急斜面を丸太階段で登る。結構ラフな作り。
登ったところで下を振り返って撮影(下の写真)。
丸太階段は終わり、緩い登り勾配のトレイルに戻る。
先の方に・・・。ん?
通行止めだ(下の写真)。「もみじの道」はここで通行止め。
6年前に来た時には、この先を少し進んで直ぐに沢を橋で横断し、対岸へ取り付いて大峰山へ登っていった。
今回は少し沢の上流側から遠回りをして回り込まなければいけないようだ。
右折して「どんぐりの道」という散策路に入る。
丸太階段を少し登って・・・。
向かいの山腹に取り付く。
そのまま登っていく。
こりゃ、なかなか遠回りになるな~。
日差しが差し込んできた。
「城が丘広場」と名付けられた広場に出る(下の写真)。
地図が掲示されている(下の写真をクリックすると別ウィンドウで拡大表示されます)。これを見て状況が良く分かった。本来のルート・・・6年前のルートは「隔水亭」を経由する点線のルートで、今回は、それを大きく回り込んでいることが分かる。ここ「城ヶ丘広場」から引き続き「どんぐりの道」を進むと沢に下りられ、6年前よりも上流で沢を渡り、「隔水亭」を経由せずに大峰山へ登っていくわけだ。
長閑で明るい広場を抜けて先へ・・・。
フラットなトレイルを進むと・・・。
大きくUターンするように沢へ下りて行く(下の写真)。
急斜面を丸太階段で下りていく。作りかけの堰堤が脇に見える。
沢に下りた(下の写真)。少し下流側に橋が見える。
そちらへ歩いていき、下の写真の黄色の矢印のように沢を渡って、対岸の丸太階段へ入るわけだ。
木の橋(下の写真)。
橋の上から上流側を見る(下の写真)。
大峰山の西の山腹に取り付く(下の写真)。
丸太階段を登っていく。
ここもまだ「どんぐりの道」の区間だ。
沢を渡って一発目の分岐(下の写真)。真っすぐAへ(下の写真の黄色の矢印)。
また分岐(下の写真)。
ここは右のAの登りへ・・・。Bのほうは「隔水亭」が有る(上の写真の左下)。つまり6年前はBからここへ登ってきて、Aへ向かったわけだ。
丸太階段を登っていく。
東屋が見えてきた(下の写真)。
右手は「育樹の丘」で、この東屋から本当の大峰山ハイクの始まりと言える。時刻は10:20。
東屋の屋根の梁にリス(◎´∀`)ノ
東屋からAの丘を登る(下の写真)。
道標に「←大峰山」と手書きされている(上の写真の下段)。
「育樹の丘」を登り始めるとすぐにまた分岐(下の写真)。
道標に従って「大峰山道」のAへ入る(上の写真の黄色の矢印)。
登り坂が続く。
今、大峰山の西側の山腹を登っているわけだ。
木漏れ日が射してくる。
どんどん明るくなってくる。
木々の間から向こうの山が見える。
下には武庫川が見える。
登り勾配が緩くなってくると・・・。
「林間広場」が見えてきた(下の写真)。
「林間広場」に到着。ここにはベンチやテーブルが有る。
でも休まずに先へ・・・。道標に手書きされた指示(上の写真の下段)に従って左のAへ進む(下の写真の黄色の矢印)。
ちなみに右のBもトレイルが続いている(下の写真)。
話は戻って・・・。Aを少し進むと尾根道に登り、そこでまた分岐(下の写真)。
僕はCから尾根に登ってきた。道標に指示が書かれている(下の写真)。
大峰山へは右折のA(下の写真)。
左のBは武田尾へ下りる道か・・・(下の写真)。
Aへ進み、尾根伝いに登っていく。
木の根っこが這う登り坂。
6年前の記憶は、この辺りでは殆ど無いな~~。
稜線を心地良く登っていく。
途中で通行止めの迂回指示(下の写真)。この界隈の工事の一環か?
本来はコルを進んでいくのだが、それよりもちょっと脇を歩かされる。
西の方角、武田尾よりも上流側の武庫川が眺められる(下の写真)。
目線が随分と高くなったものだ。
北の方角の遠景もチラリと見える(下の写真)。
あの特徴的な尖った山は三田市の「大船山」だろう。
ロープの張られた間を登っていく。
足元にも注意だな。ワイヤーが張られている(下の写真)。
尾根の登りは続く。
やがてトレイルは尾根よりも少し下を通るようになる。
尾根を挟んで左右に入れ替わるようにしてトレイルは続く。
やがて十字路に到着する(下の写真)。僕はDから来た。
大峰山山頂はAだ。右のBはおそらく「桜の園」の沢へ下っていく道だろう(下の写真の下段,先は未確認)。
一方、C(下の写真)は大峰山の北の山腹を走るトレイルで、東に向かうと途中でダートのダブトラ林道に変わり、やがて大宝塚ゴルフ場近くで舗装路(r33ではない)に出合う。前回の”と或る手段”の際は、大峰山頂を抜けて大宝塚ゴルフ場近くのその舗装路に一旦出、上述のダブトラとトレイル経由でここまで戻ってきた。しかし今はロープが張られて通行止めにされている。なので、冒頭で書いた“大峰山からどのように戻ってくるか”について、前回の”と或る手段”のトレースをするプランは却下だ。
では、どうやって・・・かは、山頂に着いてから考えよう。
Aへ・・・。登りが続く。
勾配はより急になる。
木々に囲まれているが、まだ冬枯れから回復していないので(これは3月の初めのハイキングです・・・(^^ゞ)、木々の間から遠景を見られる(下の写真)。
あれは六甲山だろう(下の写真)。塔のような物は最高峰の電波塔かな?
しかし眺望はここまで。木々が多くなって眺望は無くなる。
再び稜線を登っていく状態に戻った。
先程の十字路以降、分岐は無い。
分かり易いトレイルが続く。
どんどん登っていくと・・・。
岩がゴロゴロしている区間に入る(下の写真)。
この辺りから更に急になる。
岩は比較的安定しているので乗っても大丈夫そうだが、油断は禁物だな。
岩の区間を抜けると、再び先程までのようなトレイルに戻る。
相変わらず登り勾配だが、岩場よりも少し緩くなった。
倒木も有るが、少なめ。越えるのは全く問題無い。
進んでいくに連れ、勾配がどんどん緩くなってくる。
そして殆どフラットに近くなる。
でもまだ山頂近くまで来たわけではないようだ。
標高510mの小さなピークが大峰山山頂の東側に有り、そこを歩いているからだ。
下の写真はそのピークの辺り。
今度は一旦下り勾配になる。
倒木はちょこちょこ有る。
また一旦フラットになって・・・。
木漏れ日の射す快適なトレイルを進むと・・・。
また登り勾配が復活。
あとは山頂まで緩い登りが続くだけだ。
でも6年前の記憶だと流石に細かい所まで憶えてないな。
こんな所有ったっけ??って感じ。
そして案外と長く感じる。
しかも結構直線に近い区間が多い。
やっぱり“と或る物”で通るのと、ハイクとでは見る景色が違うんだな。
やがて最後に勾配がちょっと急になると(それでも緩いが)・・・。
あれが山頂だ。
大峰山山頂に到着。時刻は11:05。
中央に三等三角点有り、石が積まれてケルン状態になっている。
標高は552m。
いつもの登頂成功のイェ~~イwww
山頂は木々に囲まれている。展望は無し。
さて、ここからあとのルートだが・・・。僕は山頂の西のCから来た(下の写真)。
そして東に下るルートがA。
一応南の山腹を下るB(上の写真)にも地図上はトレイルが有るように書かれているが、本当に通れる状態になっていか未確認。そしておそらく一般的ではないルートだろう。
さて、ここでCへ折り返して廃線跡に戻るか、それともAへ下って舗装路に出るかどちらか判断しないと・・・。前者はちょっと味気無い。なので後者だな。しかし北の山腹を回り込んで戻るルートは通行止めにされているので、舗装路に出たら折り返す必要が有る。つまりまた山頂まで登り直すわけだ。・・・まぁ、いいか。
というわけで、山頂をあっさりと後にし、Aへ下る。
と言っても、急下りではなくて緩い下り勾配。
フラットな区間や、逆にちょっと登り勾配になる区間も有る。
基本的には尾根道を進んでいる感じ。
暫くするとようやく下りらしくなる。下の写真はちょっと勾配が急になっている所。写真では分かりにくいだろうが・・・。
何となく木の立っている角度で下り感を感じてくださいな。
ただし、まだ緩い下り勾配。
あとでここを登り直すことになるわけだが、この辺りは登りになってもそれ程たいへんではないだろう。
時々フラットな区間を挟みつつ・・・。
むしろ登り気味の所も有ったりしつつ・・・。
全体に標高を下げていっている感じだ。
数日前の雨の名残が霜のようになっている。
快適なトレイルが続く。
岩がゴロゴロしている所も有るが(下の写真)、殆どが踏み固められた土のトレイルだ。
お・・・、長めの下り(下の写真)。下りらしい下り。
そしてまたフラット。
そしてまた下り・・・。
倒木らしい倒木(下の写真)。しかし脇から容易に回り込める。
また長いフラットなトレイルになった。
トレイルの幅が細い区間(下の写真)。ここは6年前の記憶がハッキリと有る。
右手の南側が開けている。そのせいで晴れていれば陽が射し込み、地面が良く乾いている。
そしてここから尼崎市~神戸市と大阪湾、六甲山地の南側が見える(下の写真)。右側の高圧線の影に隠れている遠くの山は甲山だ。
尼崎市~西宮市の街並み。霞んでいてみにくいが・・・。
この展望場所からちょっと進むとBへ分岐が有る(下の写真)。
そこは鉄塔下になっている(下の写真)。ここに立ち寄る。時刻は11:26。
鉄塔の下を抜けて鉄塔の北へ行くと・・・。
北の山並みが見えてくる。
高圧線の右側のピークが検見山だ(下の写真)。一般のハイカーはあまり行かないと思うが・・・。
その向こう側に北摂山地北部の山並みが見える。兵庫県、大阪府、京都府の三府県の県境付近の山が連なっている。
右寄りの遠くには、剣尾山、半国山、小和田山等々、大阪府と京都府の府境付近の北摂の山々(下の写真)。
そしてその手前に猪名川町と川西市の街が広がっている。
こう見ると結構建物がぎっしり詰まっているな。
団地やマンションも多い。山間部だからと言って田畑が多いわけではなく、新興住宅地っぽいな。
逆にやや左手の山並み(下の写真)。こちらは兵庫北摂の向こうの丹波山地の山並みが見える。
もう少しくっきりと見えると良いんだが・・・。
暫くして鉄塔下に戻るところで、トレイル上を3~4人のM○Berが押し歩きをして進んでいくのが見えた。山頂の方へ向かって行った。ここは知られているからな~~。どういうルートを辿るか知らんが、まぁ、彼らが山頂で思いっきり休まない限り、僕が折り返してきた際にまた出会うということはないだろう。
M○Ber達が通り過ぎて姿が見え無くなったところで、僕もトレイル上に戻る。そして彼らが登って来たほうへ進む。
まだ緩い下り。
暫くすると・・・。
ちょっと下り勾配が急になってくる(下の写真)。
長い下り。
どんどん下る。勾配もちょっと急になってくる。
うねうねと下っていくと・・・。
あれ?分岐(下の写真)。6年前に来た時にこんな分岐有ったかな~。記憶は無い。分岐のどちらへ進むか悩んだという記憶も無い。
さてさて、僕はDから降りて来たのだが、どうしよう。
西の方角はAだが・・・(下の写真)。倒木の向こうはフラット気味のトレイルだ。木には赤色のテープが巻かれている。
右のBは違うな(下の写真)。6年前に舗装路に降り立った位置からして方角が違う。南寄りに進んでしまう。
左のCは怪しいな~~(下の写真)。下り勾配だが、何となく折り返して下るように見える。
AかCだが・・・。Cは下り勾配だという点で正解っぽいが、逆に折り返し気味になっている点が引っ掛かる。もしまた折り返して九十九折れのようになっていなければ、やたら北のほうへ向かい過ぎる。
Aか・・・。Aね~~・・・。赤色のテープが有るのでほぼ確実にハイカー道であり、単なる関電の巡視路や作業道ではない筈だ。その“ハイカー道”に賭けてAへ進むことにする。もし6年前のルートと違ってもいいや。
で、Aをちょっと進むと、前方からハイカー集団(写真は無し)。あとからも続々と登って来るらしいので、避けて待っていないで先へ進んでくださいとのこと。
おそらく中山連山をハイクしてきたのだろう、そしてこのあと大峰山山頂に行くのは間違いないとして、廃線跡に降りたら廃線跡ウォーキングに突入するのか、そのまま武田尾駅へ向かって帰るのか、それによって、僕の今後にも影響が出てくる。僕がこのあと舗装路に出たところで折り返すと、前者の場合は廃線跡上のどこかで追い付いてしまい、集団の後ろに付いて廃線跡を集団さん達のペースで歩く羽目になるだろう。
まぁ、色々考えていてもしょうがないので、先へ・・・。
写真には写っていないが、あとから何人もハイカーが登ってくる。
快適なフラット(やや下り)区間が続く。
やがて下り勾配が再開。
もうハイカーさんとはすれ違わなくなった。結局、30人以上はいた。中年~初老のおじさん&おばさん集団だった。
・・・で、どんどん下る。
長い真っすぐな下り~~~。
コルに降り立った(下の写真)。フラットになる。
そしてちょっと登り勾配(下の写真)。
で、フラット。そうなると・・・。
下り再開。しかもそこそこ急になる(下の写真)。
と思ったら、またフラット(下の写真)。
分岐だ(下の写真)。Bはフラット気味だが、どこへ通じるのか不明。
ここはAだな。Aは下り勾配だ。
下り勾配がどんどん急になる。
でもなんかちょっと違うんだよな~。6年前と違うルートかも。
ロープなんて有った記憶が無い(下の写真)。
スクローラム気味に急下りしていく。
結構急なので、いつものように右手にカメラを持ったまま歩くと危なっかしい。カメラをケースにしまって両手を空けた状態にして下っていく。
暫くすると・・・お!木々の向こうになんかグレーの道が・・・舗装路かな(下の写真)?
急下りを慎重に下りると・・・。
舗装路だ!6年前の舗装路はこの舗装路ではない!あの時は舗装路に出合う前に勾配がとても緩いトレイルになった。さっきの分岐・・・間違えたな。左のCが6年前のルートだったんだ・・・。
まぁ、仕方が無い。最後は掛けられているロープを掴みながら下る。そして舗装路に降り立つ(下の写真)。
これはr33だな。6年前の舗装路は、このr33から分岐した舗装林道だった。左のCのほうへ少し行った所にその林道が分岐している筈だ。だが、ちょくちょくクルマが往来する道で歩きにくそうなので確認しに行くのはやめよう。ここで折り返そう。
反対車線側に中山への登山口を示す道標が見える。先程のハイカー大集団はあそこから来たのだな。登山口にはハイカーおじさんが三人いて食事中だ。
時刻は11:57だし、昼食タイムだな。でも僕はこのまま折り返すことにする。おそらくあのハイカー大集団は今頃大峰山山頂に着いていて、そこで昼食を始めているに違いない。あれだけの大集団さんがとっとと食べて即リスタートするとは考えにくく、おそらく1時間くらいノンビリするに違いない。彼らがリスタートするとすれば13:00頃。急げば、山頂で食事中の大集団を抜かすことが出来、そのまま廃線跡に先に立てる。そうすれば彼がそのあとどういうルートを取ってももはや関係無くなる。集団さんに巻き込まれなくて済むわけだ。あとはM○Ber達との再遭遇も気になるが・・・。それはそれとして兎に角急ごう。
と言うわけで、目の前の岩をロープを掴んで登る(下の写真)。
復路の撮影は極力無しで・・・。
急下りが今度は急登になる。
ちょっとハァハァしながら緩い登り区間まで戻る(下の写真)。木漏れ日の射す良い感じのトレイルだが、ノンビリ出来ず速足。
ガンガン進む。
先程間違えた分岐に戻ってきた(下の写真)。
黄色の矢印のように今はCから来てAへちょっと曲がり・・・。
すぐに左のDへ登る。
急げ・・・。
そして・・・山頂に戻ってきた。時刻は12:35。
ハイカー大集団は予想通り食事中。M○Bが有る。彼らもここで休んでいるのか~。丁度良い、一気に纏めて抜かそう。
山頂にも関わらず、まるでトレイルの途中であるかのように僕は急いで集団の間を抜けていく。ハイカー集団はどっかりと腰を下ろしてまだまだリスタートする気はないようだ。気にかかるのはM○Berだ。彼の方がハイカー集団よりも先に山頂に着いているだろうし、リスタートするのなら彼らの方が早いだろう。特に彼らが廃線跡側に下りるのであればハイカー集団よりも先にリスタートしたい筈だ。乗れることを楽しめる下りで、ハイカー集団が前にいたら抜かすことは出来ないからだ(流石にハイカーを止まらせて避けさせる無謀なことをしようとは思わないだろうしな)。まぁ、M○Berに後ろから迫られたら、僕一人だし、先に行ってもらえばいいだろう。その方がこちらも楽。
何にしても廃線跡まで急ごう。ハイカー集団との差を広げておいた方が無難だ。
山頂からの下りを急ぐ(下の写真)。でも転ばないように・・・。
「林間広場」が見えてきた。
更にどんどん下る。東屋が見えてきた。
ひたすら急いで沢まで戻ってきた。
橋を渡って対岸へ・・・(下の写真)。朝に歩いた「どんぐりの道」を逆に辿っていく(下の写真の堰堤の右の丸太階段)。
13:00を回っている。おそらく大集団さんも山頂をリスタートしているだろう。
M○Berも追っては来ない。もしかしたら中山方面へ折り返したのかも知れないな。
「もみじの道」に移って・・・。
どんどん下ると・・・廃線跡が見えてきた。
廃線跡に戻ってきた。時刻は13:17。
ハイカー集団とは結構差が開いているに違いない。彼らも廃線跡を歩くことにしているとしても、僕がゆっくりと歩き過ぎなければ追い付かれることはないだろう。
ということで、ダッシュは終了。ここからは普通のペースで歩くことにする。
では、廃線跡の続きを始めるか・・・。これから南へ向かう。
切り通しを抜けると武庫川と再会。
右手に川を流しながら歩く。
対岸にもトレイルっぽい所が有るようだな。
下の写真は武田尾方面を振り返って撮影。
良い場所ですな~。
岩が多くなって渓谷らしくなってきた。
流れもしっかり。
長尾第一トンネルだ(下の写真)。
トンネルの前に看板が有る(下の写真)。
ここまでの廃線跡の北側は広場や園地になっているが、これより南は違うわけだ。
ハイキングコースではないとか関係者以外の立ち入り禁止云々ということが本当に伝えたいことではなく、自己責任ですよ!何か有っても我々の責任ではないですよ・・・っていうことを一番言っておきたいのでしょうな。ここから先のコースは幾つかの登山ガイド本に何年も載り続けているし、ネットでも数多くの情報が散らばっている。そこはお互い見て見ぬふりの大人の曖昧さというところでしょう。本当に立ち入り禁止にしたかったら、トンネル入り口を金網フェンスで塞いでしまえばいいのだから・・・。
では、トンネル内へ・・・。ここから先のトンネルは長いものばかりで、長尾第一トンネルは約300m。当然トンネル内に照明は無く、向こうの出口の光は見えない。
ライトを灯しながらトンネル内を歩く。少し左カーブしている。
途中で向こうから光・・・。散策かハイキングか分からないが、同じ趣味の人で、すれ違いながら御挨拶。
で・・・出口だ。
トンネルから出るとすぐ目の前に鉄橋。
鉄橋の上の線路は入れないようにフェンスがされているが、その横の保守用の通路は歩ける。わざわざ保守用の通路を空けておくことからして・・・分かるでしょ。前述の看板の真意が・・・。
鉄橋から渓流を見る。
ここから武庫川の右岸沿いに移るわけだ。
鉄橋下・・・。足がすくむ程ではない。
鉄橋を抜けて振り返って撮影(下の写真)。
フェンスの金網からレンズを通して撮影(下の写真)。電車の運転席からはこういう感じで見えるわけね。
またすぐにトンネル(下の写真)。横溝尾トンネルだ。
長さは約150m。
ここでは初老の夫婦らしき散策者とすれ違って御挨拶。
出口だ。
トンネル内で一部途切れていた枕木の跡がまた復活。
右手に武庫川の渓流。
いいね。
渓流の音を聞きながら先へ進む。
このあと、ちょくちょく人とすれ違ったり、抜かされたり・・・。
結局散策や生活用道路として使われているんですな。
いい雰囲気だ。
初めの方でも書いたが、かつての車窓の風景だったわけだ。
電車に乗っていることを想像しながら歩いてみたりして・・・。
枕木は半分隠れてしまっているが、歩くのには支障無い。
下山後の“流し”としては丁度良いな。
こちらを後に回して正解だったな。
北山第2トンネルだ。約400m。
ここも結構長め。
そしてトンネルから脱出。
まだまだ続く武庫川渓谷。
線路・・・いや枕木も続くよ・・・、どこまでもというわけにはいかないが。
この辺りは流れが緩いな。
リラックス気分で歩き続ける。
続くね~。
そして・・・最後のトンネル北山第一トンネルに前に着いた。
このトンネル前で若い男女の約10人位のグループがトンネルや枕木を撮影しまくっている。高校生の高学年か・・・否、大学生くらいかな?鉄ちゃんならぬ、廃線マニアか?
トンネル内へ・・・。長さは約300m。
トンネル内にも若い男女の集団がいて、ライトを照らしてトンネル内の枕木を撮影している模様。まるで廃線跡の撮影会って感じだな。
出口が見えてきた。
最後のトンネルから出る。
枕木は途絶えている。
それでも引き続き南下。
渓流は岩が多くなってきている。
暫くすると枕木が復活。
この辺りの対岸の岩壁には「人面岩」とか「高座岩」とか名付けられた所が有るらしいが、どれがそれだか分からず・・・(^^ゞ
もうすぐ廃線跡の南端だな。
簡易の橋を渡って・・・(下の写真)。
元々の鉄橋は無くなっている。
渓流や・・・
対岸の岩壁を流しながら歩く。
枕木がだいぶ地面に埋もれてしまってきている。
下草にかなり隠れてしまってもいるし。
中国自動車道が見えてきた。
もうすぐ終わりだ。
この橋を渡ると・・・。
長尾第一トンネル前に有ったものと同じ看板が立っている(下の写真)。
武庫川はずっと続くが・・・。
廃線跡はすぐ先で終わりだ。
ここで終了(下の写真)。もう枕木はここから先には無い。
時刻は14:30。食べ損ねた昼食用のコンビニおにぎりをここで食べる(下の写真)。
食べたらそそくさと坂を登って・・・。
一般道に出る(下の写真)。
JR生瀬駅へ向かうと交通量の多いR176を歩くことになるのであんまり気分が良くない(←歩道は有る)。ここはもう一方の最寄り駅のJR西宮名塩駅へ向かい、そこでゴールとすることにする。
一般道をAへ・・・(下の写真の黄色の矢印)。尚、Bへ行くとR176に合流する。
Aから住宅地の中の道を歩いていく。
途中で下の写真の標識が・・・。もともとここに踏み切りでも有ったのか?それともここの家の人が拾ってきて遊び心でぶら下げているものか。
清瀬台の住宅地を出て先へ・・・。
中国自動車道の高架下を抜け・・・。
道なりに進む。
塩瀬中学校の横を通って歩いていくと・・・。
バスターミナルらしきものが見えてくる(下の写真)。
西宮名塩駅前のバスターミナルだ。あちらへ向かうと・・・。
JR福知山線・西宮名塩駅にゴール(下の写真)。時刻は14:50。
あとは電車に乗り込み、幾つかの路線を乗り継いで大阪市内へ・・・。
そして16:10に無事に帰宅。
こうしてまた“お片付けシリーズ”を一つやっつけたわけだが、決して大したことが無いコースということはなく、廃線跡を歩くというスペシャルな要素を持つなかなか良いコースだと思う。また、今回の前半に大峰山で汗し、後半に廃線跡で流す・・・というパターンで正解だった。
尚、廃線跡は立ち入り可否が現実グレー・ゾーン的な場所で、あくまでも自己責任ということで・・・。
さて、これから花粉症の季節になる(このハイクは3月3日のものですので・・・投稿が遅い(^^ゞ)。暫く山行はお休みするつもり(実際休みました~)。復活は4月中旬以降だな(実際そうなりました~)。
それまでは復活後のハイクのプランニングに暫く勤しもう・・・。
コース概略/
(自宅(8:00)→○○線・△△駅→□□駅・▽▽線→◇◇駅・JR福知山線→)
JR福知山線・武田尾駅(9:32)→r327(側道)→武庫川廃線跡(JR福知山線旧線路敷)(9:40)→親水広場前(9:55)→桜の園(もみじの道→どんぐりの道→大峰道)→大峰山山頂(11:05)→r33(折り返し)(11:57)→大峰山山頂(12:35)→桜の園(大峰道→どんぐりの道→もみじの道)→親水広場前(13:17)→武庫川廃線跡→西宮市名塩木之元(14:30)→名塩新町→JR福知山線・西宮名塩駅(14:50)
(→◇◇駅・▽▽線→□□駅・○○線→△△駅→自宅(16:10))
GPSデータ/
歩行距離/15.9km
歩行時間/3hr47min
停止時間/1hr31min
最高速度/12.2km/hr
移動平均速度/4.2km/hr
全体平均速度/3.0km/hr
標高差/430m
総上昇量/937m
最高標高/552m(大峰山山頂)
積算歩行距離/311km
積算総上昇量/15479m
| 固定リンク
Comments
ここは行きたいんですよ・・・
でも暗所が苦手なもんで(ダメダメですね)
一度試みたもののトンネル前で怖くなりました(><
長いでしょうトンネル。向こう側がみえなくて
なんか不安なんです。
でもなかなか人気あるようですね。
ハイカーばかりでなくあちらの方もいらして
いるとは驚きました。
« 投稿: ikajyu 2013年5月27日 (月) 21時26分
>枕木だけが残る線路跡
廃線後を歩くとは、こういうことなのですね~
その昔、汽車?が走ってた頃のことに思いを馳せながら歩く。
とってもいいなぁと思います。
(実際はすごい距離なので無理^^;)
それにしてもすごい所を走ってましたね。
« 投稿: tomo 2013年5月27日 (月) 23時04分
ikajyuさん>
過去にM.O.C.でこのルートのツアーが有ったみたいですよ。また有るかも・・・。
人がいればOKならば、南側から廃線跡に入る人は結構頻繁にいるようなので(この日も長いトンネルでは毎回人と出くわしました)、トンネルの入り口で写真を撮る振りをして通る人を待ち伏せしていても良いかもしれません。
ハイカーばかりでなくあちらの方もいらして・・・>
あちらの方の女子率の高さにも驚きました~。
« 投稿: Katze 2013年5月27日 (月) 23時53分
tomoさん>
その古さからして、たぶん汽車も走っていたと思われます。
その汽車から眺める景色は素晴らしかったことでしょう。今でもJR福知山線には所々素晴らしい渓谷が見える区間が有りますが・・・。
それにしてもすごい所を走ってましたね。>
全くもって、僕もそう思いました。
土砂崩れでも起きようものならたいへんなことに・・・。
« 投稿: Katze 2013年5月27日 (月) 23時58分
MOCでやってますよ。ただこちらは稲村ヶ岳と
ちがって少しファミリー向けな可能性があるので
下手すると浮いてしまうかもしれないんで(^^;
人数もちょっと多いかもしれません。
けっこう知られてるんですね。私も今度
行ってみようかな・・・
武田尾駅とかも面白いんですよね。
トンネルに駅があるという・・・
« 投稿: ikajyu 2013年5月28日 (火) 21時42分
ikajyuさん>
昨日買ったハイキング本(雑誌の特別版)に、偶然そのMOCのこの廃線跡のツアー・レポがちょこっと載っていたのですが、写真を見ると参加者は10人くらいみたいでしたね。
武田尾駅のホームは北半分がトンネル内ですが(車両は殆どトンネル内の部分で停車)、南半分は外の鉄橋上に有るので、そちらからの谷の眺めもお薦めです。
« 投稿: Katze 2013年5月28日 (火) 23時18分
廃線跡はやっぱ大峰山とセットが理想的なコースですね。
むかし「とあるモノ」でも行きましたよね。
たしかあの時は東屋のノートに記帳されたと記憶してます。もうノートがなくなったんでしょうかね?
廃線跡+大峰山+中山と歩いてみようと冬に計画
してましたが冬はやっぱ雪を求めて雪山へいってしまい
なかなか行ける機会がありませんでした。
廃線跡の夏はトンネルが気持ち良さそうだけど大峰山が虫多そうですね。秋頃にでも計画しようかな。
大峰山までかなり詳細に画像載せて頂いているので助かります。行く際には参考にさせて頂きます!
« 投稿: 登山 好人 2013年5月29日 (水) 11時59分
登山 好人さん>
たしかあの時は東屋のノートに記帳されたと記憶してます。>
そこまで憶えていてくださいましたか~(^ー^)
今回はノートが見つかりませんでした。もう無くなったのか、見落としたのか分かりませんが、「6年ぶりに参上! Katze」とでも書こうかと思っていのですが・・・。
廃線跡+大峰山+中山の組み合わせが良いですね。何となく(僕的にですが)中山→大峰山→廃線跡がベストかと思います。
虫は多いかも知れませんね。大峰山よりもその下の「桜の園」辺りの方が多いかも。
なので、おっしゃる通り秋頃が良いでしょうね。
« 投稿: Katze 2013年5月29日 (水) 23時45分