お伊勢参りウォーキング<5>山粕~御杖~美杉・上多気 2014.02.09
年月日/2014年2月9日(日)
山地名・地域/曽爾村,御杖村,美杉村
天候/雪のち曇り
目的/大阪から伊勢神宮まで歩く、お伊勢参りをする(第五日目)。
ポイント/①第5日目は、前回の中断ポイントである山粕の集落の東端のR369と伊勢本街道が出合う地点から歩く,②少なくとも奥津宿までは行くが、時間面・体力面で問題が無ければ飼坂峠を越えて多気宿まで行く。
内容/
前回の「お伊勢参りウォーキング<4>榛原~山粕 2014.01.05」の続きで、この日は山粕の集落から先を歩くことになる。
想定される今日のゴール地点(中断地点)には二つの候補が有り、距離が短くなるほうは奥津宿で、更に先へ進む場合は多気宿を設定している。前者の場合は、JR名松線が区間運休になっていなかった頃であれば街道傍の伊勢奥津駅からすんなり帰れただろうし、また次回再開するにも近鉄→JR名松線で大阪から割と行き易かった。しかし今はJR名松線が家城駅止まりで家城駅↔伊勢奥津駅間がJR代行バスになっており、この本数がとても少なく、ゴールとしてはまだしも次の再開時に大阪から奥津宿まで行くとスタート時刻が遅くなってしまう。結果次の回の距離が稼げなくなるわけだ。では、後者の多気宿についてはどうかというと、こちらも次回のスタート時刻の点では同じ。多気宿にはコミュニティー・バスしか通っておらず、大阪から多気宿に行くのは大変そうだ。こちらもゴールはまだしも次回のスタート時刻が遅くなる。そしてやはり次回の距離が稼げなくなる。そういうわけで、いずれにしても次回のスタート時刻が遅くなるのなら今回は出来るだけ先に進んでおこうと、第一の目標は後者の多気宿とする。何か計算違いやトラブルで多気宿まで到達できそうになければ、奥津宿で終えるという計画にする。
また今回はダートの峠越えが多い上に残雪も有ると思われるので、冬の低山に登る時と同じ服装と装備にする。
尚、今回もその参考の神サイト「暗峠から奈良、伊勢本街道を歩く」を忠実にトレースする次第(なので、このブログではそんなに詳しく書きませんので・・・(^^ゞ 上記サイトを参考にしてください)。
自宅を5:30に出発。
最寄り駅から電車を乗り継いで近鉄大阪線・榛原駅に到着。
榛原駅前のバスターミナルには高見山の三峰山や樹氷を見るために大勢のハイカーがいて、それぞれの山に向かうバスを待って長い行列が出来ている。そこに曽爾方面行きの奈良交通バスが来て、これに如何にもハイカーな格好をした僕が乗り込んだので、
運転手さん 「これは高見山にも三峰山にも行かないバスだけど・・・。」
Katze 「あ、はい。僕は違いますので。」
運転手さん 「どちらまで?」
Katze 「山粕のほうまで・・・。」
運転手さん 「あ、はい。分かりました~~。」
てな会話www
で、ハイカーの格好をした僕と、非ハイカーのジモティーさん数人を乗せてバスは出発。僕が前回歩いた榛原→山粕間をたった40分強でバスが一気に・・・www
山粕の集落に入って山粕局前バス停で下車(下の写真の場所)。時刻は8:50チョイ過ぎ。
バス停ではちょっと小雪が舞っている。
このバス停は登録古民家・西田家住宅の前に有る。ここの軒下をお借りしてレインウェアを着用し、その他色々と準備。すると家の中から住人のおばさんが出てこられ、挨拶&謝辞そしてちょっと会話。伊勢本街道を歩いている旨を説明。
で、9:00ちょい過ぎに歩き始め、すぐ先の前回の中断地点へ向かう。
山粕の集落の東端で、R369と出合う所に到着(下の写真)。ここが前回の中断地点だ。
前回はここを折り返すようにR369をほんの何歩か西へ行った所に有る、三重交通バス・山粕バス停からバスに乗って名張駅へ帰ったのだが、スタートするには奈良交通バスで榛原駅からここへ来たほうが時刻は早くなるので、こうした次第。
ここでGPSを起動し、今日のお伊勢参りウォーキングがスタート。時刻は9:05。
まずは少しR369を東進。
歩く人が少ないので、歩道にだけ雪が残っている。
少し歩くと反対側右手に下の写真のような休憩所の小屋が見えてくる。
ここでR369を離れ、まずは鞍取峠を目指すのだ。
道標の指す方向へ進む(下の写真の黄色の矢印)。
田畑の畦道の脇に「おいせまいり」の札が掛けられている(下の写真)。
ここを林へ向かって歩いていく。
林に入ると登り勾配。
ダートだ。そして雪が少し残っている。
九十九折れで斜面を登っていく。
昔の街道を歩いている雰囲気が出て良いな。
舗装路よりもダートのほうが断然良い。
軽アイゼンを付ける程でも無いので、そのまま登る。
冬の雪の低山を歩いている気分。
まぁ、気分・・・というよりも、そもそも確かに冬の雪の低山なのだが・・・。
そういうわけで冬山の気分で楽しんでいる。
結構長いな。
少しずつ地面の上の雪が多くなってきた感じ。
軽アイゼンを付けようかどうしようかと悩みつつもそのまま歩く。
春になる前にここに来ておいてよかった。
3月ごろに来たらもろに花粉症でやられそうな林だ。
そうなると5月まで来られなかっただろう。
何回も続く九十九折れ。
ここまで勾配はそれ程急ではない。
登山とすればだいぶ楽なほう。
ん?上のほうが切れている。あそこが峠か?
鞍取峠に到着。時刻は9:32。
展望が有るわけではなく、木々に囲まれた峠だ。
さて、下るか・・・。
下りのほうが当然滑り易いので、軽アイゼンを履こうか履かまいかまた悩む。
滑ったら履こうと思いつつ進むwww
それが案外と滑らない。凍結していないからだろう。
人の足跡が無いし、ここ何日かは僕しか歩いていないのかもな。
下るにつれて雪が少なくなったので、もうアイゼンで悩まない。履かずにそのまま下っちゃおう。
こちらの勾配もそれ程急ではない。
どんどん下ると・・・。
T字路の分岐(下の写真)。Bから来る別の林道と出合った次第。
左折して下りのAへ。
どんどん下る。
同じような風景が続く。
途中に「すずみの水」という水場が有る。
伊勢本街道の山中の峠越えにはこういう水場がよく有る。
スルーして先へ・・・。
ちょっと急になったな。
沢と出合い、橋を渡る。
沢沿いを下る。
お・・・何かの動物の足跡だ。
どんな動物かは気にせずに引き続き下る。
鹿か何かでしょう。
沢の左岸へ。
勾配は随分緩くなった。
ようやく集落が見えてきた。
林から出て桃俣の集落に入る。
下の写真の黄色の矢印が道。左は神社の境内へ繋がっている。
白髪稲荷神社はスルー。
民家の家の前を通る。
その民家の家に伊勢本街道を示す掲示板と桃俣宿の説明文が掲げられている。
その説明文。
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すぐにr31に合流して左のAへ(下の写真)。
少し進むと・・・。
右手に橋(下の写真のB)。
道標通りに橋を渡って対岸へ・・・。
また民家の前の小路を進むと・・・。
R369と再合流(下の写真)。
R369は鞍取峠の山を回避して撒き道のように通っているのだ。鞍取峠越えでショートカットしたようなものだ。
御杖方面へ進む。
途中で後ろから来た三峰山方面へ向かうバスに抜かされる。
歩道と車道がはっきり分かれているのが良いな。
御杖村に突入(下の写真)。
ここでR369号と分かれて左の道へ入る。
こちらは集落沿いの道で、旧R369に相当する。現R369は青蓮寺川を挟んで対岸に作られたわけだ。
青蓮寺川と集落に挟まれた道を進む。
山のほうは白っぽいな。
こちらも残雪。
集落は道に沿って細長く続いている。
もう雪は止んで、時々雲の切れ目から陽が射す。
実は前回日没前にここまで来ようと思えば来られたと思うが、この辺りはコミュニティー・バスしか通っていないようで、大阪へ帰るのがたいへんそうだったし、次の再開時(つまり今回の再開時)にここまで大阪から来るのが大変そうだったので、鞍取峠を越えなかった次第。
古民家が残っている。
この辺から見える山は名前があまり知られていないが、登ったら楽しそうだな。
コミュニティー・バスのバス停だ。
次の桜峠は1650m先で、25分くらいか・・・。
ひたすら歩く。
右手の現R369側にも集落が点在している。
ビニールハウスはビニールが無くて中に雪。
それにしても家は有るのに外を人が歩いていませんな。
家が無くなり、集落を出たようだな。
右から来る現R369と合流。
幅員が一気に広くなる。
ここまでフラットが続いているが・・・。
少し登り勾配が出てきたところで・・・。
桜峠を指し示す道標が見える(下の写真)。
ここで左のBの脇道へ入る。
少し登っていくと・・・。
T字路だ(下の写真)。ここは左のAへ・・・。
そしてすぐに林の中へ・・・(下の写真のB)。
ここからダートだ。
登っていくと・・・。
すぐに道標(下の写真)。
道標ではここを桜峠としているようだ。時刻は10:45。
釈然としないのは、この先も登りになっているから・・・。
兎に角登っていく。勾配は緩い。
登りの途中で峠って??
程無くして何か建造物が見えてくる(下の写真)。
林を出たところで登りも終了。
見えた建物は御杖小学校だ。
小学校を撒くように下っていく。
何山だろう??
小学校をぐるりと撒くと・・。
R369に再合流(下の写真)。
左折して伊勢方面へ(黄色の矢印)。
次に目指すは牛峠だ。
R369から一旦離れる(下の写真)。
そしてすぐに合流。
また離れる。
もっともここも旧R369だけどね。
集落の中を進む。
ここ菅野宿は枝道がたくさん有る。
しかし道標が各所に有るので迷わない。
右折したり・・・。
左折したりしていると、方角が分からなくなりそうだがwww
常夜灯・・・。
中にろうそく型の照明が有るみたいだな(下の写真の下段)。
ここ菅野宿の説明文が掲げられている。
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
軒に伊勢本街道の提灯がぶら下がっている。
灯篭も多い。
今度は右折か・・・。
GPSと道標が無くて地図だけだったら迷いそう。
引き続き灯篭。
鴨のデザインですかな?
御杖村全体で伊勢本街道を売りにしているのですかな。
写真には撮っていないけど、この集落では雪かきをしに外に出ている人が多いな。
もう何度左へ右へと折れたか分かりませんwww
まだ集落は続く。
田畑に広がる雪。でも草が見えているのが分かるように深くはない。
菅野川沿いの良い感じの道。
ここも旧R369。
木の陰に隠れた伊勢本街道の道標。
だいぶ道沿いの家が少なくなってきた。
分岐だ(下の写真)。
ここはBだな(下の写真の右下)。
右のBへ入ると菅野宿と旧R369からも分かれる。
菅野川を渡る。
山の中の道へ入る。
牛峠までずっと舗装路のようだ。
道沿いの石仏。
緩い登り勾配がずっと伸びている。
轍は有るが、クルマとは出くわさないな~。
緩い登りの舗装路歩きが続く。
ハイキングでこんな舗装路歩きの登りだとつまらないけど、ウォーキングだからOK。
御杖村の神末の集落に入った。
句碑が有る。
詠んだ人は誰かな?
で、神末に入ったその目の前を左右に現R369が左右に走っている(写真)。
脇の道標を見ると、ここが牛峠らしい。時刻は11:47。
牛峠の道は舗装されちゃっているのか・・・。
で、ここで三重県方面へ左折。
そして下の写真の赤い円の辺りまで行くと・・・。
R369から二本別の道が右に分かれている。一番右は三峰山へ続く割と広めの舗装路。
伊勢本街道はR369と三峰山への道の間に有る、少し細い下り坂だ(下の写真)。
ここへ入る。
地図が掲げられている。
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ここを下っていけば神末宿だ。
道の脇に石仏。
丑峠子安地蔵尊というのか・・・。
どんどん下ると神末の集落に入った。
集落内に分岐が多いが、全てに道標が有るので大丈夫。
道標に従って進む。
ここはAか・・・。
「右いせ」の道標。Aは真っすぐではなくて右斜めに曲がっているからな。
Bは私道っぽいし・・・。
常夜灯も有る。
ではAへ・・・。
ここも菅原の集落と同じでそこそこ人がたくさん住んでいそうだな。
左か・・・。
川沿いを進む。
右か・・・(下の写真)。
ここでB↔Aは旧R369。旧R369に入った。
次に目指すは佐田峠。
ここの分岐をAへ入ると、その向こうは佐田峠への登りだな。
集落はこの分岐辺りで終わりそうだ。
緩い登りを進む。
これでも昔は国道扱いだった道。
・・・と、あっけなく登りが終了。
ここが佐田峠らしい(下の写真)。
時刻は12:12。
佐田峠に関する説明。
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石仏が有る。首切地蔵か・・・。
さて、佐田峠から下る。
集落が見えてきた。
向こうに聳えたつ山が印象的。
たぶん大洞山だな。登ってみたい。
何も植えられていない田畑が薄っすらと白い。
分岐だ。左のAはR369のおにぎりマークが有るが、旧道になる前のR369のおにぎりマークだ。
ここは右のBへ。
伊勢本街道の石標も有る。刻まれた文字を後で写真から読み取ろうとしたが、『伊勢本街道 右 旧ちか道 左 ?道』って読めるような・・・。右と左の○○道ははっきりとはよく分からん。
で、右の道に入って敷津の集落へ。
暫くは雪を被った田畑が道の両側に広がる。
大洞山が堂々と聳えている。
真っすぐ進むと・・・。
家々が建ち並ぶ道になる。
常夜灯だ。
古民家。
たぶん建て替えできないだろう。古民家指定は住人にとって良いのか?悪いのか?
「敷津七ふしぎ」と名付けられた場所が有るらしい。
その一つ、倭姫の手洗井戸跡。
涸れない霊泉だそうだ。
次は夫婦岩。
ほう。
雪に埋もれていてよく分からない・・・。
少し登り勾配になってきた。
弘法井戸。
ほうほう。
・・・。
雰囲気の有る古民家。
伊勢本街道の提灯はやはり雰囲気が有る。
道沿いに家々が無くなった。
登り勾配が少し急になると公園が見えてきた。
丸山公園の前に到着。
根性桜と名付けられているそうだ(下の写真の木)。
公園の駐車場の様な広い所で登りは終了(下の写真)。
ここが岩坂峠らしい。時刻は12:37。
奥へ進むと急階段。
足跡が無く、ここ数日では僕が久しぶりの通行者か?
滑らないように注意して下る。
でもアイゼンは付けない。
階段の終わりに姫石明神。
ふむふむ。
どうやらあの石は“あれ”の形をしているそうだが、よく分からん。
ここからダートの急下り。
結構な勾配だ。
雪の下にゴロゴロとした浮石が多い。
変に踏みつけると捻挫しそう。要注意だ。
少し勾配が緩くなった。
谷を下っている。
沢が流れている(下の写真)。その沢沿いを下っているわけ。
月輪胎蔵界大日如来種子像とな?
あれか・・・。
・・・。
先へ・・・。
ガレた感じが和らぎ、少し歩きやすくなった。
勾配も徐々に緩くなっている。
六部塚と書かれている。
何の塚か分からないので、スルー。
先へ・・・。
薄暗かった林の中から出られそう。
集落が見える。
左手の下に立派な舗装路R368が見える。
ここを下れば合流。
R368に出た。
少し進むと・・・。
伊勢地川を渡る橋の上で三重県に突入。
ここから三重県だ。三重県美杉町杉平に入った。時刻は12:53。
何故かガッツ・ポーズwww
大阪から奈良を経て三重県か・・・。いよいよ最後の県だ。
R368を歩いていくと、先程まで幅員の広かった道が家々に挟まれた狭い道に急に変わる。
石名原宿に入った。
次の奥津宿はあと3kmで、飼坂峠は6.3kmか・・・。
結構車が近くを通るので、注意。
ただR368は(ここの辺りの区間ではないが)自転車でかつて走ったことが有り、何故かこの道路を走る車は全体的にマナーが良いと感じており、実際ネットでもそういう話が散見されるので、少し安心。
途中で分岐(下の写真)。
右のBへ入り、R368と一旦離れる。
石名原宿の観光案内板が掲げられている。
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
クルマは一気に少なくなる。
先へ・・・。
常夜灯だ。
灯篭をよく見かける。
奈良県の御杖村で見た灯篭と違って、屋号みたいなものが書かれている。
雰囲気有るな。
分岐の前に道標だ。
元は反対側に置かれていたらしい。
で、この分岐を左へ。
石仏が見える。
「庚申堂」だ。
その隣に水舟。庚申堂へお参りするときに手を洗ったのかな?
少し進んで道標通りに橋を渡る(下の写真のB)。
渡るとすぐに右折(上の写真の下段)。
また道標通りに進む(下の写真)。
すると・・・。
道路を塞ぐ門!
・・・あ~、そうですか。
開けて入る。
すぐにまた門。こちらも開けて通り抜ける。
民家の間の狭い道を進む。
少し広い道に合流。
下駄重って?
・・・まぁ、先へ・・・。
また常夜灯。
徐々に周辺の山が迫ってきた感じ。
民家は有るが、石名原宿から出たようだ。
次は奥津宿を目指す。
R368と再合流(下の写真)。右へ・・・。
歩道が広くて安心。
山に挟まれた谷筋の道だな。
奥津宿の手前でR368と再び分かれる(下の写真のB)。
今度は十字路を直進。
道標には奥津宿と書かれている。
ここは更に宿場町らしい雰囲気が残っているな。
古民家が多い感。
暖簾が掛かっている点がお洒落。
屋号なのでしょうね。
古民家の雰囲気に気分良く歩く。
良い感じだ・・・。
少しのんびり歩いてしまった。
奥津宿の説明文。
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
さて、ここで分岐(下の写真)。僕はCから来た。
C↔Aが伊勢本街道。
石標には「左 いせ新街道」と彫られている。
で、Bのすぐ先にJR伊勢奥津駅が有る。
冒頭に書いたとおり、ここを今日のゴールをするかもう少し先へ進むかの判断が必要になる。
時刻は13:50。JR代行バスの伊勢奥津駅の発車時刻は調べておいたが、ここは念のため、一応JR伊勢奥津駅へ行ってバスの時刻を確認しておこう。
一旦GPSは停止。
で、すぐ目の前にJR伊勢奥津駅。
ここ何年か列車が来ていない駅だ。
駅前で代行バスの時刻表を見る。
次はやはり 17:23だ。3時間半も先だ。ちょっと急いでいたら13:21に間に有っただろうが・・・。
ここでゴールは早過ぎるし、待ち時間も長いので、飼坂峠を越えて多気宿に行くべきと判断。
念のため、飼坂峠を越えた先の多気宿を通る津市コミュニティー・バスの時刻表をスマホでもう一度確認。多気宿の最寄りのバス停である大橋バス停を家城駅方面へ北上するバスが通る時刻は15:47で、これが最終。あと2時間弱で飼坂峠を越えて多気宿を抜ければ良い。距離は5kmくらいなので、峠越えがよっぽど厳しくなければ間に合う筈。
ということで、リスタート。伊勢奥津駅から先程の分岐に戻ってGPSを再び起動。
ちょっと街道を進むと分岐(下の写真)。
ここを右のBへ・・・。
雲出川を渡って先へ・・・。
旧宿場町から離れていく。
周りを山に囲まれた地域だということがよく分かる。
真っすぐに山のほうへ道が伸びている。
少しずつ登り勾配になってきた。
常夜灯だ。
勾配が更に急になってくる。
まだ道沿いに家が建っているが・・・。
それも無くなり、山へ・・・。
谷間を登っている感じだな。
もう民家無し。
林の中を抜ける登り坂になった。
どんどん登る。
微妙に蛇行しながら谷間を抜けていく。
山道っぽい感じになってきた。
もう車が入ってこないダートだ。
引き続き登る。
足跡が残っている。結構最近も人が通っているんだな。
同じくお伊勢参りの人だったりしてwww
登っていくと、手すりが向こうに見える(下の写真)。
ここから上に上がるようだ。
登ると、R368にまたまた・・・、また合流。
合流した地点から伊勢方面に顔を向けると飼坂トンネルがすぐそこに見える(上の写真の右下)。
飼坂峠はトンネルよりもやや北に位置する。
R368を横断してからトンネルの手前に伊勢本街道への取り付きが有るので、そこへ入る(下の写真)。
街道は工事中のようだが、通れるのかな?
林の中へ入ると重機が見えるが、人はいない。
そのまま先へ進む。
ローラーも見えたが、スルー。
今日は日曜日だから作業は休みなのだな。
沢沿いを少し進んだら登り開始。
徐々に上がっていく。沢も徐々に下のほうへ・・・。
橋を渡って・・・。
何か有るな。
腰切地蔵か・・・。
これか・・・。
先のほうで沢から一気に離れそうだ(下の写真)。
勾配が急になってきた。
普通の低山ハイクの登りレベルになった。
どんどん登る。
バスの時刻が有るからあまりノンビリとはしていられない。
結構長く続く。
雪山ハイクみたいでいい感じ。
少し明るくなってきたな。
木漏れ日が射し込んでいる所も有るし。
そう言えば足跡が全然無い。ここも歩く人がいないか・・・。
そりゃそうだな。伊勢本街道を歩いてみようと思う人間しかここを使わないだろうからな。
だいぶ登ったが・・・。
あ・・・あそこのようだ。
飼坂峠に到着。時刻は14:57。
案内板が立っている。
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
休憩用の東屋も有る。
最終のバスは15:47。残り1時間を切った。
そそくさと下山。
でも滑らないように注意。
結構急だな。
少し勾配が緩くなった。
これくらいならだいぶ安心。
サクサクと進む。
谷筋に入ろうという感じ。
九十九折れで下り続ける。
それにしても今回は想定以上の雪上ハイクになったな。
それはうれしい誤算だが・・・。
だいぶ下ったな。
だんだん周囲が明るくなってきた。
そしてシングルトラックがダブトラ林道に変わる。
轍の跡。
勾配は緩くなり、上空も開けた。
左手の下に舗装路が見える。
R368だな。
そのまま進むとR368と合流するが、伊勢本街道はここで左の分岐へ入る(下の写真)。
まだダートを下り続けるのだ。
今、時刻は15:14。
最終バスは15:47なので、あと30分程だ。
薄暗い竹林が待っている。
竹の間を抜ける。
竹林を抜けると上多気の集落が見えた。
山に囲まれた集落だ。
どんどん東進。
右手にR368が並行して走っている。
多気宿に入る手前に飼坂峠の説明文が立っている。
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
多気宿に入る。時刻は15:17。
最終バスには間に合うだろう。
山間の集落の雰囲気が満載。
きぬかけ地蔵。
ここにも七不思議が・・・。
集落の中を抜けていく。
ここも雰囲気が有る古民家が建ち並んでいる。
伊勢本街道の区間の宿場町を印刷した布が貼ってある(下の写真)。
今日は山粕宿から多気宿までを歩いたわけだ。
先へ・・・・。
多気宿の説明文が掲げられている。
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
と或る古民家の軒下。
先のほうに橋が見える。あそこが大橋だ。
今日のゴール地点(中断地点)に到着(下の写真)。時刻は15:21。
伊勢本街道はCからAへと続いている。
D↔Bはr30。
BとCの角に有る石碑(下の写真)。
・・・「すぐいせ道」? 真っすぐいせ道だったら分かるけど・・・。
その対面のCとDに有る常夜灯。
この「上多気常夜灯」の説明文が掲げられている。
常夜灯の有るCとDの角は広い敷地が有る。
その説明文が掲げられている。
やっぱり先程の石碑は「すぐいせ道」でOKなのか。
交差点から向こうのAの「大橋」以降は次回だ。
R30が通るBはこのすぐ先でR368と出合う。
Dが北のほうへ向かうr30。僕がバスに乗って帰る方角だ。
大橋バス停は交差点のDの方角のすぐそこに有る。
バスが来る15:47までまだ少し時間が有ったので、ここでようやくおにぎりで昼食。
実はこの大橋とr30は過去にサイクリング通っているんですわ(「君ヶ野~相津峠サイクリング 2010.05.08」参照)。まさかあの時、のちにこうしてウォーキングで来るとは全く思ってもいなかったwww
ほぼ定刻通りにバスがBからやってきて乗車。僕以外に乗客はいない。
運転手さんに行き先を尋ねられ、初めは家城駅(←ここまではJR名松線は来ている)までと答えた。このバスは家城駅バス停の次の関ノ宮バス停までしか行かず、このバスから電車に乗り替えるには家城駅で降りるしかないのだ。しかし途中で時刻表をにらめっこして再検討した結果、家城駅でJR名松線に乗るよりも、一つ手前の一志病院バス停で降り、同じ津市コミュニティーバスの近鉄・榊原温泉口駅へ向かうバスに乗り換えたほうが早くてスムーズだと分かり、降りるバス停を変更。一志病院バス停で16:36に下車し、何の関わりもない病院のバス停で30分ほど待つと、17:14に榊原温泉口駅行きのバスが到着。乗り込んで近鉄・榊原温泉口駅に17:31に到着。
あとは近鉄大阪線で一路大阪へ・・・。
20:35に無事に帰宅。
こうしてお伊勢参りの5区間目を無事に終えた。
今回は峠越えが多く、それも山の中のダートの峠越えが多かったので、いつもの低山ハイクの気分が味わえたのが嬉しかった。雪が残っていたので冬山の雪上ハイクの感じも味わえた。
また今回は山間部の宿場だったので、大阪から榛原までの今は町にうずもれた旧宿場町と違い、より雰囲気が残っているように感じられ、その点も満足。
歩行距離も24.5kmということで、この数字にも大満足。
総じて充実したウォーキングだったと思う。
次は多気宿の大橋から再開することになるが、冒頭で書いたように、大阪から多気宿まで行くのは大変で、スタート時刻が結構遅くなる。結果あまり距離を稼げないが、あとは仁柿峠を越えればほぼ山間部から脱出出来るのでそこまでは行きたいと思う。さて・・・どうなるか・・・。
_
コース概略/
(自宅(5:30)→○○線・△△駅→□□線・▽▽駅・◇◇線・◎◎駅→大阪上本町駅・近鉄大阪線(特急)→大和八木駅・近鉄大阪線(準急)→榛原駅・奈良交通バス・榛原駅バス停→山粕局前バス停→(徒歩)→)
山粕集落東端の本街道・R369出合(9:05)→R369→鞍取峠(9:32)→桃俣宿→r31→R369→旧R369→R369→桜峠(10:45)→R369→旧R369→御杖宿→旧R369→牛峠(11:47)→R369→御杖村神末→旧R369→佐田峠(12:12)→敷津→丸山公園→岩坂峠(12:37)→姫石明神→三重県美杉町杉平→R368→石名原→瀬之原→R368→奥津宿→(JR名松線・伊勢奥津駅寄り道)→首切地蔵→腰切地蔵→飼坂峠(14:57)→R368→多気宿(美杉町上多気)→r30・津市コミュニティバス(美杉地域)・大橋バス停(15:21)
(→一志病院バス停・津市コミュニティバス(白山地域)→榊原温泉口駅バス停・近鉄大阪線・榊原温泉口駅→●●駅・◇◇線→▽▽駅・□□線→○○線・△△駅→自宅(20:35))
GPSデータ/
歩行距離/24.5km
歩行時間/5hr09min
停止時間/0hr47min
最高速度/10.8km/hr
移動平均速度/4.7km/hr
全体平均速度/4.1km/hr
標高差/111m
総上昇量/614m
最高標高/594m(鞍取峠)
積算歩行距離/688km
積算総上昇量/34970m
ガーミングラフ/
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
ルート鳥瞰図/
(↓クリックすると別ウィンドウで拡大表示出来ます。)
参考サイト/
「暗峠から奈良、伊勢本街道を歩く」
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Comments
おはようございます
実に詳しい情報を有難うございます
私のブログもけっこう細かいと思ってたけど更に詳しいですね
とても助かります、ありがとうございます
今は榛原=山粕を歩き終えており
次回は山粕=伊勢奥津の予定です
(名松線は運転再開しています)
« 投稿: MJBぢぢい 2016年5月11日 (水) 05時05分
MJBぢぢいさん>
初めまして
ご訪問とコメント、ありがとうございます。
山粕→伊勢奥津は山道が多くて、街道歩きには良い雰囲気の区間だと思います。
僕は冬場でしたが、初夏もいいかもしれませんね。
名松線が再開できたことはちょっとびっくりでした。
あのまま廃止区間になるかと思っていましたが、
伊勢本街道の核心部分に鉄道が繋がるのは何かうれしく思います。
それに、これでプランの選択肢が増えましたね。
まだブログの記事にしてはいませんが、
僕は松阪市に入って大石バス停で中断した後、
横浜に引っ越してしまいましたので、
内宮に繋げるのが難しくなってしまいました。
MJBさんのほうが早くゴールすると思いますが、
何とか完遂したいと思います。
お互い頑張りましょう。
« 投稿: Katze 2016年5月11日 (水) 23時54分