大山ハイキング 2015.12.28
年月日/2015年12月28日(月)
山地名・地域/丹沢山地
天候/晴れ
目的/大山に登る。
ポイント/左脚膝裏痛の回復の確認。
内容/
前回「弘法山ハイキング 2015.12.09」にて前々回の「日の出山~御岳山ハイキング 2015.11.27」で痛めた左脚膝裏がまだ回復していないことが分かった。あれから20日間近く養生し、この日は回復具合の確認を兼ねてハイキングに出掛けることにした。
場所は丹沢の大山だ。前回「弘法山ハイキング 2015.12.09」にて弘法山公園から大山を見て、次はあそこに登ろうと思い、それを実現させるわけだ。それに大山は途中にケーブルカーが通っているので、万一また痛みが再発して歩くことが辛くなったら、ケーブルカーに乗れば標高400m分歩かずに済むというのも、今回選んだ理由の一つだ。ただし、痛みが発生しない限りケーブルカーは使わない。大山ケーブルバス停をスタート&ゴールとする予定だ。尚、ケーブルカーの区間を徒歩で上り下りするには男坂と女坂と呼ばれる二つのコースが有るらしいが、どちらを使うかは両者の分岐点に立ったその場の気分で決めるつもり。
更にもう一つ、今回大山を選んだ理由が有って・・・、大山を選んだ理由と言うよりも丹沢山地を選んだ理由と言った方が良いだろうが、これから冬の期間は丹沢山地を集中的に歩こうと思っているからだ。その最大・唯一の理由がヤマビルの存在。今春に神奈川県に引っ越して帰ってきたのに秋まで一度も丹沢に近寄らなかったのは、ヤマビルにどうしても遭遇したくなかったからだ。ようやく冬になったので、その間に集中的に歩いてやろうというわけ。尚、大山もしっかりとヒル・ゾーンが有るらしく、今回予定しているコース上でも襲撃の報告がネット上に散見されている。
その今回の予定コースだが、前述のように、大山ケーブルバス停→男坂 or 女坂→大山阿夫利神社下社→本坂→山頂→雷ノ峰尾根→見晴台→下社→男坂 or 女坂(登りで使わなかったほう)→バス停という、おそらく一番一般的なやつにする。
ところで、実は大山には小学校5年生の時の遠足で登ったことが有る。その時が初めてで、今回実に約40年ぶりに登るわけだ。10年くらい前、実家に帰省した際に参拝の目的で下社までは行ったことが有るが、ケーブルカーで上り下りしただけなので、ハイクでは40年ぶり、2回目ということだ。でも、当時の記憶は殆ど無く、登り降りしたトレイルの光景をちょっとだけと、晴天の下の山頂で昼の弁当を食べたな~、という僅かな記憶しか無い。ケーブルカーを使ったのか使わなかったのかも憶えていない。ましてや今回のコースと被っているのかなんて分からない。
自宅を8:15に出発。
最寄り駅から電車に乗って小田急の伊勢原駅へ・・・。神奈中バスに乗り換え、大山ケーブルバス停に9:45に到着。
満席に近かったバスから、ハイカーと非ハイカー(参拝者)が続々と降りる(下の写真)。服装からはどちらに属しているのか分からない人もチラホラ。
バスから降りたらすぐに先へ進んでいく皆を横目に、バス停の近くの東屋でGPSとカメラを準備し、ドリンクも自販機で買い揃え、9:49にバス停からスタート(下の写真)。
舗装路を登っていく。
前方に大山が顔を出している(下の写真)。
すぐに分岐(下の写真)。右の歩行者専用の道へ入る。「こま参道」だ。“こま”は玩具のこまのことだろう。大山こまは民芸品として知られていて、僕も子供の頃にお土産で貰った物を持っていた。
こま参道は階段区間とフラット区間が交互に続いていて、フラット区間にお土産物屋や食事処が並んでいる。
店舗が有る区間は500m程有り、この区間で標高80m分を稼いでいる。
とうふアイス・・・帰りに食べたい・・・、冬だけど。
店舗が並ぶ区間を抜けると、すず川を雲井橋で渡る。
目の前の階段(下の写真)を上って右に行くと大山ケーブル駅(旧・追分駅)だ(下の写真の右下)。
僕は真っすぐ進む(下の写真の黄色の矢印)(下の写真の左下)。ケーブルカーは使わない。
八意思兼神社の境内前の階段に男坂と女坂の分岐を示す道標が有る(下の写真)。
とりあえず八意思兼神社の社殿まで行って、今日のハイクの安全を祈願(下の写真)。
この神社には知恵の神、八意思兼神(ヤゴコロオモイカネノカミ)が祀られているらしい。
そして・・・「女坂」で登ることにした。特に理由は無い。単なる気分。
神社境内の左手の沢沿いを真っすぐ進む。ここからダートだ。
すぐに木橋が見え、ここを渡る。
沢の右岸に渡ると石段。
上の写真のような石段や、下の写真のように土に大きな石を埋めた土留めタイプの物も有る。
写真には写っていないが、向こうからもう下山してくるハイカーともすれ違う。
どんどん奥へ進む。
男坂を歩いたことが無いので比較出来ないが、特にきつくも無い登りだ。
暫くするとまた沢を渡る木橋が見えてくる。
で、この界隈から仏教的な物がトレイル沿いに目立ち始める。
石地蔵とか・・・。
木橋を渡る。
岩の壁に石仏。
子育て地蔵・・・・ふ~~む。
先程の橋の手前辺りから、下の写真のような「女坂の七不思議」と書かれた説明板が幾つか立てられている。
子供がいないのでスルーwww
引き続き石段を登る。
ここにも大きな石仏(下の写真)。「爪切り地蔵」と呼ばれているそうだ。弘法大師が道具を使わずに手の爪で彫ったと言い伝えられている。
引き続き石段を登っていく。
お堂が見えた(下の写真)。来迎院本堂だ。大山寺の菩提所になっている。
左手の階段を進んでいくと、大山寺本堂へ向かう石段と大山ケーブル・大山寺駅へ向かう道の分岐が有り(下の写真)、石段のほうを登る。
急な石段だ。ハイカーも登っていく。
大山寺本堂に到着(下の写真)。時刻は10:11。
雨降山「大山寺」か・・・。真言宗大覚寺派の寺院で、755年に良弁という僧によって開山された。本尊は不動明王とのこと。
現在の本堂は明治18年(1885年)のもので、それまで何回か焼失し、廃仏毀釈でも破壊されたらしい。
(公式サイト→http://www.oyamadera.jp/)
ここには10年程前に寺社仏閣巡りとして参拝した記憶が有る。阿夫利神社下社と合わせて、ケーブルカーで上り下りした。
ここまでの無事を感謝し、この後の安全を祈願して手を合わせる。
振り返って、境内からの麓の眺め(下の写真)。少しだけだが麓が見える。相模湾も見える。ぼやけているので写真では良く写っていないが・・・。方角的には江ノ島が見える筈の方角だ。
山寺の雰囲気が良い感じの境内から先へ・・・。
本堂の右手を回りこむようにしてハイキングコースが続いている(下の写真)。
本堂と庫裏を結ぶ通路の下を抜ける(上の写真の黄色の矢印)。
すぐに下の写真のような分岐に着く。ここをBへ。
石段を登り・・・。
橋を渡る。
この後も分かり易い道が続くので、道なりに進む。
次の目的の中間地点は阿夫利神社下社だ。
長い石段を登っていく。
ずっと続いている。
結構上まで石段が続くんだな・・・。
左手フェンスの下に大山ケーブルが見える。
長い急な石段はまだ続く・・・。
石段がちょっと小奇麗に変わった。
男坂と女坂の合流地点に到着(下の写真)。僕はCから登ってきた。
Bが男坂だ。
Aが阿夫利神社下社へ続く道。
Aへ進む。
阿夫利神社下社の広い参道に出る(下の写真)。
右手にお土産物屋や食事処が並んでいる。客引きのおばちゃん達に呼びかけられて足早にスルー。店の写真は無し(カメラを向けるとターゲットとしてロックオンされそうなのでwww)。
ちなみにケーブルカーの阿夫利神社駅は石段手前の左手の先に有る。
石段を上がる。
割と長い石段。寺社には有りがち。
鳥居が見えた。
大山阿夫利神社下社・社殿前に到着。時刻は10:31。
目の前に拝殿(下の写真)。
前述の通り、繰り返しになるが10年ぶりの参拝。
ここまでの無事とこのあとの安全を祈願。
広くて綺麗な境内だ。拝殿の右には授与所と客殿が建ち並んでいる(下の写真)。
尚、阿夫利神社の公式サイトはここ→http://www.afuri.or.jp/
拝殿の前の左手に「獅子山」と呼ばれる岩が有る(下の写真)。富士山の岩を用いて復興された五頭からなる大山獅子だ。
拝殿の左手奥に登山口の道標(上の写真の赤色の円)。
進んでいく。
途中、左手に展望。
麓の平野と相模湾が見える。江ノ島が見えている。その向こうに三浦半島も見えている。
水平線の辺りは房総半島もチラリと見えている。
で、すぐに登山口に到着(下の写真)。
本社参拝・・・、頂上まで登る人はお祓いが必要とのこと(上の写真)。しかも“セルフお祓い”だ。背後に後ろから来たハイカー達が並ぶ中、指示通りに実施。
そして右手に門と鳥居、そして石段が見える。ここから山頂へ向かう。
ここからは本坂と呼ばれるコースだ。
長くて急な石段がずっと上まで伸びている。
今ここは登山道の二丁目らしい。下の写真の左手に丁石が有る。
綺麗な石段を登り切ると、ここから山道らしくなる。
石段は有るが、先程とは違って下の写真のようなタイプになる。
先程までは石段による急斜面の完全な直登だったが、ここからはトレイルの勾配を少し緩くし、カーブで何度も折り返しながら尾根へ登っていく感じになるようだ。
ただ、九十九折れではなく、全体的は結構直登に近い感じだ。
なので、よくある九十九折れに比べて勾配は急なほう。
石段らしく積み重なっている所も有れば・・・。
ガレに近づきつつある場所も有る。
巨岩の間を通り抜け・・・。
どんどん登る。
上の写真に一人ハイカーさんが写り込んでいるが、実際にはもっと何人もハイカーを目にしながら進んでいく。
混雑はしてはいないが・・・。
木々が周りに無くて明るい所も有る。
どんどん登りましょう。
夫婦杉(下の写真)。
前を行くハイカーさんが割と僕に近いペースなので、写真に写りこむようにして後ろを進む。人が写っていたほうが、トレイルの幅やら距離感やらが伝わりやすいのでね。
大きな岩が多いですな。
ガレているほどではないがね・・・。
丸太で土留めをされているかのような場所も有るが、土留めにはなっていないか・・・。
追いつきそう・・・。
止まられてしまった。休憩か?
仕方なく、抜かすしかない。
下の写真の長石は十一丁目。山頂まで28本有るらしいからまだ半分にも及ばず。
カーブらしいカーブが徐々に減り、カーブは大きめになっている。直登に近くなってきた。
まぁ、あんまり何度も急カーブをして歩く割にはいっこうに標高が上がらないよりも、これくらいの勾配ならば、直登に近いほうが良い。
十二丁目か・・・。
まだまだっすね~~。
石段の体を成していない所が多くなってきた。
丸太も一緒に崩壊しかかっていたり・・・。
こうなったらガレですな。
冒頭で書いたように、大山には小学校5年生の遠足で登ったわけだが、こういう場所だったか、全く思い出せない。もっとも40年前と同じ状態とは言えないがね。
木々の間から少しだけ下の景色が垣間見えるようになってきた。
徐々にメインの稜線に近づいてきたので垣間見えるようになったのであろう。
カーブも少し細かくなってきた感じ。
上の写真、そして次は下の写真、
そして、また下の写真・・・を見ればその感じが伝わるだろう。
木々の間からまたちょっと景色を見てみよう。
ん~~・・・、まぁ、麓を見下ろす目線も阿夫利神社から見た眺めと比べるとちょっと高くなった気がする。
変わらず江ノ島が見えていま~~す。
さて、先へ・・・。
「牡丹岩」か・・・って、どれ?(下の写真)
牡丹の花のように見える球体の岩が足元に有るらしいが・・・。分らん・・・。
スルーして先へ・・・。
石垣の跡が有る。その上にまた何かスポットが有るみたい(下の写真)。
「天狗の鼻突き岩」という呼び名がついている。
何故、鼻で突く必要が有ったwww?
先へ・・・。
そして、蓑毛からのトレイル(下の写真のB)と合流。
Aが山頂へのトレイルの続きだ。
ここは十六丁目。半分は過ぎたわけだ。
大山山頂まであと40分か・・・。今11:06だから12:00前に着くな。
ベンチが有って、休憩中のハイカーさんが結構いる(下の写真)。
木々の間から麓を見下ろせる。
混んでいるので、とっとと先へ・・・。
この辺りから先は、下のほうから仰ぎ見れば尾根を歩いているように見えるだろう。ここを歩いているこちらとしては尾根歩きという感じがしないが・・・。
木階段が有るな・・・。
大きく削られて溝状になったトレイルを進む。
木階段や土留めの丸太はトレイルの保護という面も有るのだろう。
十七丁目(下の写真)。さっきの分岐から一つ上がっただけ・・・。
どんどん進もう。
ん~~~、なかなかのガレですな。
ガレではやっぱり少しペースが落ちる。
でも安全第一。浮石を踏んで捻挫したら大変。
十九丁目(下の写真)。
結構勾配が有るガレですな。
元石段だったりして・・・分らん。
下のほうは杉林だったが、上のほうは雑木になので、木々の落葉、冬枯れで陽の光を遮るものが少なく、明るい。
ハイカーが集まっている場所に出た(下の写真)。
ここは富士見台だ(上と下の写真)。時刻は11:14。
富士見台というからには富士山が見えるのであろう。
しかし、富士山が見えるであろう方角には雲がかかっていて見えない(下の写真)。残念だ。
手前に見えている山は、真ん中のピークが二ノ塔でその右のなだらかなピークが三ノ塔。この二つの山から成る尾根が、塔ノ岳山頂へ繋がる表尾根だ。富士山が見えるとすれば、二の塔の左当たりに顔を出したであろう。
では先へ。
溝状に削られたガレ場のトレイルが続く(下の写真)。
引き続き勾配も割と急。
ハイカーが徐々に多くなってきた。写真にはあまり写っていないが、実際にはちょいちょい出くわす。
トレイルが溝状になっているために両サイドがトレイルの続きを隠している。よって、下の写真のように先が見えないが、もし溝状になっていなかったら、尾根を歩いていることが実感されるであろう。
前方にハイカー二人。
急な勾配を登っていく。
丁度良いのでまた物差し代わりに写り込んでもらいましょう。
距離が縮まってきた。
写していることを気づかれそう。最近は、こういう風に見ず知らずの他人を勝手に写すと色々厄介なことになるからな・・・。気を付けないと。
ベンチが有る休憩場所に来た(下の写真)。
前方のハイカーおじさんはここで休憩する感じ。なので、抜かしてしまおう。でも、そのためにここからの展望を確認し忘れた。
似たような登りが続く。
ここを小5の遠足で登ったのかな~?児童全員が同じペースで登っていけたのだろうか?
まぁ、大山もそうそうたくさんのルートが有るわけではないし、登山口へのアプローチを考えると、ここを通った可能性は高いんだがな・・・。
小学生の体力を舐めちゃいかんか・・・。
新たなハイカーを前方に発見。
おばさんだな・・・。
下の写真の場所で丁度休憩されたので、抜かす。
先へ・・・。
またまた前方にハイカー(下の写真)。たぶんおばさん。
木階段だ。
木階段を上るとなだらかな尾根道。
勾配がちょっと緩い区間。
ここでまた抜かす。
ちょっとなだらかな区間が続く。
そしてまた急勾配。
石や岩は少なめだな。
二十五丁目に到着(下の写真)。時刻は11:29。
僕はCから来た。Bはヤビツ峠から繋がるイタツミ尾根を歩くトレイルで、ここで二つの尾根が合流する。イタツミ尾根出合とも呼ばれている。
頂上まであと200mか・・・。ここから先は頂上まで尾根は一つ。
再び勾配が急なガレ場に戻る。
複数のコースが全て繋がり、頂上まで一本のルートになったこと、そして時刻が11:30頃で、山頂で昼食をするのには丁度良い時刻ということも有り、ハイカーが多くなった。
上の写真のお二人のペースがなかなか早い。
僕はこのおばさんに近いペースで歩く。
土留め用の丸太が増えたな。
階段のようで、実際は階段っぽくない。丸太を跨いでガレに着地する感じで登る。
少し勾配が緩めになった。
鉄の階段だ。
登っていくと・・・、鳥居が見える。
もうすぐ山頂だろう。
最初の鳥居をくぐったが、まだ登り。
次の鳥居が見える(下の写真)。その向こうに祠が見える。
この鳥居をくぐれば山頂の本社境内だ。
鳥居の足元の長石には二十八丁目と彫られており、長石もこれがラストだ。
そして境内に入る。
上の写真の祠は「前社」と呼ばれていて、水を司る神である髙龗神が祀られている。
その前を通り過ぎて先に進むと、次の祠が見える(下の写真)。
石段を登る。
ここが阿夫利神社本社だ(下の写真)。
尚、これは奥社ではない。奥社はそのすぐ向こうの山頂に建っている。
この本社に主祭神、山の神である大山祗大神が祀られている。中に入ってここまでの無事を感謝し、このあとの下山の無事を祈願。内部の撮影はしなかったので、写真は無し。
写真を載せていないが、この本社の正面向かって左に社務所と売店が繋がっている。しかし平日は誰も常駐しないとのことで、閉まっていた。もしかしたらここで本社の御朱印を頂けたのかも知れず、残念だ。以前下社で頂いた御朱印には“下社”と書かれていたので、本社は本社で別に有るのだろう。
本社を背に立つと、麓と相模湾が見える(下の写真)。
すぐ下に雷ノ峰尾根が見える(下の写真)。
木々が無くて地肌が見えている辺りより少しこちら山頂寄りの僅かに地肌が見えている辺りが、下山途中に立ち寄る「見晴台」で、僕はそこから尾根を離れて斜面を下って下社のほうに戻るわけ。もし見晴らし台から引き続き尾根を進めば日野薬師のほうへ繋がるらしい。
相模湾のほうを見れば、手前に前回歩いた権現山~弘法山辺りが見える。下の写真の真ん中~右寄りの左右に長い丘上の山が弘法山公園だ。
では、本社から山頂へ向かおう。
本社正面左手奥の石段を上がる(下の写真は階段を上がり、振り返って本社を撮影したもの)。
この短い石段を上るわけ(下の写真)。
これが奥社だ(下の写真)。「奥の院」と書かれている。
雷神である、大雷大神が祀られている。
そしてこの奥社の有る場所が山頂だ。
・・・ということで山頂に到着。時刻は11:38。正午前に着くことが出来た。
標高1251.7m。
登頂成功のイェ~~イwww
あのおじさん、山頂の標柱を背に、よくあんなところで弁当を食べるな~~、と・・・。山頂の標柱の前で写真を撮る人が多いから、普通気を使って標柱の周りや三角点の周りに座り込まないし、荷物を置かないんだけどな~~。ここは色々な人が登ってくるから、あ~いう人もいるんだろう。ヤマレコの他の方の大山ハイクの記録の写真を見ても、標柱の背後のあのポジションに座りこんでいる人が写っている写真が散見される。あそこはベンチではなくて、コンクリートの土留めに過ぎないのに・・・。まぁ、座ってはいけないわけではないけどな・・・。
で、そのすぐ下にテーブルやベンチが有る。展望を望める。
展望を楽しむ前に三角点を探そうとしたが、見当たらない。山頂の標柱近くではなく、もう少し山頂から離れた低い場所に埋もれかかって存在しているとの情報をネットから得ていたが、詳しく場所を調べずに来てしまった。行けば分かるだろうと思って調べ上げなかったのが失敗だった。
で、三角点を探して歩き回りながらも、展望を眺める。
相模湾方面だ(下の写真)。
霞んでいて残念ながら鮮明ではない。雲もかかってきたし・・・。
乾燥した晴れの日だったらもう少し綺麗に見えたであろう。
でも、これでも眺めは良い。
パラグライダーだ。
巨大な青虫みたいなパラグライダーwww
奥社の脇にもテーブルをベンチが有り、僕はあそこで補給食程度の昼食を摂る(下の写真)。
ところで冒頭で小5の遠足では山頂で昼食を食べた記憶が有ると書いたが、40年前と様相が変わっている可能性は有るものの、もっと広い所で食べた気がする。山頂は広いけれども、段差が有る。僕の記憶はもう少し真っ平らな場所だったんだが・・・。分らん・・・。
ハイカーがたくさんいるし、どんどん増えてきているので、もう下山。
すんごくあっさりと山頂をあとにする。
結局三角点は見つからなかった(帰宅後にもう一度調べたら、“山頂から離れた所”というのは、もっと離れた所だったみたい)。
で、見晴台へ下る道標を見つけて下る。
ここからは不動尻分岐→雷ノ峰尾根→見晴台と尾根道を歩き、前述のように見晴台から尾根を降りて谷筋へ下り、下社のほうへ戻る予定。
土留め式丸太階段を下る。
麓が見えていて、そこへ落ちていく感じが、なかなか良い。
すぐに広場に出る(下の写真は広場の端の部分)。
広場にはベンチやテーブルが有り、たくさんのハイカーが昼食中。大勢の他人にカメラを向けて撮りにくかったので、写真は無し。
で、先程の小5の時の昼食場所だが、ここだったのではなかろうか。広くて平らなイメージにぴったりだし、団体でもここの広さなら大丈夫そうだ。うん・・・、ここの可能性が高いな。
そしてここからの展望が良い。山頂よりも広角度で良いのではなかろうか。
北東の方角の丹沢の山並みが良く見える(下の写真)。
手前の山並みが大山三峰山界隈の稜線。
その一番奥が、仏果山~経ヶ岳~華厳山の稜線。
あそこの山々にいつか登ろう。・・・丹沢屈指のヒル・ゾーンだけど・・・。
大山三峰山界隈の稜線の右隣り、下の写真でいうところの中央のはっきりとしたピークが鐘ヶ嶽だ。あそこもいつか登るぞ。そしてやっぱり強烈なヒル・ゾーン。
麓の街が良い眺めだ~~。
ちなみにまだパラグライダーは飛行中。
で、前述の後日ネットで再調査した三角点の場所の件だが、この広場に有った可能性大。まったくもって残念。またいつか別ルートで大山に登ろうかとも思っているので、その時にみつけてやろう。
さて、下山の再開。
見晴台までは2.2kmか・・・(下の写真の道標)。
金属製の階段も有る。
再び土留め式の丸太階段。
九十九折れで下る。
結構急な勾配の尾根なのだ。
登りの時のようなガレは無いが、ここは雨上がりや雪解け後はヌタヌタになりそうだな。
ヘアピンカーブで九十九折れは続く。
どんどん標高が下がる。
トレイルから展望は開けている。
あの地肌が見えている場所の少し手前辺りまで下るわけだ。
そう思うと、この勾配も納得。
距離も長そうだ。
平らな所に降りる。
ここ、絶対に雨上がりはヌタるでしょ(下の写真)。
勾配が緩くなって九十九折れが終了し、わりと真っすぐに進むようになった。
尾根を歩いている感じがするな。
それにしてもこちらのほうは登りのあのトレイルに比べてとてもよく整備されているな。
まぁ、それをつまらないと思うかは人それぞれだが・・・。
下山にはこういう方が良いな。登りは厳しめで、下山はダラリン気分で歩ける方が楽だし、安全。
木道だ。
こここそ間違いなくヌタるんですな。
木道終了。
登り勾配が出てきた。
そして下りが再開。
徐々に勾配が急になる。
右手の下のほうの谷筋(下の写真)。
あそこを途中までバスで登って来たわけ(下の写真)。
相模湾の向こうの水平線の見え具合いから、標高が下がってきたことを感じる。
江ノ島がかすかに見える(下の写真)。三浦半島もかすかに見える。房総半島は・・・見えないな~。
先へ・・・。
勾配が急になったので九十九折れが再開。
すると分岐(下の写真)。ここが「不動尻分岐」だ。時刻は12:09。
左のBが不動尻へ下る尾根道。大山三峰山と鐘ヶ嶽との間の谷へ繋がっているらしい。結構あちらから大山に登る人も多いらしい。大山ハイクをリピートする際は歩いてみよう。
今回はA。真っすぐ下る。
で、その前に不動尻分岐からの展望(下の写真)。ほぼ真南の方角だ。
さて、不動尻分岐を過ぎて先へ・・・。雷ノ峰尾根を下る。
最初はちょっと勾配が緩めになって真っすぐな感じだったが・・・。
また急勾配になって、九十九折れ。
写真には写っていないが、下から登ってくるハイカーさんとたまにすれ違う。
木梯子だ。
ウネウネと蛇行しながらどんどん下る。
結構急な尾根だということが分かる。
たたずむハイカーさんとすれ違ってご挨拶。
この展望をご覧になっていたのですね。
どんどん目線が下がってきている。
ちょっとトラバース気味の緩い下り。
と思ったら、また急勾配の尾根道に戻る。
どんどん勾配が急になって・・・。
カーブも急になる。
また勾配が緩くなると徐々に真っすぐに・・・。
ここ、逆に登りに使ったらちょっと退屈しそうな気がする。
単調かも知れないな。まぁ、でも下山に使うには良い。
明るいしね。
展望も良いしね。
珍しく、岩が多め。ロープが張られている。
また同じ光景に戻る。
40年前のかすかな記憶でもこういう丸太階段が続く場所は全く記憶が無い。この丸太の見た目からして40年前の物とは思えない。もしかしたら当時は丸太が無く、ただの地肌が見えているトレイルだったのかも知れない。それならば、ここを上り下りのピストンした可能性が有る。
どんどん下る。
一旦緩くなるも・・・。
珍しくちょっとガレ気味の区間。
そうそう、40年前の記憶では、こういう場所に似ている。登りの時に使ったあのガレ程ではない、大きな石が転がっていて地肌はちゃんと見えているという感じ。もしかしたら丸太階段の区間も40年前はこういう感じのトレイルで、徐々に整備したのかも知れない。
先へ・・・。
尾根よりもちょっと下をトラバース気味に下っている。
木梯子だ。
トラバース気味に下りが続く。
左手の尾根はやや痩せ気味だし、勾配が急なので、トレイルは少しずれたのであろう。
尾根を跨いで入れ替わる。
展望・・・。だいぶ目線が下がったな。
麓が山に隠れるようになってきて、見える面積が小さくなったからな。
トラバース気味の下りは続く。
路肩は部分的に保護されている。
上の写真のようにフラット近くなったり、急に下ったりと・・・、トラバースなので上手く都合良くトレイルが作られている。
右手の尾根が接近してきた。
そしてまた入れ替わり、反対側をトラバース。
ちょっと路肩が怪しくなりつつある。
鎖が張ってある所も・・・。
んん・・・40年前もこうだったら・・・、小学生の団体にこういう所を歩かせるかね~~。
やっぱりここを歩かなかったのかな~~・・・。くどいが、40年前もこうだったかは分らんがね。
前方に前のめりで覗きこんでいるハイカーさんを発見(下の写真)。
展望らしい展望は無くて、何を見ているのか分らず、ご挨拶してスルー。
路肩が少し崩れそうになっている(下の写真)。
先のほうで尾根に合流しそう(下の写真)。
緩い下りと急な尾根が合流する。
久しぶりに尾根に乗る。
尾根を下る。
ガレ気味ですな。
岩が減ってきた。
フラットに近くなる。
また緩い下り。岩は無し。
勾配が徐々に急に・・・。
するとまた尾根からズレてトラバース。
急な下りだ。
今まで周囲は雑木の落葉樹だったが、ここからは常緑の杉林。なので陽があまり射し込まない。
どんどん下ると左手の尾根と合流。
また尾根道(下の写真)。
見晴らし台まであと200m。
フラットな尾根道になる。むしろちょっと登り勾配気味な所も有る。
穏やかなフラットの尾根道がずっと続いている。
そろそろ見晴台かな。
ちょっと緩く登り。
そして緩く下ると・・・。
見晴台に到着(下の写真)。時刻は12:44。
ベンチやテーブル、東屋が有る。ハイカーは4~5人程度。ここは今の正午頃には人は少ないだろうが、時間帯によっては混みそうだな。
見晴台と言うからには展望が有る。
ただ、標高が770m位まで下がったので、案外といまいち。木々もちょっと邪魔。
むしろ大山のほうがよく見える(下の写真)。
左の一番高いピークが大山山頂。その右のピークが不動尻分岐辺り。右へ続く稜線に不動尻方面へ向かうトレイルが有るのだろう。僕はあの不動尻分岐から手前に左寄りで向かってくる尾根を下ってきた次第。
一輪だけ水仙の花が咲いている。
さて、ここ見晴台でコースが分かれる(下の写真)。
僕はCから来たわけだが、そのまま尾根筋を辿るコースがBで、石雲寺へ続いている。Bは尾根筋を暫く辿ってから、日向薬師の南を東西に走る谷筋に降りるわけで、そこまで行くと集落が有るしバス停も有る。
しかし僕は下社のほうへ戻るのでAだ(下の写真)。Aで、もうここから尾根筋を外れて斜面を下っていくわけだ。
雷ノ峰尾根を外れて斜面を下る。先程までの尾根歩きから折り返すような方角に暫くは進む。
杉林なので先程までとうって変わって薄暗い。
トレイルの勾配は緩い。
路肩はフェンスで防御。
どんどん進む。
そうだ・・・、忘れていたけれど、れいの左膝裏痛は下りだと発症するのだが、ここまで下っても特に痛くない。痛くなりそうな違和感も無い。
なので、復活宣言。完治したと宣言します。
めでたし、めでたし・・・。
これでまた普通にハイクできるわ。
いつの間にか杉林を出て岩肌の見えるトレイルに変わった。
こういう所は崩落しやすいんですよね。
ほら(下の写真)。やられてますな。
鉄橋とコンクリート階段が設置されている。崩落面は金網で保護。
下の写真は振り返って撮影。
フラットに近い緩々の下りが続く。
ここまで北西へ進路を取っていたが、徐々に西に寄り始めている。
ここもコンクリートで補強。
ここが通行止めになると、下社と山頂の間を周回するルートが切れちゃうな。
結構困るよな・・・。
どんどん下る。
フラットに戻って、先に橋が見えてくる。
谷筋まで来たな。
橋の下を滝のように沢が流れている。
橋の手前まで行くと、脇に祠(下の写真)。
これが「二重社」だ。時刻は13:04。
二重社は阿夫利神社の摂社で、殖産・潅漑・雨乞いの神、高龗神が祀られているとのこと。
そして橋の上に行き、右手を見ると滝。「二重滝」だ(下の写真)。
ここは強力なパワースポットだと言われているらしい。
かつては修験者の禊の行場だった所で、悪い気や心を洗い流す浄化スポットとのこと。滝の音を聞きながら水に触れたり、滝を眺めながら佇むと心の迷いや悪い気がどんどん浄化されるとのこと。
パワースポットにはあまり興味が無いので、サクッとスルーwww
なので、邪気が溜まりっぱなしかもwww
谷筋の沢沿いに下るのではなく、下社が建っている尾根の下の斜面へ渡り、ほぼフラットに進む。脇が石垣になっている。
下社はもうすぐだ。
どんどん進む。
祠が見える。後で調べたところ、あそこも何やらパワースポットらしい。
でも、スルー。
石段が有る(下の写真)。
Aを登ると下社の下の土産物屋が並ぶ参道の傍に出るようだ。
Bは参道を巻く道らしい。
とりあえずAへ。
石段を登り切ると下の写真の参道に出る。
下の写真は振り返って下社拝殿側を写したもの。あの石段を登ると午前中に行った下社拝殿の前に出る。石段を登らずに左手の奥に進むとケーブルカーの駅だ。そして写真には写っていないが、右手にお土産物屋と食事処が建ち並んでいる。行きと同じように客引きのおばちゃん達に声をかけられる。しかも今度は帰路だから、より立ち寄らせようと、僕にロックオンしてくるおばちゃん達・・・。それをやんわりとお断りし・・・。
おばちゃん達に背を向け、男坂女坂分岐のほうへ下るwww
ちょっと逃げるようにwww
石段をどんどん下ると・・・。
男坂女坂の分岐まで戻ってきた(下の写真)。
行きは女坂を上ってCからここへ辿り着いた(下の写真の紫色の矢印)。
で、帰りは女坂ではなくて男坂で帰る。Bへ進む(上の写真の黄色の矢印)。
ちょっと進むと、「八大坊 上屋敷跡」に到着(下の写真)。
↓説明文。
サクッとスルー気味に通過。
先へ・・・。
急な石段が出てきた(下の写真)。
下ると、また次の急な石段。
これが男坂か~~。
急な下りが続く。
確かに、女坂の石段よりも急だ。
おっと・・・さっき左膝裏完治宣言をしたけど、こういう硬い石からなる階段の急下りってヤバいかも・・・。完治宣言撤回になったら嫌だな~~。
急がず、かと言って左膝をかばい過ぎず、普通に下っていこう。
一旦フラットなトレイル。
そしてまた急下り。
石段が埋もれ始めている所も有る。
鉄階段も登場。
ケーブルカーの大山寺駅が右手の下に見える(下の写真)。
どんどん下る。
この辺りは緩い下りが続いているな。
と言っていると、長くて急な鉄階段。
そして石段も有る。
ちょい岩場のような所も有る。
石段の連続攻撃が復活。
長くて急な石段が続く。
普通のトレイルになって、楽ちん。
でもこの先にまた石段でしょ?
たぶん・・・。
また始まった。
結構距離が有るな。
夏場にここを登るのは辛そうだ。ちなみにここはヒル・ゾーンらしい。
登りならば、スピードアップ出来ないところで、息をどんどん吐いて二酸化炭素を出すし、体温も上がり気味で・・・、そりゃ~~、ヒルもどんどん寄ってくるわな。
石段はまだ続く。
まだまだ続く。
まだまだまだ続く。
幸い、左膝裏痛は再発していない。
下のほうに建物の屋根が見えてきた。
八意思兼神社の境内だ。午前中に通ったところだ。
女坂と合流。
あとはこま参道へ・・・。
店が見えてきた。
行きに通った時に、帰りに豆腐アイス云々と言ったが、もういいやwww
早よ帰ろう。
こま参道を抜けてバス停へ・・・。
バス停の有るロータリーが見えた。
神奈中バス・大山ケーブルバス停(下の写真)に到着し、ゴール。時刻は13:44。早めの終了だ。
あとは伊勢原駅行きのバスを待ち、到着したら乗り込んで伊勢原駅へ・・・。バスは結構混んでいる。参拝系の非ハイカーのほうがちょっと多い感じ。
特に大きな遅れなく、伊勢原駅北口バス停に到着。伊勢原駅から小田急線に乗り、途中で乗り換えつつ横浜市内へ・・・。
15:40に無事に帰宅。
こうして40年ぶりの大山ハイクを終え、やや短い距離と時間ながら満足。
普段はハイカーが多い山だと思うが、平日かつ年の瀬だったので割と少なめだったのだろう。ストレスは無かった。
またトレイルについては、スリリングさや変化は無いが、物足りないということは無かった。今回はこれで十分だ。他のルートはまた違った雰囲気だと思うので、一通り主要な丹沢の山を歩いたら、別のルートで大山をリピートしたいと思う。他の近くの山と繋げると結構歩き応えが有りそうだ。
で、横浜に帰ってきて初の丹沢山地のハイクだったわけだが、冒頭でも書いたように、今冬は丹沢の山々を集中的に歩きたいと思う。このハイク後も左膝裏痛は再発していないので、次が楽しみだ。ただ、2015年のハイクはこれが最後。次のハイクは年明けだ。
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コース概略/
(自宅(8:15)→○○線・△△駅→□□駅・小田急小田原線→伊勢原駅・神奈中バス・伊勢原駅北口バス停→)
神奈川中央交通バス・大山ケーブルバス停(9:49)→こま参道→女坂→大山寺(10:11)→女坂→阿夫利神社下社(10:31)→本坂→十六丁目(11:06)→富士見台(11:14)→二十五丁目(イタツミ尾根出合)(11:29)→大山山頂・大山阿夫利神社奥社(11:38)→不動尻分岐(12:09)→雷ノ峰尾根→見晴台(12:44)→二重社・二重滝(13:04)→男坂→こま参道→神奈川中央交通バス・大山ケーブルバス停(13:44)
(→伊勢原駅北口バス停・小田急小田原線・伊勢原駅→□□駅・○○本線→△△駅→自宅(15:40))
GPSデータ/
歩行距離/9.0km
歩行時間/2hr42min
停止時間/1hr13min
最高速度/7.3km/hr
移動平均速度/3.3km/hr
全体平均速度/2.3km/hr
標高差/943m
総上昇量/1023m
最高標高/1252m(大山山頂)
積算歩行距離/956km
積算総上昇量/52276m
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