虚空蔵山~八王子山ハイキング 2014.01.03
年月日/2014年1月3日(金)
山地名・地域/丹波山地
天候/晴れ
目的/丹波山地の虚空蔵山を中心とする南北の尾根を縦走する。
内容/
二日連続のハイキングを実行する体力・気力が有るので、前日と同様に丹波山地に出かけることにする(「白髪岳~松尾山ハイキング 2014.01.02」参照)。
登る山は虚空蔵山。焼物で有名な立杭の郷のすぐ近くの山だ。虚空蔵山だけだと直ぐに終わってしまいそうなので、北のほうへ続く稜線を歩いてみることにする。途中に山名が付いている幾つかのピークが有るらしい。
自宅を8:30に出発。
最寄り駅から電車を乗り継いでJR福知山線・藍本駅に10:15に到着(下の写真)。
駅舎の西口を出ると、北の方角に今日歩く山の稜線が見える(下の写真)。
GPSやカメラを準備したら駅を出発。時刻は10:17。
上の写真の山を背に、駅前の道を南へ進む(下の写真)。
途中で右手に酒滴神社。
1月3日だが参道には参詣者を見かけず静かだ。
左手のJRの線路と並行に南下。
人に会わないな・・・。
程なくして右手へ伸びる道との分岐に出合う(下の写真)。
虚空蔵登山道を示す道標が有り、ここで右折。
山に向かって道が真っすぐに伸びて見える。
冬枯れした田畑の間を進んでいくと、林の中の舗装路に入る。
すぐに抜け、開けた場所に出る。
目の前に見えるあの山を歩くことになるわけだ。
右手に貯水池。
クルマは通らない。
程無くして舞鶴自動車道と出合い、その高架下のトンネルを抜ける(下の写真の黄色の矢印)。
抜けるとすぐ目の前に突き当たり(下の写真)。道標が立っている(下の写真の右下)。
道標通りにAへ左折。
緩い坂を登っていくと、すぐに右手に登山口が見えてくる(下の写真)。
この登り坂に入る。
ちょっと登るとアスファルト舗装は切れてダートになる。
緩い登り坂のトレイルを進む。
右手に沢。
穏やかな緩い登りのトレイルが続く。
最初に目指すポイントは山の中腹に有る虚空蔵堂。
ここはその参詣道というわけだ。
谷沿いを進む。
程無くして池のような場所に出くわす。
「石船」と名付けられていて、虚空蔵堂へ参拝する人はここで手を洗って清めるようにとのこと。
・・・しませんでしたがwww
スルーして先へwww
石船を過ぎてから谷の北側斜面を登っていくようになる。
勾配が急になる。
参詣道の石畳の跡のような石が並んでいる(下の写真)。
この辺りで人に何度かすれ違うようになる。雰囲気や服装からして虚空蔵堂への参拝者ではなく、虚空蔵山へ登ったハイカーの様相だ。早朝から登ったのだろう。
斜面を登っていくので、トレイルは九十九折れになっている。
ロープが張られている箇所も有る。
何度も折り返しながら・・・。
どんどん登っていく。
参詣道だが整えられていない点が逆に良い。
こういう道を登って寺社にお参りするのってなんか雰囲気が有るし・・・。
石段だけだとつまらないでしょ?
虚空蔵山はもともと岩場が多いみたいだから、ここ下のほうでも岩が埋まっているトレイルが多い感じ。
石灯籠が見える。もうすぐかな?
登りが緩くなったところで、前方に石段が見える。
この石段の上が虚空蔵堂だな。
石段を登ると虚空蔵堂(下の写真)。時刻は10:58。
クルマで境内までアクセスすることが出来ないのに手入れが行き届いている。
話がずれるが、そのクルマだけでのアクセスは出来ないという点がいいな。足で登って来い・・・というのが良い。
参拝記念のようなノートが置かれている。
参拝ノートというよりも登山ノートみたいな感じ。
僕も書いておこう。
写真には写っていないが、境内にはハイカーさんが何人かいる。
正月らしく注連飾りが架けられている。
「虚空蔵堂」
推古天皇時代に聖徳太子により建立されたと伝わる。
盛時は本堂の他に毘沙門堂、薬師堂、仁王門などの七堂伽藍が有ったという。
天正7年(1579年)の明智光秀の「丹波攻め」の際に兵火で焼かれて焼亡したが、本尊虚空蔵菩薩像は難を逃れ、三村但馬守等などにより伽藍が復興された。
豊臣時代には寺領を没収され衰退。
明治時代の廃仏毀釈により僅かに仏閣を留めるだけとなり、虚空蔵堂が残った。
さて、ハイキングの続きを・・・。
上の写真の本堂右手奥に登山道の続きが有る。
初めは緩やかな登り。
少しずつ急になってくる。
九十九折れで斜面を上がっていく。
土ではなくて岩が露出している場所も有る。
ちょっと広い所に出る。
役行者像が有る。
尾根道に出たように見えるが、地形図からして主稜線ではない。
ほぼフラット。
また登りが始まる。
日差しがよく当たるようになってきた。
土の間から岩が露出している場所ばかりになる。
急登に近くなった。
今もう稜線上にいる。
上から下山してくるハイカーさんとも時々すれ違う。
振り返ると背後の展望がなかなか良い。
麓の集落が見える。
南東の方角の立杭の郷。
山間に広がっている様子がよく見える。
先へ・・・。
結構暑くなってきた。
写真は撮らなかったが、犬連れハイクの人もいる。
露岩が目立つようになってきた。
人の声が聞こえる。
上空がよく開けた場所に岩場(下の写真)。
そこでハイカーさんが何やら協議中www
ここは「丹波岩」と呼ばれている場所らしい。
岩の一番高い所まで登りましょう。
あそこですな。
立ってみると、南半分の景色がよく見える。
東の藍本駅からその向こうの眺め(下の写真)。
S字に蛇行している川は武庫川だ。
少し南にずれて南東の方角の眺め(下の写真)。
真南の方角の眺め(下の写真)。ちょっと逆光気味なのでいまいちな写りwww
西の方角の山並み(下の写真)。
西北西の眺め(下の写真)。千ヶ峰の方角だ。
良い眺めですな(下の写真は立杭の集落の有る南西の方角)。
山頂の有る北の方角は木々で展望無し(下の写真)。
丹波岩を降りて山頂へ・・・。
また岩場だ。
GPSではあそこが山頂だ。
岩場が山頂になっている。
写真には写っていないが、先客のハイカーさんが5~6人程。
山頂は殆どが岩場で、それ程広いわけではないが、この人数ならそれ程窮屈ではない。20人いたらもう窮屈極まりないだろうが・・・。
虚空蔵山山頂に到着。時刻は11:31。
標高は596m。
三角点は無いので、ここで登頂成功のイェ~イ。
先程の丹波岩よりちょっと高いだけなので、展望も殆ど同じだ。
東の方角(下の写真)。下に武庫川の蛇行が見える。
南の方角(下の写真)。
南西の立杭の里の方角の眺め(下の写真)。
西側の山並み(下の写真)。
近景をアップ(下の写真)。
丹波岩で見た景色を殆ど同じですな。
パノラマ写真も撮っておいた。
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
先客のハイカーさんは虚空蔵堂側へ降りていったり、さらに北のほうへ行ったりして少なくなっていった。
僕も昼食のおにぎりを軽く食べ、すぐに北のほうへ出発。次の目指すポイントは八王子山だ。
岩場を降りると尾根歩き(下の写真)。
殆どフラット。
冬枯れした尾根道が続く。
暫くすると緩い下り勾配を感じられるようになってきた。
稜線上の岩場の横を歩く。
ここも開けていて展望が良い。
きりがないので先へ・・・。
岩場を降りる。
またフラットに近い尾根道。
ちょっと進むと・・・。
下り勾配になる。
上のほうが木々で覆われ始める。
もうはっきりとした下り勾配。
分岐だ(下の写真)。僕はCから来た。
Dは立杭の郷へ降りる道。
Bはどこへ降りるのか分からない。東の日出坂峠へ出るのだろうか?
八王子山へはA。
引き続き木々の間を縫う下り。
先に山頂を発ったハイカーさんの姿はおろか、気配すら無い。
立杭の郷へ降りたのかな?
また分岐(下の写真)。
関電の巡視路の道標が有る。
ここはまっすぐA。
尾根道がほぼフラットになった。
緩く下ったり・・・。
緩く登ったり・・・。
トータルでは殆ど標高が変わらない区間がちょっと続く。
のんびりと歩く。
程無くして下り再開。
ここまで殆ど真っすぐ進んでいたが、ちょっと左カーブ。
少し西寄りに進路が変わる。
オロ峠と書かれた道標が下に落ちている。
オロ峠って名前は事前のネットやハイク本調査では載っていなかったな。この先のどこだろう?
下っていけば分かるかな?(結局最後まで分からずwww)
どんどん下る。
階段に変わった(下の写真)。関電の巡視によく有る階段だ。
さっき関電の道標も有ったしな。ハイキング道と重複しているのだろう。鉄塔も有るようだし。
下りが続く。
尚、激しい下り勾配ではない。
何か先のほうが開けていそうな感じ・・・。
鉄塔か・・・。
鉄塔の向こうにピークが有る。あそこが八王子山山頂だろう(と思ったのだが、あとで違うことが分かる)。
鉄塔の下を抜ける。
今度は登りだ。
鉄塔の有る場所は峠のようになっているわけだ。
斜面を登る。
八王子山とオロ峠を示す道標が掲げられている。
斜面をどんどん登る。
急登という程でもないが、やや急。
真冬なのに暑くなってきた。
まだか・・・。
あそこ辺りかな?
登り切った所(下の写真)。
八王子山と書かれた小さな札が吊るされている。
しかし頭頂部って踏み込みにくい木々の中だ(下の写真)。
で、GPSと地図を見ると・・・ここは八王子山山頂ではない。もう少し先の北のほうだ。
八王子山山頂には三角点が有るらしいが、勿論見当たらない。
あの札は間違えて吊るされているのだろう。
展望は少し有るけどな・・・。
ここは「偽八王子山山頂」としておこう。
先に下りが続いている(下の写真)。
時刻は12:14。先へ・・・。
下っていく・・・。
ぐんぐん下る。
こんなに下るとまた先のほうで同じくらい登らないといけなくなるな。
で、下り終了。フラットになる(下の写真)。
で、今度は登り。
初めは緩く登っていく。
だんだん急になってきた。
今度こそ八王子山山頂か?
登り切った所(下の写真)。
また八王子山と書かれた札が木に掲げられている(下の写真)。
しかしGPSを見るとまだ到達していない。三角点も無い。
地図を見ると、先程の偽八王子山のすぐ北にもう一つピークが有るようで、今まだそこにいるわけだ。
八王子山山頂は北のほうに有る次のピークのようだ。
で、「偽八王子山2号」を後にして先へ・・・。
下っていく。
どんどん下る。
少し勾配が緩くなった。
と思ったら、またそこそこ急な下り。
そしてほぼフラットになる(下の写真)。尾根道らしい。
フラットな尾根道を進む。
この先に登りが有る筈。
そこを登れば真の八王子山山頂の筈だ。
ごくごく僅かに登り勾配になった。
徐々に勾配が上がってくると・・・。
あれは三角点では?
GPSとも一致している。
ここが本当の八王子山山頂だ。時刻は12:35。
標高は496.1m。
三角点有るので、いつも通り・・・。
登頂成功のイェ~イ。
特に展望は無い。
そういうことも有り、先へ・・・。
次はピーク417こと、大谷山山頂を目指すので、道標に従って下の写真のAへ進む。
Aの下り坂へ入る。
下り勾配は急ではない。
どんどん下る。
尾根に沿って下っていく感じだ。
久しぶりに山の外の景色。
木々の間から僅かだが・・・。
ちょっと急な下り。
でもすぐに緩くなる。
トラバースっぽくなるところも有るが・・・。
ほぼ尾根伝い。
また展望の良い場所に出る。
西側の眺めだ。
下り勾配がまた緩くなった。
フラットな尾根道。
と思ったらまた下り。
ウネウネと下っていく。
コルになって・・・。
ここで分岐(下の写真)。
尾根は右のAへ続いている。まだ尾根歩きなのでここはA。
下り勾配。
今度は登り勾配。
方角としては今、東に向かっている。
大谷山まで東進なのだ。
良い尾根道が続くな。
快適、快適。
少し登ると・・・。
岩場だ。
岩の上に乗ると・・・。
展望が良い。
あの尖った山の山名は?
良い眺めだ。
南を見ると、ここまで歩いてきた山の稜線が見える(下の写真)。
岩場の下に尾根道が続いている(下の写真)。
岩から降りて先へ・・・。
程無くして下り。
ぐんぐん下る。
勾配は急というところまでは行かない程度。
フラットになった。
素晴らしい尾根道だ。
鉄塔をスルーして先へ・・・。
明るい尾根道を進む。
少し登り勾配になってきた。
地形図ではこのまま登りきった所が大谷山山頂だ。
勾配が急になってくる。
木々の間を抜けていく。
まだ山頂が先に見えない。
どんどん登ると・・・。
もうすぐ登り切りそうだ。
フラットになった。
ここだ。
大谷山山頂に到着。時刻は13:08。
標高は417m。
石柱は三角点ではない。
登頂成功のイェ~イ。
さて先へ行こうと思うが、このあとは尾根道の続きではない。
尚、尾根道は下の写真のように木々でブロックされている。
左手の北の方角に下り坂が有り、道標が掲げられている。
次の目的地は山上山。
道標に従って下り坂へ入る。
木々の間に出来た狭いトレイルを下っていく。
木々の間から東の山が見える。
海見山だ。
またフラットになった。
岩の横を抜けたり・・・。
下草の多い細いトレイルを進んだり・・・。
北進を続ける。
登り勾配になってきた。
登り切れば山上山山頂だ。
ここだwww
尾根道の途中に有る、なんの変哲もない場所。
山上山山頂に到着。時刻は13:15。
標高は390m。
登頂成功のイェ~イ。
山頂とは言っても細いトレイルの途中みたいな場所だし、展望も無いので、さっさと先へwww
緩い下り。
所々、東側が開けた場所がある。
舞鶴自動車道の高架が見える。
下り勾配が急になった。
落ち葉で滑らないように気を付けて下る。
どんどん下る。
目線の先に麓の里が垣間見え、里へ向かって落ちていくような感覚だ。
途中で岩場。
鎖が掛けられていて、この岩を降りなければいけない。
尚、岩場を通らずにエスケープ出来るトレイルが岩の脇に有る。
岩場の上に何か有る。逆に岩場を登って見に行くと・・・。
石仏が二体。
左は地蔵菩薩。右は役行者だな。
石仏の目線で東側を眺める。
この里を見守っているということですかな。
岩場の下にトレイルが見える(下の写真)。
岩場を降りる。
もうすぐだ・・・。
もう一度見上げる。
着地!
ではまたトレイルを下る。
急下りだ。
正面に東の景色。
どんどん下ると、標高が下がるに連れて上の写真のような展望が有る場所は無くなる。
急勾配なので注意して歩く。
ガンガン下る。
もうすぐかな・・・。
まだかwww
下り続けましょう。
なだらかな場所が先のほうに見える。
あの広い場所の左手に民家(下の写真)。
トレイルはあちらに続いている。
舗装路に出る。時刻は13:39。
下の写真の黄色の矢印のように右折。
振り返って登山口を見る(下の写真)。
登山口だとわかりにくい場所だな。
逆にこちらから登るときに、他人の敷地に入っていくようで躊躇いそう。
片側一車線の舗装路に出る(黄色の矢印)。
コミュニティ・バスのバス停が有るが、歩いて駅まで向かう。
油井の集落を通る。
カルガモ♪
T字路に出くわして右折(下の写真のA)。
草野駅を目指す。
路傍の石仏。
海見山を左に見ながら南進。
あ・・・JR福知山線の大阪方面行きの列車が・・・。
これは駅のホームでそこそこ待つことになりそうだな・・・。
線路と並行するように進み、最初に左折出来るところで左折(下の写真の上段)。
その向こうに駅の階段が見える(下の写真の下段)。
突き当りがJR福知山線・草野駅。
ここでゴール。時刻は13:52。
駅舎らしい駅舎はなく(有るには有るが・・・)、大阪方面用のホームへ・・・。
列車が到着。
列車に乗り込み大阪市内へ・・・。
15:30に無事に帰宅。
二日連続の丹波のハイキングだったが、前日の「白髪岳~松尾山ハイキング 2014.01.02」よりも少し短くて標高も低く、二日目としては丁度良いコースだった。
展望も良かった。
出会ったハイカーの数からして、虚空蔵山はポピュラーだが、それ以北は割とマイナーな感。虚空蔵山だけで下山する人が多いのかもしれない。
代わりに虚空蔵山以北は静かに“貸し切り状態”で歩けるので僕的には好きだな。
何にしても、二日連続でハイクを出来て満足だった。
_
コース概略/
(自宅(8:30)→○○線・△△駅→□□駅・▽▽線→宝塚駅・JR福知山線→)
JR福知山線・藍本駅(10:17)→虚空蔵堂・表参道→舞鶴自動車道下トンネル→虚空蔵堂参道・登山口(10:34)→石船→虚空蔵堂(10:58)→役行者石像(11:07)→丹波岩→虚空蔵山山頂(11:31)→偽八王子山山頂(12:14)→偽八王子山山頂(540mピーク)(12:26)→八王子山山頂(12:35)→大谷山山頂(417mピーク)(13:08)→山上山山頂(13:15)→鎖場(13:21)→油井集落(13:39)→JR福知山線・草野駅(13:52)
(→宝塚駅・▽▽線→◇◇駅・○○線→△△駅→自宅(15:30))
GPSデータ/
歩行距離/7.4km
歩行時間/2hr22min
停止時間/1hr21min
最高速度/10.2km/hr
移動平均速度/3.1km/hr
全体平均速度/2.1km/hr
標高差/414m
総上昇量/651m
最高標高/596m(虚空蔵山山頂)
積算歩行距離/627km
積算総上昇量/32195m
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